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無料添削デザインスクール #173「温泉旅館バナー」

添削

毎度おなじみになってきた「こばやす」さんの温泉旅館バナー課題ですね。
プラスの作業に加えて、マイナスの作業も入れるといいです。

■プラスとマイナス

「プラスのデザイン」はできていると思います。
和風の柄を入れたり、太字の筆記体など。
和風の老舗旅館の感じを出そうとしているので。
それに加えて「マイナスのデザイン」をしていくと洗練されたデザインになります。

実際には、この作業は繰り返し行います。
例えばボックスにして、シャドウを入れたら、

・ボックスは本当に必要か、線だけでいいのではないか
・シャドウは邪魔ではないか、いらないのではないか

自問自答で無駄をはぶいていきます。
背景に柄を入れても、もっとこの柄を見せることはできないか。
細かい作業でも追加したらはぶける物がないか「マイナスのデザイン」を常に考えます。

この時に「もっといいデザインはないか」と他の人が作ったものを見て、それを真似して取り入れ、合わない時も多いのでいいところだけ残してあとを消す。

基本的にはこの繰り返しです。
慣れてくるのプラスとマイナスは高速でできるようになります。

どちらかというとプラスの作業は大胆さが必要です。
意外とこっちの方ができない人が多いです。
大胆にデザインする、それだけでも難しいです。

■重複要素

同じようなデザインを重複して入れるとゴチャゴチャしていきます。
この中だと
・シャドウ
・ボックス

これが繰り返し使われています。

シャドウは基本使わないで、ここぞという時にだけ使う感じです。
多用していいことはあまりないです。
シャドウ、ベベル、エンボス、これらはあまり使わないです。
使ったとしてもさりげない演出のひとつとして使います。

ボックスも箱だらけになると文字を配置する場所も狭くなっていくので使いどころによっては逆効果になることが多いです。
ボックス以外で線だけで区別できないかなど、色んな方法があるので試してみてください。

ボックス系の区分けするデザインは腐るほど世の中にあるので、それらを参考にしてみてもいいです。

■文字の持つ雰囲気

タイトルの文字が線を追加して太字にしたのかつぶれてしまっていますね。
太字にしたい時は、できるだけフォントファミリーで太字があるのを使うといいです。
どうしても太字のないフォントの時は、つぶれない程度に線を追加してあげるといいです。

今回はカップル向けなので、タイトルが筆記体の太字なので印象がちょっと違うように感じます。

太い筆記体はこんな印象を持っています。
カップル感がないですね。

フォントを変えると少し柔らかくなりました。

ひらがなにすると全然違う印象になります。

フランスの「SAKIGAKE」ブランドですね…

同じ内容でもフォントや書き方で印象はどうにでもできます。
デザインが難しいと言われる要因はこのふり幅が無限にあるからです。

ただ、今回は「カップル」がターゲットなので、カップルが好きそうなデザインだけに絞っていくと数は限られます。
なので「誰に向けたデザインか」が重要になってきます。

まとめ

連続で添削をして気付いたところですが、初心者の方がよく陥る
「他のデザインを取り入れていない」
この状態になっているように感じます。
自分からにじみ出てくるデザインというのは、ないと言ってもいいです。

私もどんなデザインにするか決めたら、そのジャンルのデザインをとにかくたくさん見て、その方向にあったデザインをピックアップします。
これをデザインの途中でも繰り返し行います。

最初は真似して作ってもいいです。
全く同じにしたらパクったと思われることもありますが、そもそも全く同じに作れる技術が身についていたら、自分で工夫して作れる段階にあります。

同じように作っても同じに作れないので、ざっくり真似して作ればどんな初心者でもそこそこなのが作れます。
それを繰り返すと自然とそれらのデザインが身について自分のデザインになります。

真似して給料もらえたら、それはそれでいい…
デザインを極めるのはその後でも十分時間はあります。
デザインの世界は広大なので。

お題

こちらのバナー課題は、こばやすさん(@kobayas_s)のバナーお題です。
良質なお題がたくさんあるので、お試しください。
自分で課題を考えると大変なので、実務に近いプロが考えたお題を作ると成長も早いです。
WEBデザイナーになりたい方は、トレースよりもお題をお勧めします。

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