婚活で年収500万以上・800万円以上を狙うのは無謀?婚姻率データで見る現実
序論
婚活における「高望み」とは、一般的に相手に対して過度に高い条件を求めることを指します。特に年収は婚活市場において重要な基準とされており、女性側の結婚相手に対する年収希望はしばしば現実とのギャップを生み、婚姻率の低下や未婚率の上昇につながる原因とされています。
この記事では、年収を基準にした結婚相手の「高望み」を明確にし、年収別の婚姻率を用いて婚活市場における現実の状況を数値化していきます。これにより、年収条件がどの程度現実的であるかを考察し、少子化対策や社会的な影響についても言及していきます。
年収と婚姻率の分析
まず、令和5年度 年次経済財政報告の第2-2-6図 男女別にみた年収区分別の未婚率とに、男性の年収と婚姻率の関係を調査しました。特に年収100万円台から700万円台までの未婚率を使用し、指数的な回帰分析を行った結果、次の回帰式が得られました。
回帰式:
Y = 114.626 × e^{-0.002464X}決定係数:
R² = 0.988
この回帰式は、年収が高くなるにつれて未婚率が急激に低下することを示しており、年収が婚姻率に与える影響の大きさを明確にしていて、これにより、年収100万円代単位で男性の未婚率を計算できるようになりました。
さらに、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」をもとに、男性の年収とその人数割合の式を次のように算出しました。
回帰式:
y = 21.214 × e^{-0.001788x}決定係数:
R² = 0.971
これにより、年収1000万円以上の男性がどの程度存在するかを、100万円単位で予測可能なモデルを作成しました。
年収別の婚姻率の算出
上記の回帰式を用いて、各年収区分における婚姻率を推定し、以下のような結果を得ました。
年収区分婚姻率(予測)
結果の考察
200万円以下の年収層
年収100万円以下の未婚率は70.6%台と非常に高い未婚率となっており、この層は主に短期アルバイトやフルタイムで働いていない人々を含むと考えられます。男性の生涯未婚率(20%以上)と比べても圧倒的に高く定職に就く事の大事さが伺えます。
一方で、年収100万円台以上の未婚率は45.9%となり年収200万円台以上の未婚率は30.0%となっています。
これは手取り15万円(年収230万円)という金額が、生活に困難を感じやすいラインであるとしてしばし論争になる様子から見て、年収が少な過ぎて結婚どころでないというのが目に見えます。
婚活の条件でしばしば普通の男性を望む人は多いですが……普通の基準をどこに持っていくかによりますが、結婚出来る可能性(未婚状態)の男性から上位五十%付近の男性と結婚する事を指すのであれば、100万円代以上の時点で45%前後、200万円台で30%前後となっており、定職に就いている時点でその付近に到達していると考えることも出来るでしょう
300~400万円台の年収層
年収300~400万円台は、日本における平均的な年収水準であり、多くの統計で最頻値または中央値に位置しています。未婚率は300万円台で19.6%、400万円台で12.8%と、いずれも男性の生涯未婚率(20%以上)よりやや低い値です。最頻値または中央値に位置するこの年収である300万円~400万円ですが、生涯未婚率が全体平均よりも低い結果でした。
コレらは最頻値や中央値で出てくる事が多いものの、単独では300万円代が6.79%で400万円代が4.44%と5%前後で意外と少ない。
500~700万円台の年収層
年収500万円台からは婚姻率が急増し、未婚率は500万円台で8.38%、600万円台で5.48%700万円台で3.58%となっています。婚活市場では育休などで収入が厳しくても生活出来るようにするために女性の希望年収として500万円以上がしばしば挙げられます。
結婚相談所では多くがこれぐらいで多数いると思われますが、世間全体でみると、この層の男性は非常に希少です。
例えば、年収500万円以上の未婚の男性は人口の5%未満であり、IQに例えると東大生の平均値(IQ120以上)に相当するため、年収500万円以上の男性を求めることは「高望み」と言っても過言ではないでしょう。
800~1000万円台の年収層
無職の40代以上の実家住みで専業主婦希望のおばさん達がそこまで高望みしてないと言って提示する金額付近だが
年収800万円台の未婚率は2.34%で900万円台は1.53%1000万円台はわずか0.65%です。
この層になると、婚活市場で女性が求める「高年収」の代表格でありながら、該当する男性はほとんど存在しません。
割合は凡そ1%台となっていて、高校野球をやってきた全国の野球部員から甲子園に行った人を探す様なものである様に年収だけで高望みと言えるだろう。
ここに更に条件をアレコレつけるのだから、例えるなら甲子園に出てきた選手で1軍だった人や優勝校になった人を探すものであるのでかなりの高望みと言えるだろう。
1100~1900万円台の年収層
値としては
0.65〜0.02%付近である。この付近の割合を見ると、
タワーマンに住んでる人は0.48%
都心に土地を持っている人が0.2%で
ベンツ持ちの人が0.041%
となっています。婚活女性達がごく稀に挙げるコレらの条件は割合の値から推定してコレらを所持しているならば年収が1000万円越えの可能性が高いと言えるでしょう。
タワーマンやベンツを持てるが・・・
しかしながら、
・タワーマンは20万円〜45万円で場所によっては100万円かかったり
・ベンツは970〜1300万円台と年収丸々使うくらいかかり
・都心にマンションや戸建てを買うならば4300万〜5500万円程で場合によっては6000万や1億円もかかることもあります。
なので、仮に年収がコレぐらいで上記のものを所持していたならばローンを組んでいるか生活費をかなり削っている可能性が高く、年収の割には生活はそこまで楽とは言えないかもしれません。
コレに関して一つ考える例として、2ch婚活スレにて、年収1500万円で軽井沢に別荘がある人を婚活条件に入れた人がいました。
建物を立てる事は出来るでしょうが、出来た所でローンだけで年に200万円近くは費やす事になります。年にどれくらい利用するか想定していたかわかりませんが、軽井沢にあるホテルで宿泊するならば1泊2万〜15万円で泊まれますので、年に数回しか使わない程度ならばわざわざ別荘を持つ意味はあるのでしょうか。
お金の使い方は人それぞれと言えばそこまでだが、後に語りますがこの年収は実質、婚活市場でワンチャン出会える最高金額帯でもあります。 同時にこの年収帯ならば車やタワーマンや別荘の所持している可能性が高いが、その所持の有無だけで生活の快適さは目に見えて変わる事から婚活においてタワーマンや別荘や高級車の所持を条件に挙げて、婚活して結婚出来ても幸福なのか考えてみる必要があると思います。
2000~2600万円台の年収層
0.014〜0.0011%となるように1万人〜10万人に一人の割合で、大手で各会員数が3〜9万人前後であることから鑑みて、各大手婚活会社で1人いるかも怪しく、いたとしても場所によっては数人しかいないでしょう。事実、国会議員の年収が2000万円前後である。なので、リアルで探し当てる事も厳しく、
この割合は
・水泳の競技者でオリンピックに行った人は0.038%であり、
・小説のミリオンセラーになるのが0.001%
・アイドルは0.008〜0.012%とあるので
そこまで行ったら、もう、何かで有名な人っぽいので存在するかどうかも怪しく、この層以上との結婚を訴えている人はTVで有名な独身の人と結婚したいと主張してるもんであると言えるでしょう。いや、婚活市場では存在が殆ど不確かな事から宝くじの当たり券を探しているようなものでしょう。
理論上限界点
4200万円以上だと 1.23×10^-6と6000万人に近い値を示しました。
5300万円以上だと 1.03x10^-7ともっとも35億人に近い値を示しました。
因みに4000万円というのは総理大臣の年収とされます。(ただし、実態は講演会やメディア出演やで文書通信交通滞在費によって別途儲けているが……)
この例からも分かるように日本のトップがコレくらいである事からも婚姻の有無関係無しにリアルでもお目にかかるのが難しいと言えるでしょう。
仮にこの年収を希望するならば来世に期待するかお金に執着しない様な心を手にした方が良いでしょう。
結論
この記事では、年収別の婚姻率を用いて「婚活における高望み」を明らかにしました。
纏めると、
・定職に就いている人を選ぶ時点で半数近い人々を候補から外している
・最頻値や中央値である年収300〜400万円も単独で見れば5%前後と意外と少ない。
・年収500万円以上を求めることは「高望み」である。
・年収800万円以上となると婚活市場ではほとんど該当者がいない。
・年収1100万円から2000万円付近ならば高級車やタワーマンを所持している男に出会える可能性が高いが生活の快適さは想像以上のものではないかもしれない。
・理論上、婚活サイトに存在する人の最高金額は2000万円前後であり、これ以上を望むと一般的な大手の婚活サービスでは該当する人すらもいないかもしれない。
・理論上、国内では4000万円前後や世界中では5000万円前後が最高金額である事が示されました。
婚活に励んでる全国の老若男女の皆さん、今回の数字を元に婚活及び結婚後のライフスタイルを鑑みて下さい。