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私の唇は嘘をつく/ジュリー・クラーク

『プエルトリコ行き477便』の作者が描く女たちの復讐劇!自分の人生を狂わせた女詐欺師メグに一方的に恨みを抱くキャット。だが復讐心は、いつか奇妙な友情へと……誰が誰を騙すのか?全米ベストセラー!キャットは10年間、捜しつづけていた女メグをパーティーのテーブルの向こうで目の当たりにしていた。

【相関図】

【感想】
事件を追う中で女からかかってきた電話でレイプ被害にあってしまった新聞社の女性記者。女詐欺師に近づく女性新聞記者と婚約者の刑事。女詐欺師が関わりのある教師を陥れていく様もうまく書かれている。女詐欺師に近づくにつれ,女性記者の感覚も変わっていき,親しくも信用はしない微妙な関係の書き込みはも女性作家ならではだろう。最後は「リスクを取らなければ男性と並べない」,そして女性はどうやって生きるのかというところに昇華しているのも深味が出ているところだろう。なかなかいいと思う。

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