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サマータイム・ブルース/サラ・パレツキー

料金は一日125ドルと必要経費。報告書は作成しますが、調査方法の指図はお受けしません――夜遅くに事務所を訪れた男は、息子の恋人の行方を捜してくれと依頼する。簡単な仕事に思えたが、訪ねたアパートで出くわしたのはその息子の射殺死体だった。依頼人が被害者の父親ではないことも判明し、さらには暗黒街のボスが脅迫を……圧力にも暴力にも屈しない私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱い戦いが始まった! 多くの女性たちに勇気を与え、励ましてきた人気シリーズの第一作。

【相関図】

【感想】
私立探偵V・I・ウォーショースキーの第1作。古い作品なので時代背景を読む必要がある。80年代は女性の社会進出が進んだ時代。女性探偵ヴィクは意外に肉体派で,知性はあるが,暴力には力で闘っていくタイプ。正義感に基づき強く闘っていく女性像を描いている。保険会社と労組組合,暗黒街の組織に絡む謎が書かれるが,関係はやや複雑。だが,いい仲になりそうな男や保護した17才少女が関係者に事情を話し,彼らが謎を話してしまって危機に陥るというのは,どうも話として間が抜けていないか?ブツ切りで読んだせいか?の感だった。ヴィクの銃はS&W 38口径だ。

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