OPSと規定打席の達成の有無で見る才能の維持について

2022年のプロ野球で思い起こされるのが

村上 宗隆 

 選手ではないだろうか、

王超え56号&最年少三冠王

当時の流行語大賞として「村上神」が選出される程の大活躍であった。

しかし、2023年になると
本塁打の数こそは30本を超えて2位で打点はトップ10以内なのに打率は20位台の2割台になっていて、悪い数字では無いが去年の圧倒さが無いことに驚きの展開である。

このように有力な記録を上げた時翌年も同じくらいのパフォーマンスを上げる事はどれくらいの確率で出来るのだろうかを調べた。

検証内容は以下のとおりである。


・OPSと規定打席の2つを用いる
・OPSが0.800以上かつ規定打席を半分以上満たした選手を対象とする。
・上記の二つの条件を満たしたら、「1」とみなして成功とし、どちらかあるいはどちらとも満たさなかったならば「-1」とみなし、メジャー移籍または引退した場合は0とみなしカウントしない。
・外国選手を除く
→同名の選手が多く区別がめんどくさいから
・2013~2019年の記録を用いる
→2011~2012年は統一球問題で通常より打席に影響が出たため
→2019年~付近はコロナの影響があるので除外した

結果

選手ごとで満たしたかどうかの有無について



黒塗りは登録が無かった。(引退またはメジャー移籍)

因みに村上 宗隆 の記録は
2020年のOPSは1.012 2021年は0.974 2022年は1.168となっていて、2022年の数字は上記の数字の中にはない高い数字である。こうしてみると二つの年は2回1.00台が2回続いているが今年(現時点では0.877)と比べたら下がっている。 全体的にみると高く、山田や鈴木や柳田など程では無いが、そこの一つ手前の安定さがみられる。

 気になるのは山田哲人が成績が悪かったのは2017年であり、この年はWBCがあって出場していた。
 村上も今年同様に出場していた事を鑑みると世界大会が春先にあるとその時の疲労感の調整や相手打者(海外)に合わせたバッティングを意識するあまり国内の打者相手を意識したバッティング感覚が抜けてしまったりするのだろうか……。
 野球素人なのでこの辺はよく分からないし他の選手が一斉に悪くなったという感じも無いので、偶然かもしれない。
 けど、次のWBCの時にどうなるか注目してみても良いかもしれない。

割合のデータ



これらの割合

活躍の定義は上記で示した通りOPSが0.800以上で規定打席の半分を満たしている事であり、仮にどっちかを満たしても満たしていない場合はだめだっと定義している。

今までいなかった人というのは今回の検証であるならば、
・新人から1軍で活躍した選手
・メジャーから帰ってきた選手
・育成登録下で選手登録されていなかったがある年から登録されて活躍した
のケースであり、絶対数は今回ならば13個と少ないため参考程度にとどめるのが妥当であろう。

OPSが0.800で規定打席が0.500以上の人はどれくらいか?


条件のために2016~2019年までの図はこうなる

該当チームとその組み合わせ

こうしてみると、最大人数の多かった
17広島と18広島はレッドマシンガン打線と呼ばれるかなりの重火力打線であったし18の西武は山賊打線と呼ばれるくらいの得点力でパリーグを圧倒した経緯があった。

反対に低い年を見てみると15年のセ・リーグは大混戦であったが、その要因にはこのように打てない選手を抱えたチームが複数あったのが要因だったのかもしれないな・・・
14年のロッテの成績は4位で平均得点も平均並みであった事から、相当選手の使い方が上手かったと見れる。

OPSが0.80台で規定打席の半分というのは各チームの1~3番手のバッターである事が多いといえよう。仮に、3人該当の選手がいたなら、15%前後で来年も三人とも同じような活躍を見せて、3人とも誰も活躍しなくなる事は10%前後となる。この事はある年高い打力を示したチームは移籍や引退がなければ翌年も9割前後はほぼ同じくらいの結果を残す可能性が高いといえるだろう。

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