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【連続小説】島人えりまど君Vol.3_那覇のカジノロワイヤル
俺がズーさんの経営しているカジノの言ったのは彼と知り合ったから、2週間後の事だった。
丁度何か刺激が欲しいと思っていた時期だし、普段ギャンブルをやらない俺にとっても気分展開の自称「違法カジノ」というのは面白だったので、人生経験としていく事にした。
21時を少し回ったくらいに、少しドキドキしながら指定された住所に行くと、そこには何とソーキそば屋が繁華街の一角にぽつんとあった。
沖縄に来た事がある人は分かると思うが、沖縄にはラーメン屋くらいの勢いでソーキそば屋はあるので、それ自体は珍しくないのだが、カジノらしきもがある気配は一切ない。
所定の場所についたらズーさんに電話するように言われていたので、ラインを開いて彼に電話をかける。
「お疲れ様です。イトウですけど、指定された場所に来ましたがそば屋さんの近くですか?」
「おう。合っとるよ。そのそば屋入って”ソーキそば汁なしはありますか?”と店主にいいな。清原みたいな顔して奴がいるから一発で分かるで」
「え、そば屋の中にあるんですか?」
「まあ入れば分かるよ!じゃ中で待っとるわ」
正直意味が不明であったが入らないと始まらないので、言われた通りそば屋の中に入ると確かに話の通り、元巨人の清原のような大柄な店長がいたので、席に取り敢えず会釈をして席に座ってみた。
店内には俺以外には客はおらず、話しかけやすい雰囲気であったので、勇気を出して「”ソーキそば汁なしはありますか?」とい聞いてみた。
すると「ズーさんの紹介?」と清原が聞いてきたので、「はい。そうです」と答えると、奥のトイレの横の扉を開けて進むように指示された、正直怖かったが、扉を開いてみた。
扉を開くと地下に続く狭い階段があり、それを恐る恐る下っていき、30秒ほど下ると出口が見えてきた。
その出口のドアを中から何やら人の歓声が聞こえてきたので勇気を出して開けてみた。
その瞬間見えた光景に俺は言葉を失った。
そこには何と
地下に広がる歓楽街
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