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闇という名の娘/ラグナル・ヨナソン
レイキャヴィーク警察・犯罪捜査部の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッティルは、”ガラスの天井”に出世をはばまれ、警部止まりで64歳の定年をむかえようとしていた。
ある朝フルダは、20歳も年下の上司に呼び出され、2週間後に部屋を明け渡すように言われる。フルダが担当している事件も、すでに他の者に割り振ったという。
残りの2週間、フルダに許されたのは、未解決事件の処理だった。そこでフルダは、1年前海岸で遺体で発見されたロシア人女性の再捜査を始めるのだが‥‥。フルダを悲惨な運命が襲う。
アイスランドの人気作家ラグナル・ヨナソンによる女性刑事フルダ・シリーズ第1弾!
相関図
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【感想】
主人公は64才,定年間近の女性刑事。年下の上司から引退を迫られ,最後と選択した事件を追う。夫を亡くした過去を引きずり,真面目実直ながら女性ということで出世もできなかったもやもやがよく描かれている。聞き込み捜査をしていくが,切れはなく,それが持ち味なのか老いなのか。最後はお!という終わり方をする。老人が読むと身につまされる【哀しき挽歌】。ただただ哀しい。が,これは面白い!年寄りには。続編ありの3部作だそう。