見出し画像

一夫多妻制は少子化対策に有効なのか?

 石丸伸二さんが100年後か200年後には本質的な解決策には一夫多妻制や細胞から作るしかないといけなくて、その間の繋ぎとしては〜

っとうんたらかんたら言いましたが、

よくよく考えたら一夫多妻制は少子化対策に有効なのかと思い考え、サウジアラビアの推定婚姻率と日本の推定婚姻率を元に考えてみました。

一夫多妻制の実施と実態

 一夫多妻制とは、1人の男性が複数の妻を持つ婚姻形態を指します。世界中のいくつかの文化や地域でこの制度が存在しますが、一般的には一夫一妻制の方が普及しています。

一夫多妻制と子供の数


 一夫多妻制によって子供の数をたくさん増やす事が出来ます。
 具体例として
 戦国時代においては織田信長が24人、徳川家康が16人、徳川家斉に至っては53人と圧倒的です。
 世界に目を向けると、スワジランド(現エスワティニ)のムスワティ3世王は23人、サウジアラビアの初代国王イブン・サウードは45人以上の息子がいたとされます。
 因みにイブン・サウードは息子のみしか記載が無いので恐らくは娘も同じくらいいたと思われるので……場合によっては100人前後はいたのでは無いだろうか……
  この様に一夫多妻制によって子供が増える可能性が極めて高いと言えるでしょう。

一夫多妻制と出産意欲

加えて一夫多妻制は女性の権力争いのためもあって出産意欲を高める可能性がありますが、しかしながら以下の理由で期待ほど子供の数が増えない可能性があります。

  • 経済的な制約: 多くの子供を育てるには経済的な余裕が必要です。多妻を持つことができるほど経済的に裕福な男性は少数であり、そのため一夫多妻制を導入しても全体としての出生率が大幅に増加するわけではありません。

  • 実際の妻の数: 一夫多妻制を採用している国々でも、ほとんどの男性は1〜2人の妻を持つにとどまっており、3人以上の妻を持つ男性は全体の2〜3%程度にすぎません。したがって、理論的には子供の数が増える可能性はあるものの、実際の増加は限定的です。

研究結果の例

西アフリカにおける一夫多妻制が女性の出産意図と家族計画に与える影響についての調査結果があります。この調査では、一夫多妻制の女性は一夫一妻制の女性よりも出産意欲が高いことが示されました。しかし、実際に子供を育てるには経済的な制約が大きな要因となり、期待ほど出生数が増加しないことが指摘されています。

経済的な部分の足枷になり得る例として江戸時代が挙げられるでしょう。日本の江戸時代(1603年〜1868年)においては人口は約3000万人で頭打ちとなっており、江戸時代後期は2500万人〜2700万人で停滞をしておりました。
 このことからも、社会的・経済的要因が人口増加において重要な役割を果たしていることが分かります。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2006pdf/20061006090.pdf?t&utm_source=perplexity

サウジアラビアの推定婚姻率と日本の推定婚姻率から考えてみる。

サウジアラビアの結婚率に関するデータを基に推論を行いました。サウジアラビアでは、男性430万人、女性480万人が結婚しているとされています(先程の論文2を参照)。また、サウジアラビアの15歳未満の人口は全体の約30%を占めています。これを考慮すると、15歳以上の男性の結婚率は約40%、女性の結婚率は約44%となります。

一方、日本の東京都では有配偶者率が49.42%で、15歳未満の人口は11.2%です。これを基に計算すると、男女共に結婚率は約44%となります。

この結果から、以下のことが示唆されます:

• サウジアラビアの女性の結婚率は日本と同様ですが、男性の結婚率は日本よりも約4%低い。

また、以下の点も考慮する必要があります:

• 配偶者がいないからといって必ずしも結婚歴がないとは限りません。

• 東京都は若者が多いため、未婚者も多い可能性がありますので日本全体として見た場合の婚姻率はもう少し高いかもしれません。

この結果から、以下のことが示唆されます:

• サウジアラビアの結婚率は日本よりも低いと思われる。

まとめ

 結論として、日本で一夫多妻制を導入しても、単純にモテる男性に女性が集中するだけで、子供の数が増えるとは限りません。むしろ、婚姻率が下がり子供の数が減るかもしれません。
 ただし、結婚や出産には経済的要因以外にも文化や社会的要因が影響するため、一夫多妻制が少子化対策として効果的でないとは言い切れません。
 事実、日本よりも低い結婚率を持つサウジアラビアでは人口が増加しています※1。とはいえ、ここまで見てきたように、一夫多妻制の導入が子供の増加に大きく寄与するのかに関してははっきりしておらず、一夫多妻制は少子化対策として必ずしも効果的であるとは限らないということがわかります。

※1
よくよく考えたら、サウジアラビアの方が若者が多い一方で日本は少ない。つまり、サウジアラビアの方が毎年死ね人が少なく日本が多いのでその影響の可能性もある。
 ただし、サウジアラビアの数字が見つからなかったので詳細は不明である。

いいなと思ったら応援しよう!