鷲は舞い降りた/ジャック・ヒギンズ
首相チャーチルを誘拐せよ! ヒトラーの密命をおびて、シュタイナ中佐ひきいるドイツ落下傘部隊の精鋭はイギリスの片田舎に降り立った。使命達成に命を賭ける男たちの勇気と闘志を謳いあげた戦争冒険小説の最高傑作――初版刊行時には削除されていたさまざまなエピソードが追加され、より完全になった決定版。
相関図
【感想】
東西ミステリベスト19位。半分は史実,虚実織り交ぜての構成はかなりの実力と筆力。チャーチルを誘拐するという作戦が面白いし,作戦が進行する過程の緊迫感,終盤の銃撃戦のスピード感もよく確かに読ませる。ただ,先行して忍び込んだIRAの風来坊が村を引っかき回して娘を巻き込んでとなると,作戦の緻密性は飛んで独りよがりの話かな?とも。登場人物の気概とポリシーはしっかり書かれている。敵になりすまして潜入するので誰が敵か味方かわからなくなるので注意が必要だ。名作だろう。ただ,冒険小説はあまり好きではないので(*´ー`)