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タロットの歴史とタロット占いの注意点!

みなさんこんにちは☆
フォルトゥーナタロットの林エリヤです。
フォルトゥーナタロットや様々な占術で、皆さまと心願とを繋げて具現化していくメソッドを、シリーズでお送りしていきたいと思います。

みなさんはタロットカードはいつ頃からあったと思いますか?
2千年以上前からエジプトやユダヤ教のカバラで使われていた!千年以上前にジプシーが占いで使用していてヨーロッパへ伝えた?という説など諸説もろもろありますが?
現存するタロットカードで確認できる最古のものは、15世紀初頭のイタリアで造られた、冒頭の写真、中央のカード(fool)ヴィスコンティ版(レプリカ)タロットカードです。
初期のタロットカードはトランプと同じくプレイングカード(ギャンブル用)として、王侯貴族がルネッサンス期の画家に依頼して1枚1枚手書きで造らせたので、写真のヴィスコンティ版のように、金箔を用いたカードなど豪華なカードが多かったようです。
ちなみにトランプカードも歴史には謎が多く、タロットと起源は一緒という説や、トルコの商人や軍人が使っていたプレイングカード(マムルークカード)が起源という説もあり、タロットカードやトランプなど物証として確認できるのは、最も古く遡っても13世紀前後が限界のようです。

時代は下ってプレイングゲームに用いられたタロットカードはフランスにも伝わり、現在でも多く占いに使用されているマルセイユ版タロットカードが17世紀のフランスで誕生します。マルセイユ版タロットもヴィスコンティ版と同様に当初はプレイングカード(ギャンブル用)として使用されました。因みに、マルセイユ版タロット(カモワンタロット)の共同復刻者は、カルト映画の巨匠(『エルトポ』などを監督)アレハンドロ・ホドロフスキー氏で、ヴィスコンティ版タロットを作成依頼したイタリアの貴族は、世界的に有名な映画監督のルキノ・ヴィスコンティ氏の祖先にあたります。

18世紀になりフランスで空前の占い&エジプトブームが起こります。ナポレオンのエジプト遠征によるロゼッタストーンの発見とナポレオン妃のお抱え占い師がルノルマンカードで有名なマダムルノルマンです。この時期、元祖占い専用タロットカードと云われるエッテラタロットも作成されます。このエッテラタロットはタロット=エジプト起源説を採用しており、このエジプト起源説を提唱したのは、当時の神学者でフリーメイソン団員のクール・ド・ジュブラン氏です。タロット=エジプト起源説を流布させたのは18世紀のフランス人だったようですね?

さらに、時代が少し下り19世紀になりまたもやフランスで現代神秘主義の礎を築いたエリファス・レヴィによって、タロットカードとカバラ(生命の樹)が結び付けられます。レヴィは自らタロットカードは作成しておりませんが、タロット=カバラ起源説は海を越えてイギリスに伝わり、神秘主義団体『黄金の夜明け団』の教義に採用されました。現在世界で最も使用されているタロットカードといわれる『ライダー・ウェイト版タロット』が黄金の夜明け団の団員であるアーサー・エドワード・ウェイト博士によって20世紀初頭に作成されます。また、魔術系タロットとして有名なトートタロット(冒頭の写真右)作成者のアレイスター・クロウリーも黄金の夜明け団出身者です。

20世紀になり1960~70年代カウンターカルチャー全盛期のヒッピー世代に支持されて、タロットカードは占いに多く使用されるようになりました。今では数えきれないくらいの色いろなタロットカードがあり『フォルトゥーナタロット』(冒頭の写真左)もそのひとつです。タロットの占術法や解釈の基礎は18~19世紀のフランスとイギリスの神秘主義者(オカルティスト)&占い師によって生み出されたのです。

どうでしたか?意外とタロットの歴史は新しかったですね。タロットカードを手に入れたら何かを占ってみたくなる筈です!特に女性なら恋愛運を占ってみたいかたが多いのでは?といってもいきなりフォルトゥーナタロット78枚全部使用して複雑なスプレッドを使用するのはタロット初心者の方には無理かもしれませんね?そこで今回はタロットカード占いの基礎と注意点をレクチャーします。

タロットカードは大アルカナと小アルカナ合わせて合計78枚のカードで構成されています。タロット初心者のかたは78枚全部使用して占うのは大変!と思われるかもしれません?そこで最初のうちは大アルカナ22枚を使用して占うかたも多いと思います。大アルカナ22枚の正位置と逆位置の意味を1枚づつ覚えて、大アルカナ22枚を使用した占い方法(スプレッド)を何種類か練習して、覚えたら他の小アルカナ56枚の一枚一枚の正位置と逆位置の意味を覚えてから78枚全部使用してタロット占いを習得しようと思う方が多いかもしれませんね?

上記の方法ではタロット占い習得を挫折する可能性が高くなるかもしれませんよ?初めから78枚全部使用して占ってもOKです。一枚一枚の正位置と逆位置の意味を正確に覚える必要はありません。タロットカードはあなたとクライアントを繋ぐヴィジュアルコミニュケーションツールです。あなたとクライアントがタロットカードを見て何を感じるか?が大前提です。ちなみに逆位置を採用しないカードも沢山あります。上で紹介した『黄金の夜明け団』の教義タロットカードでは逆位置は採用されていません。

78枚全部を使ったタロット占いの一つの習得方法として簡単な方法は、大アルカナ22枚を一つのストーリーとして解釈して覚えてから、小アルカナのスート(棒、金、剣、杯)の特性を四大元素(火、土、風、水)と結び付けて覚える、1から10までの数字の特性を数秘術を参考に覚える。大まかに三つのことを覚えれば良い訳です!これなら簡単に覚えられそうですね。三位一体トリロジーなパワーがあなたのタロット習得を助けてくれますよ。

タロットカードを扱う時は、手を石鹸などでよく洗い清潔な手でタロット占いに臨みましょう。静かな環境で好み合わせて好きなBGMを流してもかまいません。リラックスできるように、お香を焚いたりアロマディフューザーを使用してもOKです。照明はやや暗いほうが落ち着きます。タロット占い習得中のかたは参考書と睨めっこするかもしれませんので、照明の明るさは自由に調整してかまいません。自分のことを占うときは、タロティスト(タロット占者)が北向き(南側)に座ります。クライアントを占う時は、タロット占者が北側に座り、クライアントが北向き(南側)に座ります。これは昔の人は北極星を目印に旅したことに由来します。
※イベントや部屋の作りでこの位置取りができないときは拘る必要はありません。


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