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サンゴクエストで楽しむ価値観の違い

すっかり秋になりましたね。育休中の方で来年4月復帰の方はそろそろ保育園入所申込の季節でしょうか。
私自身、子どもが二人いますが、一人目は4月生まれだったので丸々1年間育休を取得してたっぷり娘との時間もとれて自分も充電ができた記憶があります。
逆に二人目は9月生まれ&コロナ禍の出産&長女の保育園登園自粛&自分の足の指骨折…(全治3ヶ月)で約半年の育休が一瞬に感じるくらい、一切休めず気力だけで乗り切りました。
プラス1年育休をとればよかったのですが、1歳児クラスで長女と同じ保育園に入れられるかどうか…の不安の方が大きかったのでそのまま職場復帰し、結論、後悔はないですが、とにかく必死でした。

妊娠・出産・育児って本当に大変で、こればっかりは経験しないとわからない。
だからといって、
「経験していないから理解できない」
「理解できないからノータッチでいい」
「わかってもらえないならしょうがない」
というわけではもちろんなくて、
わからないならわかる努力、わかってもらえないならわかってもらうための関わりが必要だと思います。
これは育児に限らず介護や障害、地方移住、海外転勤等、あらゆる面においてです。

じゃぁわかるためにはどうすればいいか。
大切になってくるのは「対話」です。
異なる価値観・経験・感覚を持つ人との直接の対話。
たとえ夫婦であっても親子であっても、話さないとわからないし、聴かないとわからない。
自分のことを知って、相手のことを知って初めてわかり合うことができます。

前置きが長くなりましたが、先日サンゴクエスト認定ファシリテーターとなりました。
妊娠・出産・育児を疑似体験できるゲーム。
これが本当に興味深くて、出産を経験する前のプレパパ・プレママに対して良い学びになるのはもちろん、幅広い可能性があるのではと思っています。

今日は、先日の体験会と研修を受けて、こんな方々に体験してもらいたいなと、個人的に考えたことについて備忘をかねてまとめます。

プレパパ・プレママ

妊娠・出産関連の雑誌や育児本に妊娠・出産と赤ちゃんの発達スケジュールが書いてあります。ただ、自分の経験を思い返しても、この時期にはこれが大変だろうな、ここまでにこれを準備しなきゃな、というリアルな想像までするのは正直難しかったです。
それをゲームで疑似体験できるのはとても有効です。もちろん妊娠や産後の状況は人それぞれなので、ゲーム通りに現実世界でも進むとは限りませんが、それでもだいぶ心の準備ができるのではと思います。
ぜひ実際のパートナーと一緒に体験してほしいです。

妊娠・出産・育児の経験がある方(子育て真っ盛り)

私も含めて、既に出産・育児を経験している方はご自身の経験があるのでよりリアルに考えられるのと同時に、あの時こうしていればよかったのかも?勝手にこうだと決めつけていたかも!という気づきも得られます。
今回の体験会で私はパパ役になって、パパの視点で体験したのですが、感じ方が180℃違ってとても新鮮でした。
当時イライラ当たってしまっていたな…とか、言わないと夫は気づかなかっただろうな…とか、こっそり反省する部分もあって、体験会の後に夫に優しく接して気味悪がられました(笑)
実際のパートナーと役割を交替して逆の視点を知るのもいいいですし、ご友人や初対面の方とペアを組んで全く違う価値観に気づくこともできそうです。
あとは、ママが二人目妊娠中で、一人目の出産にあまりパパが関われなかったという場合には、サンゴクエストをきっかけに意識や関係性が変わるのではないかと思います。

妊娠・出産・育児の経験がある方(子育て経験済のベテラン層)

昔の常識が今では通じないことってよくあります。(突き指をしたら指を引っ張って治すとか、鼻血が出たら上を向いて頭の後ろをトントンするとか…)
子育ても同じで、ベテラン層が悪気なく教えることが今の常識とは乖離があることも多いと思います。
昔はこうだったのよ、私はこうしていたわ、というアドバイスが現役ママには逆にプレッシャーになってしまうこともあります。
また、私たちの親世代は専業主婦が多く、父親は子育てにほぼ参加していないという家庭もあって、そういう意味で特にベテラン層の男性は妊娠・出産・育児について全く知識がないということもありえます。
でも今は男性の部下でも育休をとる時代。育休をとらずとも、子どものお迎えで先に帰ります、ということが珍しくない時代。
そういった今の育児についてリアルに知るという機会はなかなかないですが、サンゴクエストを通じて世代間交流が自然にできます。
お孫さんの出産を控えている祖父母の方や、職場で部下を持つ上司の方にぜひ体験していただきたいです。若い方とベテラン層でペアを組むと新しい気づきが得られそうです。

子どものいない方、独身の方、学生の方

ちょっと前にマタニティマークをつけている人への配慮がネットやワイドショーでよく取り上げられていたように、当事者でない人からするとなかなか理解しづらい一面もあります。
私自身も妊娠するまではどれほど悪阻が辛いのかも当然わかりませんでしたし、とにかく眠い!だるい!何もしたくない!という感覚も知りませんでした。
今の時代、職場には様々な背景の人が働いています。
未婚の方もいればシングルマザー、シングルファザーの方もいたり。
子どもを持つ・持たない、結婚する・しないはそれぞれの価値観ですが、異なる価値観を受け入れる必要があります。
ぜひサンゴクエストを通じて知らない世界を知って視野を広げてもらいたいです。自分の親がどういった気持ちで産んで育ててくれたのかも想像できて温かい気持ちにもなると思います。


このように、世代問わずいろいろな人に体験してもらえる、いろいろな場での可能性があるゲームってすごく可能性が広いなと思います。

サンゴクエストを通じて妊娠・出産・育児の大変さや楽しさを知ってもらいたいのはもちろんですが、価値観の違いをじっくり楽しめるのも醍醐味。
万が一ゲームの最中にハッピーでないやりとりがあったとしても
理解してくれないパパは酷い!
ママと感覚が合わない!
ではなくて、
「こういう関わりだと理解してもらえないからこんな話をしてみよう」
「最近忙しくて二人の時間がとれていなかったから週末はゆっくり美味しいものを食べに行こう」
などと、プラスの行動に変えていけたらいいなと思います。

相手との対話、自分の内省が進むゲーム、サンゴクエスト。
ぜひ一度体験してみませんか?

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