見出し画像

三連の殺意/カリン・スローター

売春婦が殺された。殴られ、切られ、散々に犯されたうえに、身の毛がよだつ行為で体を傷つけられていた。犯人は、被害者の舌を自分の歯でかみ切ったのだ。事件の担当となったアトランタ警察のマイケルのもとに、ジョージア州捜査局か特別捜査官のトレントが派遣された。まるで半分に切ったのをでたらめにくっつけたかのように曲がった上唇、耳から首の頸静脈に沿って伸びるギザギザの傷痕、やせた長身に三つぞろいのスーツ。奇妙な姿の男は、過去に起きた三つの事件の被害者も、舌をかみ切られていたと言い──。〈ウィル・トレント〉シリーズ・第一弾!

【相関図】

【感想】
ウィル・トレント刑事シリーズ第1作目。5年くらい前の本だが既に入手困難。とにかく出てくる人物がどれも背負っているものが重く暗い。冗長ではないが,もったい付けられているようでもやもやする。中盤過ぎまでこれはどういう展開になるのか?どういう人物関係なのか,なかなかわからない。つまり上手く構成されているということなのだが。最後はこれがこうつながるかという形で解決に至る。ウィル・トレントは間違った方向に行ってばかりで冴えがないが,今後どうなるのか。スタート作してはおもしろいと思う。

いいなと思ったら応援しよう!