よくわかる労働法「労働時間って?」
みなさん、こんにちは。
学生であればアルバイト、社会人であれば仕事をして、お給料をいただくかと思いますが、
そもそも労働時間の定義って知っていますか?
いやいや、「労働してる」時間でしょって感じかもしれませんが、
・制服に着替えている時間
・手待ち時間
などは、「労働してる」時間に含まれるのでしょうか。「労働」をどう考えるかが重要なポイントなんです。
現在の日本では、労働時間について「指揮命令下説」が最も有力です。
「指揮命令下説」とは、使用者の指揮命令下にある時間=労働時間だ、という考え方です。つまり、
・制服に着替えている時間
・手待ち時間
・仮眠時間
などについても、使用者の指揮命令下にある限りは、それを行う相当な時間について、労働時間としてカウントします。
なので、そういった時間について労働時間として扱わなかった企業に対し、法令違反を認めた判例が存在します。気になる方は調べてみてください。
ちなみに、労働者の裁量が大きくなっている現状がある中、本当に指揮命令の有無だけで判断できるのか?という問題があります。
そこで、最近では、指揮命令の他に、「業務性」を取り入れる見解が出てきました。
ただ、あくまでも業務性については補う程度で捉えていた方が良いかもです。
例えば、
・休日に会社行事としてソフトボールをした
という場合、業務性はないですが、参加しなければボーナスを減額されるなど、特別の事情がある場合には、指揮命令下にあると判断される可能性が高いです。
初めまして。自分が思うことを率直に書いています。お手すきの際に、ぜひ目をお通し下さい。よろしくお願いいたします。