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無料添削デザインスクール #321「ヨガイベントのLP」


添削

ヨガイベントのLPページですね。
雰囲気がいいですね。

■雰囲気重視の弱点

雰囲気はターゲットにバッチリ合っているように見えるのですが、弱点もあります。
単純に日本語がないので分かりにくい。

英字だとスタイリッシュに見えていいのですが、コンバージョンなどを考えると日本語の方が伝わりやすいので、担当の人から「日本語にして~」と無慈悲な修正が入ることがあります。

それを回避するために、キャッチを日本語にして、雰囲気作りのタイトルと一緒に入れるといいです。

実務では本当に「日本語にして」というオーダーが多いです。
「SALE」は読めるだろう…と思うのですが、年齢高めの時は全部日本語を求められます。
今回は若い人向けなので英字多めでも大丈夫だと思うのですが、それでもポイントで日本語を織り込んであげるとより分かりやすいLPになります。

■余白

文字だけの要素をどうレイアウトするか。
デザインする要素が少なければ少ないほどデザインする力量が求められます。
文字だけで構成するときこそ余白などの絶妙なバランス感覚が必要とされ、文字だけでも全体の雰囲気に合わせる必要があります。

現状だと詰まっているように見えるので、余白を入れてあげるといいです。
タイトルの英字も太いので重たく見えます。
同じフォントで細いのがあればいいのですが。

■統一したデザイン

LPやサイトなど複数のコンテンツをデザインしてつなげる時に、最初のデザインを統一するのが大変です。
今回だと、メインビジュアルなどはあっさりとしたスタイリッシュな雰囲気なのですが、イベント紹介のところはイラストが入ってポップな雰囲気になっています。

素材のイラストを使うと、その素材の雰囲気に引っ張られるので使いどころが難しいです。
ピッタリ合う素材も中々ないので色味などを変えてテイストを合わせてあげるといいです。

■LPの特徴

イラストを入れて途中から別デザインにしようとしているように見えますが、イラストを入れなくても、デザインを合わせつつ雰囲気を変えることはできます。

レイアウトが単調なのでもっとガラッと大きく変えてあげるだけでも雰囲気は変わります。
ただ…スマホファーストになりつつあるので、PCで派手に作ってもスマホでは単調になってしまうのがもどかしいですね。

それでもLPの特徴は、見やすさも重要ですが、ド派手に作ってワクワクさせて人に「アクション」をさせることです。
現状のレイアウトはサービス系のサイトに近いです。

もっとヨガのアクティブさが伝わるような大胆なレイアウトにしてあげるといいかと思います。

■デザインを合わせる

LPやサイトを作る時にサイトの場合はトップページ、LPの場合はメインビジュアル。
どちらもキービジュアルになるものを踏襲して下層を作っていきます。

途中で入ってきたイラストのポップさに引きずられてポップ寄りになってしまっています。
作っている途中でもキービジュアルからずれていないかを確認するといいです。

ただ、全部一緒だとダメという矛盾。
同じキービジュアルで違ったデザインを入れていくことが必要になります。
同じデザインテイストで違ったレイアウトやデザインを作り込む。

現状のイラストを使うのは必須として、デザインテイストを合わせていくとそこまでイラストのポップさは気にならないはずです。

あまり装飾に頼らないで余白などで雰囲気出しをしてあげるとポップさも弱くなるはずです。

■細かい文字レイアウト

細かい文字類のレイアウトが単調になっているので細かい文字も余白を入れて強弱をつけてあげると見やすくなります。
「神は細部に宿る」というようにデザインは細かい調整の積み重ねです。
大胆にレイアウトして、細かいところをチマチマと調整する繰り返しです。

■コンバージョン

チケットの説明とコンバージョンのボタンの比率を見ると、ボタンが小さくて分かりにくいです。
チケットのボックスが押せるのではないかという誤認にもつながります。

チケットの違いも見せやすいので横並びにしました。
小さくなったのでそこまで重要度は高くなくなりました。
ボタンを大きくして「アクション」を分かりやすくして見ました。

■細かい文字

同じことの繰り返しになりますが、細かい文字もしっかりデザインしてあげるともっときれいなデザインに見えます。
ほんのちょっとのことなのですが、細かいところを詰め切れていないと素人っぽく見えます。
同業種の人や採用時に細かいところを結構見てます。

■トーン

全体的にパステル調でいいのですが、実務で考えると「もっと見やすくして」と言われるのが想定されます。
ロゴも色合い的に埋もれてしまっているので、白抜きのロゴがあればそっちに変更して対応もできますが、どちらにしろ淡すぎて見にくいと言われそうです。

モニターによってはパステル調は全く見えないということも発生するので敗色がすごい難しいところです。
若い人はアースカラーとかくすんだ色合いが好きなのでこういう色合いが増えていますが、見やすさも少し取り入れてみてください。

参考として「色覚障がい」の方にも見やすいサイト

こういうのもあるので、知っていると知らないとだとデザインの作り方も大きく変わります。
担当から「もっと薄くして!」というオーダーもあるので、このサイトとかを見せると黙ります。
無駄な工数を減らす営業テクとしても知識は重要です。

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