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無料添削デザインスクール #371「年賀状」


添削

年賀状ですね。
紅白のめでたい感じが出ていますね。

■答えが無い時

年賀状など、答えがそんなにないもの、デザイン重視のものを作る時でも、ある程度答えを作らないとデザインを作る時は苦労します。
答えを持たずに作ると、訳の分からないものになります。

・自分が何をしたいのか
・どう見てもらいたいか
・どう見られたいか
・何を表現したいのか


最低限これらを決めてから作るとデザインがそこまできつくないです。

年賀状のパターンみたいなものがあります。

・オーソドックスな和風の年賀状
印刷会社などが用意しているテンプレートとかにある、ザ・年賀状みたいなデザイン。
または、企業が出すお堅い年賀状。

・家族を入れて手作り年賀状
個人で作った感がある親しみやすい年賀状です。

・デザイン会社が作る一風変わった年賀状
奇をてらったかわいい系とか、ギャグ要素のある年賀状。
その企業に仕事を依頼するかどうかも決まってくる大切な年賀状。

・デザインに特化した年賀状
読めなくてもいいからアート的な年賀状。

大体こんな部類に分かれるかと思います。
企業ではないのと、お堅い年賀状ならテンプレートで十分なので除外するとして。

今回作ってもらったのがどこに入るかと考えると…
デザインに特化したものでしょうか。

「デザインに特化した」と言うだけあり、デザインに突出したものを作る必要があります。
「何か入っている」程度では「デザインすごい」とはならないものです。

目的が定まらないまま作るとたまに陥ります。
まずは、何を表現したいのか、テーマを決めて作ってみてください。

■クオリティを合わす

デザインの面で見て行きます。
真ん中の結びのところがイラスト素材だと思うのですが、周りのイラストと比べるとクオリティがあっていないので、周りも同じような素材で合わせてあげると統一感が出ます。

文字の部分も、全体的にポップアートな感じなのに、ど明朝でお堅い感じになっています。
これもデザインに合わせたフォントにしたいです。

「2025」の蛇も全体は太めの線で抽象的に作られているのに、蛇の感じがリアル系。
ここもずれているので統一させたいです。

■デザインは料理

デザインを料理に例えると分かりやすいのですが、お正月なので「お雑煮」を作るとします。
現状だと、食材を切らずに鍋にぶち込んで似ている状態です。

「お雑煮」と言っても地域や家庭によって、醬油ベースなのか味噌ベースなのかも違います。
これが「デザインの方向性」というもので、醤油なのか味噌なのかも決めずに作り出しているように思えます。

「出汁」にあたる参考デザインも見ずに作っているようなので味気ないデザインになります。

食材もお雑煮に合った切り方があります。
繊細に作って、最後にパクチー大盛りとかになったら台無しになります。
和風なら和風の食材と切り方にする必要があります。

料理だとみんな普通にやることを、デザインになると突然狂ったようにレシピも見ずに食材を鍋にぶち込んでしまいます。
デザインでも順序立ててやらないととんでもないものができ上ります。

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