無料添削デザインスクール #314 「ネイルサロンバナー」
添削
ネイルサロンのバナーですね。
女性らしさが出ていますね。
■デザインの質とブランドと効果
バナーを作る時にとにかくデザイン性を高めると、意外と効果が出ないことが多いです。
今回作っていただいたのは、女性向けの豪華な感じに見えますが、見方を変えると、風俗っぽい印象にもなります。
ただ、これが駄目かというと、意外と質が悪いというか、俗っぽい方が効果が出ることが多いです。
なぜかというと、それを利用する人の生活水準というか、レベルに合わせてあげると効果が出るからです。
ドン〇に出すポスターと代官山あたりに出すポスターだと、デザインの見せ方も変わります。
こういうのも含めての「ターゲット」になります。
「そんなの偏見だ~!」と思われるかもしれませんが、デザイナーに向いている人はステレオタイプ、普通がしっかり分かる普通の人が向いていると思っています。
奇抜な人は、アーティスト向きで、あまりデザイナーには向いていないかと…
なので先方から「ターゲットは20代女性」と言われたら、それは丸の内に勤務なのか、雑居ビルの会社勤めなのか、年収はいくらなのかなど、すごい偏見にも似たような細かい設定を聞き出す必要があります。
デザインは絞れば絞るほど具体性が出てきて効果が出るものになります。
「ターゲットはネイルをする女性」
これだけだと情報が全然足りないので、仮定でもいいのでターゲットを絞っていくといいです。
練習課題なので、自分の中でターゲットはこれを見たら絶対にクリックするというくらい絞ったデザインにしてあげると効果も出やすいです。
■デザインの方向性
お題元を見るとそこまでターゲットは絞られていないですね。
▼お題元
現状のデザインを見ると色合いや背景、白いぼかし加減が猛烈な昭和を連想させます。
Instagramなどでネイルをアップしている人は、もっと美的センスが高い人が多いと思うので、その人たちのように、または、その人たちにあこがれているような人が興味を持ってもらうような色合いにしてあげるといいです。
無料素材や提供される写真の質がすごい悪いことも多々あります。
そのまま作るとボテッとした素人臭くなります。
色調補正をしてあげるだけでも写真はきれいに見せれることがあります。
限界はありますが…
ターゲットに合わせて写真の色味も調整してみてください。
■要素のまとめ方
要素を指示書のまんま入れると、ほとんどの場合失敗します。
優秀なディレクターが作ったワイヤーならいいのですが、ほとんどが必要な条項を書いているだけなことが多いです。
なので、デザイナーは一度文字を全部読んで、内容を理解してバラバラにして再構築するという作業をします。
指示書通りだと、今と同じこの並びですね。
「+ストーンつけ放題」が独立して浮いているように見えます。
なので、グループでまとめてあげると、こんなまとまりになります。
「シンプル…」などはお品書きに近いのでどこかに入っていればいいです。
「ジェルネイルが定額でしかもストーンつけ放題」
まずはこれを伝えたいのでまとめてあげると分かりやすいです。
「つけ放題」で興味を持ってもらうならこんな感じでしょうか。
まずは文字の要素をどう置くかを決めてからデザインするとデザインに集中できます。
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