2行おきに爆笑する源氏物語
源氏物語を元にした「ナインストーリーズ・オブ・ゲンジ」という短編集の中で、町田康さんが書いた末摘花が傑作だった。
じゃがりこに湯を入れてマッシュポテトみたいにして食べる、とか
浅草の漫才師が着てそうな服、とか
貴婦人の髪型を「ワンレン」とか
そんな表現がボンボン出てくる。
はじめて末摘花の顔を見た光源氏の心の声も「あなや」とかでなく「どっひゃあ」「ぐわっ」で、どストレート。
上からゴキ◯◯が降ってきたときそんな声出たし。
そうやって笑いすぎて泣きながら読んでいくと、最後でヒュンと常温に戻された。
差し水みたいなラストの文章で、そういえばこれ源氏物語やったな、となった。
元の源氏物語を知ってると5倍くらい笑えます。たぶん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?