未命名設計

FOOD@台中:130614-提督府牛肉麵

古い古い牛肉麺ログ第二弾。台中のかなり個性的というか、強烈なクセのある牛肉麺。本店は市中心からやや離れていて、しかも20年も前のオープン当時から金・土・日だけ営業だとの伝説を持つお店なので、2013年は週に五日営業の太原店に。だがこの太原店もすでに2017年に閉店し、いまは本店に行かないと食べれない。レア牛肉麺です。

提督府牛肉麵は1999年、公務員だった店主が「定年退職後の楽しみ」として、大里に開業。そのまま今に至る。看板メニューの「提督紅燒牛肉麵」のもっとも特徴的なのは、その辛くて塩っぱくて舌を痺れさせる薬膳スープ。しかも「濃さ」が選べるぶっ飛んだもの。

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値段は2013年のもので、いまは全部30~40元アップだと考えてほしい。

「超淡」(超薄味)、「淡」(薄味)、「普通」、「重」(濃い)と四段階に分かれて、事前に情報収集してきたから、「超淡」を注文。ええ、ビビリだよ。なにせ「台中一濃い牛肉麺」だとネット界隈で崇められてきた店だから。気をつけなければあぶないんだろうよ。同行者はちょっぴとの辛さでも受け付けられない人なので「特製家常牛肉麵」、もっと安全なコンソメスープベースのを選んだとさ。

ではまず「超薄味」の提督紅燒牛肉麵。

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超薄味でも普通に辛い。気持ちのいい辛さだが、サンショウが効いてて舌がちょっとヒリヒリする。漢方系香料の香ばしくておいしい匂いと相まって、汗が吹き出しても箸は進むと進む。

七年間には二回しか食べたことないが、いまこうやって写真も見ながら記録し直すだけでよみがえる、記憶に残る味――それでも「超薄味」だが。

「普通」やら「濃い」やらのが兵器だろ。

初心者はおとなしく超薄味にしよう。

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麺は太麺。パンチもクセも強すぎるスープに主役を奪われがちだが、牛肉もやわらかくておいしいのだ。その場での一杯があればおなかいっぱいだが、しばらくしてからふっと思い出して、食べたくなるような一杯でもある。

好き嫌いをも轢き潰し、ひたすら記憶に刻む味――1999年開業当時には四種類、いまでも五種類のメニューしかないこの店。20年の時を経て、すっかり台中人の歴史の一部となれたのが、おそらくこれがその所以。

そして「特製家常牛肉麵」。

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ポテト、人参、牛すね肉のカタマリ……これって、カレーだよね……

コンソメスープベースの牛肉麺にポテトを入れるのが、全台湾でもそんなにないと思うぜ……「そんなにない」と言えるほど全台湾を回ってないが。

でもおいしいよ! 薬膳スープはもちろん、牛肉は紅燒牛肉麺に置かれてるものと違って、間違いなく主役。カタマリのままで出てきた時、どういうことかよと思ったら、箸で軽く挟むだけで両断三断できるほど、ホロホロと煮えたのをアピールする演出!(と勝手に思う)

辛さが苦手で、看板メニューの紅燒牛肉麺が食べれなくても、これさえ食べてしまえば遺憾なく帰れる(と勝手に思う)

最後にいまは無き太原店の店内での一枚。

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ホント、どこまでも濃いんだよね。

下は本店の情報。近いうちに本店を訪ねてみたいね。週三日営業で気まぐれ休みなんて、よそ者にはマジで難易度高いけど。

提督府牛肉麵
412 台中市大里區國光路一段9號
+886 4 2406 6800

撮影時間:2013年6月14日
注文内容:提督紅燒牛肉麵&特製家常牛肉麵

同情するなら金をくr……あ。いいえ、なんでもないです。ごめんなさいご随意にどうぞ。ありがとうございます。