無料添削デザインスクール #259「チョコレート通販セールバナー」
添削
毎度おなじみになってきた「こばやす」さんのチョコレート課題ですね。
チョコがきれいですね。
■目的
何となくきれいなのですが、綺麗なだけではバナーとしては機能しないので、目的を決めて作るといいです。
超ハイブランドの場合はキャッチとロゴだけのこともありますが、それでも広告を出す理由が絶対にあります。
デザインというのは、綺麗なものを作るのが仕事ではないです。
クライアントの抱えている問題を解決するのがデザインです。
バナーを出すのは、何か問題を抱えているからです。
ハイブランドだけど集客が減ってきたから集客をしたい、無名のブランドだから知名度を上げたい。
どちらにも違った問題があります。
企業によって問題はすべて違うので、それを考えて作るのもデザイナーの仕事です。
プロの人はさっさと何も考えないできれいに作っているようで、頭の中でどんな問題があるのかなどを考えて作ります。
ほとんどの場合は、ディレクターから今回作るバナーの目的や企業の問題などを聞いてから作ります。
ディレクターが間違っていると全部間違うことになるので重要な仕事です。
■アクション
バナーは広告ですが、渋谷の一等地に出ている広告ポスターと比べると、実はバナーの方が効果があると言われています。
ポスター広告は全員に無条件で見せているものですが、バナーはある程度見せる人を限定して見せることができます。
興味が多少はある人が見るので、読み飛ばさない可能が多少あります。
そして、バナーはポスター広告と違ってその場でクリックして詳細ページへ飛ばすことができます。
なので、バナーで興味を持ってもら、詳細ページへ飛ばすのが目的です。
そうなると、人を振り向ける要素が必要になります。
「詳しくはこちら」だけでは人は動かないです。
私がよく例えるのが、お店の前の呼子さんです。
チョコの店舗前で何を言ってお客さんを集めるか。
この言葉がまんまバナーになります。
現状だと…
「チョコです。贅沢なチョコです。」
これしか言わない呼子さんいても雑踏にかき消されてしまいます。
すごい大きな声で言っても同じです。
なぜか…
知っているから。
認知が広がれば広がるほど実は集客が難しくなってきます。
人は知っているものに興味を持ちません。
チョコの説明で「チョコです」と言われても困りますよね。
何かしら目的があるので、それをキャッチなどにする必要があります。
この辺はディレクターやコピーライターの仕事なので、説明すると長くなるので割愛します。
これをデザイナーが考えるのは難しいので…すでに目的が出されているお題をやるといいです。
綺麗に作るのは誰にでもできるんですよ。
そこに目的などを入れて作るのが難しいのでデザイナーという職種があります。
そして、お題に含まれている文言には理由があるので、それを削ると本来の課題の目的が薄れて、ただ綺麗に作るだけになります。
お題
こちらのバナー課題は、こばやすさん(@kobayas_s)のバナーお題です。
良質なお題がたくさんあるので、お試しください。
自分で課題を考えると大変なので、実務に近いプロが考えたお題を作ると成長も早いです。
WEBデザイナーになりたい方は、トレースよりもお題をお勧めします。
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