どうやったら自信が持てますか?


選択肢の多い現代は、一見、幸せに見える。
だが現実には、選択肢が増えることにより、われわれは大切なものを失っている。
そう、自信だ。

『なぜ選ぶたびに後悔するのか』という本の中で、著者のバリー・シュワルツが興味深いことを述べている。

<心理的な負担からいうと、候補のオプションがひとつ増えるたびに、どれかを選ぶことであきらめざるをえない機会も、ひとつ増えることになる>

そう、選択肢(オプション)が多い現代では、われわれは選んだもの以外のすべてを「あきらめざるを得ない」。そして、あきらめたことによって「本当はあちらが正解だったのかも」と後悔し、自信を失うのだ。

どんなお金持ちも、いやお金持ちほど選択肢が多いので、じつは諦める選択肢の数が多い。情報化社会においては、誰もが後悔し、自信を失うリスクを抱えている。

著者は、こうも述べている。

<取り消し可能にしていると、いつまでも、選択肢の間で悩み、機会コストを意識しては不幸になってしまいます。>

これは、旅行でも結婚でも同じことだ。

筆者は、Booking.comの優良会員なので、「キャンセル無料」の特典が受けられるホテルの数が多い。しかし、それにあやかっていると、「草津、行けば良かったかな」とか、「旭山動物園、やっぱり行きたかったな」などといって後悔することになる(すべて実際の話だ)。

結婚したいけど、「もっといい選択肢(オプション)があるかも」といってダラダラ婚活してしまい、婚期を逃してしまう女子も、同じことだ。

では、どう決断すればいいのか?

じつはこの「決断」が、あなたの「自信」を左右している。

筆者は若い頃、自信が持てない人間だったが、大学で「意思決定論」を学んだことで、自分に自信が持てるようになった。「サンクコスト(埋没費用)は忘れるのが原則だ!」といって嫌々通っていた往復3時間の英会話学校を辞め、英語を独学することによって、ヨーロッパ留学もできた。人は、学ぶことによって自信すら獲得できてしまうのだ。

自信を育み、人生を豊かにしたいなら、「決断」において守るべきルールを知ること。そして自信を育む行動習慣を手に入れること。

今回のnoteでは、それについて書いてみたい。

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