見出し画像

オーラの本質は"実エネルギーを持つ架空質量"である説。

 みなさんこんにちは。先日公開した、オーラの攻防力の実態を分析した記事をお読みいただいた人はありがとうございます。

 本日は、一つの仮説を提唱していきたいと思います。残念なことは、オーラが実在しないため、実証できない点ですが。
 それは、オーラとは、『基底状態ではオーラにしか干渉しない高エネルギー質量体』であるという仮説です。

 前回のnoteで、オーラ量(AOP)とそれを発揮した場合の破壊力エネルギー(J)は、熟練度を0~1の係数に取りつつ、基本は線形に比例することがわかりました。
 では、強化系が(たとえばジャジャン拳の『パー』で)念弾を放出した場合のオーラは、なぜ放出系の念弾威力の0.8掛けになるのでしょうか。また、なぜ熟練度の上限も0.8掛けになるのでしょうか。
 私は、それを『高エネルギー質量体』説で説明したいと思います。ここでは、重力などに干渉されないオーラ特有の質量をゼノ質量と呼びたいと思います。


オーラ=高エネルギー架空質量体 説

 強化系のオーラの実エネルギー毎ゼノ質量(以降ゼノ密度、分母が体積でなく実エネルギーであることに注意)をρ3(xg/J),放出系のオーラのゼノ密度をρ2(同じ単位)としましょう。xg(ゼノグラム)は、通常の重力などの物理法則に影響されないゼノ質量を表現する独自の単位です。オーラ間の相互作用では古典物理学は通用するはず(オーラによる防御など)ですが、オーラと実物質の間では念弾の透過などが起こる(ハルケンブルグの念矢など)ため、その限りではありません。

ハルケンアローは壁を透過する


 強化系の念弾10000(J)分を、同熟練度の強化系と放出系が放ちます。強化系は10000ρ3(xg)のゼノ質量の念弾、放出系は10000ρ2(xg)の念弾です。この場合、威力は同じですね。
 前の記事は強化系のみを例に出していますが、ナックルが放出系も強化系も、オーラ攻撃の威力をポイント数のみで算出していることから、同じオーラ量なら系統問わず威力、つまり破壊力エネルギーが等しいことは自明でしょう。
 ρ3>ρ2とすると、同じオーラ量の場合、強化系の念弾の方が大きなゼノ質量を持ちますね。つまり、"動かしにくい"んです。放出系の方がオーラが軽いということは、強化系よりも同ゼノ質量で高いオーラ量の念弾を放てるということ。放出系の方が、念弾の威力が高いのは自明ですね。
 ここで気になった方もいるでしょう。"動かしにくい"? じゃあ動かしているのは一体なんなんだ?と。

オーラを動かすもの=念=ゼノエネルギー

 それは、オーラ操作が人間の意志によるものである以上、念弾の推進力も人間の意志によるものに他なりません。
 人間の意思から"発"される、オーラを動かす力。それを"発"――と呼ぶと固有の念能力と紛らわしいので、"思念波"とここでは呼ぶことにします。
 思念波はオーラに対して発され、オーラに干渉します。オーラの持つ1オーラ300Jというポテンシャルエネルギーすらも、思念波によって"エネルギーを現実化せよ"と指示しないと実物質に干渉できません。
 オーラが物理的なポテンシャルエネルギーと、非物理的なゼノ質量を持っているのならば、オーラに干渉する"思念波"は非物理的なエネルギーをきっと持っているはずです。思念波が持つ非物理的なエネルギーをここではゼノエネルギー、単位をxJ(ゼノジュール)としましょう。
 なぜ思念波を"波"としたのかというと、『なぜ他人のオーラを動かせないのか』という疑問に対して『個人のオーラは特定の波長に対してのみ反応する』という仮説がもっともしっくり来たからです。単なる圧力であるよりも、複雑な表現ができるエネルギーの形である"波"が一番しっくりしました。

変化系のオーラは重いのか?

 放出系のオーラは、ゼノ密度が小さいという話をしました。では、六相図で線対称の位置にある変化系のゼノ質量は、どうなっているのかを議論していきたいと思います。
 さて、ここからが難問です。変化系のオーラは、なぜ"性質を物質界のものに変化させやすく、かつ体から離しにくい"のでしょうか。
 おそらく、それは、変化系のゼノ密度が大きいからです。ゼノ質量が大きいということは、変化系において大きな意味を持ちます。それは、『ゼノエネルギーを与えても励起しにくいが、ゼノエネルギーを失いにくい(基底状態に戻りにくい)』ということです。これをゼノ比熱と呼んでもよいでしょう。
 普通の物質においては、例えば金属では、以下の知恵袋で示されるように密度が大きいと原子量が大きく、原子量が大きいと比熱は小さくなりやすいです。

 しかし、ゼノ密度の単位の分母はcm3ではなくJであることを思い出してください。ゼノエネルギーの保有量を実エネルギーの保有量に近づけるほど、オーラは実際の物質に近づく。なんか納得感ありませんか?
 厳密な物理学の議論をしているわけではないので、納得感を優先します。

 ゼノエネルギー保有量が実エネルギー保有量に近づくことにより、ゴムやガム、糸、火薬のような振る舞いができるようになるのではないでしょうか。一度ゼノエネルギーを与えきれば、継続的に与えなくても性質の変化が継続するはずです。
 また、変化系オーラはゼノ密度が高いため、思念波が減衰するような遠い距離からの干渉は受け付けにくい。これが、変化系が"円"や念弾などを苦手にしている原因だと思います。
 "電気はどーすんだよ、電気は! 電子は狭義の物質じゃね―だろ!"とおっしゃる方もいるかも知れませんが、よく考えてください。キルアはオーラを電気に変化させたのではなく、"オーラと電気を融合"させたんです。これは充電が必要なことからも分かります。つまり、キルアが変化させたのは、流体蓄電池のような未知の素材です。あくまで、既存の物質の性質を拡張した振る舞いを、変化系のオーラはするはずです。

オーラと電気を融合させたキルアさんUC

操作系はなぜ媒体を必要とするのか

操作系の性質として、物体や人物を操作できるというものがあります。
ここではシャルナークの携帯する他人の運命ブラックボイスを例に挙げてみたいと思います。
彼は、愛用の携帯という媒体を使って、アンテナを刺した人間を操作できます。

オリジナルガラケー ハンタの世界にスマホ、あったりなかったり。

 六相図に基づいて考えてみると、操作系オーラは放出系オーラよりも更にゼノ密度が低い、ということになります。
 これと今までの議論から導かれる操作系のオーラの性質は『思念波に非常に敏感に反応し、励起しやすいがすぐに基底状態に戻る』です。
 この性質で、なぜ人間の操作が可能なのでしょうか。また、なぜ携帯という媒体が必要なのでしょうか。
 少し考えてみてください。人間が放つ生身の思念波を、操作系の非常に軽いオーラが受け取ればどうなりますか? そう、吹き飛びますよね。繊細な操作は望むべくもありません。
 操作系が媒体を必要とするのは、操作系オーラが思念波を適切に受け取れるように、思念波を精密にチューニングするためだと思われます。また、励起状態になることで、一瞬だけ微細な脳内物質や神経伝達物質の振る舞いをさせ、対象の肉体に一瞬干渉。すぐに基底状態に戻って干渉を停止。これを繰り返すことで対象の肉体を操作しているのではないでしょうか。ガラケーをカチャカチャする動作ともしっくり来ますよね。
 操作系は早いもの勝ち、という原則がありますが、これは『自分の思念波にのみ反応するように対象の肉体を自分のオーラで覆っている』ということではないでしょうか。故に、他の操作系が後手に回った場合、操作が不可能になるということです。

具現化系はなぜ特異な能力を持ちがちなのか。

 今までの議論から見れば、当然わかりますよね。具現化系オーラは、『思念波に非常に鈍感にしか反応せず、励起するまでにかなりのゼノエネルギーを必要とするが、一度ゼノエネルギーを得たら、かなりの時間励起したままになる』という性質を持ちます。
 この性質から、どうやって具現化系の性質が出てくるのでしょうか。
 具現化系の最大の特徴は、オーラがほぼ完全に物質化(固体化)することです。これは変化系オーラの議論でもやったように、オーラの持つゼノエネルギーが実エネルギーに近づき(もしかしたら超えて)、オーラに実質量が宿るようになったからと言えます。
 オーラを固めること自体は"堅"のような技術でもおそらくできると思います。ただ、それを持続させるためには具現化系オーラのようなゼノ比熱の高さが必要でしょう。
 オーラに複雑な振る舞いをさせるには、複雑な思念波が必要です。操作系の場合は、媒介を通して繊細な操作を実現していました。では具現化系ではどうでしょう。
 そうです。具現化系では、物質化させたオーラそのものに媒介の役割を担わせています。ゼノ質量を持つオーラであれば、操作系よりも複雑な思念波の調整が可能なのではないでしょうか。
 たとえば、念獣であれば思念波を内部に閉じ込めて、半自律的な行動をさせる、などもできるかもしれません。

無敵型の原理

ポットクリンデブすぎる

 ここでは、天上天下唯我独損ハコワレを例にあげて、無敵型の原理を分析していきたいと思います。
 まず、ハコワレの媒体であるポットクリンは"無敵型"です。これは"無害故に無敵"という"誓約と制約"に基づくものと言えます。誓約と制約についてはこの記事では細かく論じません。
 なぜ、具現化系の能力で無敵という現象が実現可能なのかに絞って推測してみます。
 結論から言うと、ゼノエネルギーの高さによるものだと思われます。保有ゼノエネルギーが保有実エネルギーと等価になると、オーラが物質化します。では、保有ゼノエネルギーが保有実エネルギーをはるかに超えるとどうなるでしょうか。この状態を"超物質化"と仮称したいと思います。
 基底状態のオーラは、僅かなゼノエネルギーしか持ちません。実エネルギーを分母とすると、ほぼEx=0(xJ/J)です。そして、物質化したオーラはEy=1(xJ/J)とすると、物質化オーラの倍のゼノエネルギーを持つ超物質化したオーラはEz=2(xJ/J)です。Ey-Ex=Ez-Eyであるため、基底状態のオーラが物質化したオーラを透過する(すり抜けるイメージ)のであれば、物質化したオーラは超物質化したオーラを透過するといえるのではないでしょうか。これは、"物質が超物質化オーラを透過する"と言い換えることもできると思います。
 つまり、1以上のゼノエネルギー差がある物質・ゼノ物質は、透過し合う(干渉し合わない)のです。ゼノエネルギーの高さは"存在高度"とも言えるかもしれませんね。

特質系の能力とは。

特質系無法すぎる

 本誌で最近明らかにされた事実ですが、特質系は苦手がありません。これは、この理論においては何を意味するのでしょうか。それは、『ゼノ密度を増減させることができる』という事実です。
 言い換えれば、特質系は1J毎のゼノ質量を増減させられるということです。この場合、実エネルギー自体は実物質からエネルギーを取り入れないと増減しないため、ゼノ質量自体を増減させているように思われます。
 つまり、『ゼノエネルギーをゼノ質量に転換させている』という可能性があると思われます。
 特質系でも、基準となる操放強変具のゼノ密度を持ち、それを増減させられるという意味だと、このモレナの発言を受け取りました。

操作系と具現化系の類似点

 操作系のオーラは最もゼノ密度が小さく、具現化系のオーラは最もゼノ密度が大きい。この事実に反するように、六相図は操作系と具現化系を最も離れたものとみなしていません。これはなぜでしょう。
 理由としては、操作系も具現化系も"超物質化"をしやすい特性だということが挙げられます。どちらも保有するゼノエネルギーが実エネルギーよりも大きくなりがちなのです。
 操作系は、思念波の影響を受けやすく、媒体を使用してごく少量のオーラに思念波を集中させることで瞬間的・微視的に超物質化を実現する。
 具現化系は、ゼノ比熱が大きく、ゼノエネルギーを逃しにくいため、大量の思念波をオーラに注ぎ込むことで持続的・巨視的に超物質化を実現する。
 このような違いはありますが、同じ現象を取り扱うことがあるという部分で、近いものだと扱われたのでしょう。

放出系の瞬間移動について。

 訳わかんなかったんでGPT先生に聞きました。

おまけ1,実質量とゼノ質量を合わせて複素質量で表すとどうなるか。

 オーラが物質である以上、その振る舞いは数式で表される必要があります。
 では、試しに複素質量を用いた念弾の振る舞いを見てみましょう。
 基本的な力学方程式を用いていきます。F,vは本来ベクトルですが、ここでは1次元的にスカラーとします。また、重力の影響はないものとします。
 $${ F = ma }$$
 $${ E = \frac{1}{2}mv^2}$$
 $${ Ft = mv}$$
 より、Eの実数値(力学エネルギー保存則より、当たる時の威力=放つ時の火力)を最大化し、かつvの虚数値の絶対値を0にするためのFとmの数値を考えます。vの虚数値を0にするのはなぜかというと、vの虚数値が大きくなってしまうと念弾が虚数空間に飛んで行ってしまうからです。
 思念波にもオーラにもその絶対値には限界があるでしょうし、Fの絶対値を全てp,mの絶対値もqとします。
 まず、上記の式を変形し、$${ v = \frac{Ft}{m} }$$とします。
 $${F=x+yi,m=a+bi}$$,iは虚数です。
 そのため、$${v=\frac{t(xa+by)+ti(ay-bx)}{a^2+b^2}}$$と表現できます。$${t(ay-bx)=0}$$にすればよいのですが、tは念弾の加速時間なので0にすると動きません。故に$${ay-bx=0}$$という式が導けます。a,bを一旦0でない定数とすると、$${y=\frac{b}{a}x}$$と変形できます。
 ゆえに$${v=\frac{t}{q^2}(ax+\frac{b^2}{a}x)}$$と表現できます($${a^2+b^2=q^2}$$),これを上記の式に代入すると、
$${E=\frac{t^2 x^2}{2q^4}((a^3+2ab^2+\frac{b^4}{a})+i(ba^2+2b^3+\frac{b^5}{a^2}))}$$
となり、この実数部分を最大化するには,a,bが定数とすると単純にxを最大化すればよいことが分かります。
また、xが全てpとして固定すると、Eの実数値を最大化するには$${a^3+2ab^2+\frac{b^4}{a}}$$を最大化すればよいことが分かります。$${a^2+b^2=q^2}$$より、$${\frac{q^4}{a}}$$。これを最大化するには、aを正の非常に小さな値、つまりε→+0とすればよいということが分かります。
 念弾を的確に命中させ、威力を最大化するためには、オーラの実質量を小さく、ゼノ質量を大きく。そして、実空間上に向けて射出する必要性があることが分かりました。
 放出系の方がゼノ質量が低いというのは間違っていました。軽いのは実質量でした。今までの考察全部無駄でした。本当に申し訳ありませんでした。
 しかも実数時間の時と変わらないですね。何をやっていたんだ本当に俺は。
 


いいなと思ったら応援しよう!