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女には向かない職業/P・D・ジェイムズ
探偵稼業は女には向かない。ましてや22歳の世間知らずの娘には。誰もが言ったが、コーデリアの決意は固かった。自殺した共同経営者のために、探偵事務所を続けるのだ。一人になって最初の依頼は、大学を中退し、自ら命を絶った青年の自殺の理由を調べてくれというものだった。
相関図
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【感想】
22才,自殺した共同経営者の後を引き継いで探偵となった22才の女性。青年の自殺の理由を調べるという依頼に,調べを始める。もっぱら会話で成り立つ作品だが,終盤になって探偵にも危険が訪れ,という。若い女性探偵物語だが,話はかなりヒネってあって,最後に警視が出てくるが,これが作者お抱えの探偵だそうで,スピンアウト的位置にいる作品らしい。ちょっと違った味わいの作品で,解説の「ヒーローからヒロインへ」でなるほどと。名作として残るだけのことはある。訳は小泉喜美子さん。表紙のイラストもいい。女性探偵コーデリア・グレイシリーズはもう1作だけあるらしい。