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#019 異業種・再雇用からのジョイン!働き続けるって大切だ|ゲストはプロマネ・佐々木さん

ElevationSpaceの『宇宙、配信中」は、プレスリリースやイベントでは伝えきれないディープな情報を、社内外の様々なメンバーと楽しくお届けするポッドキャスト番組です!

今回は、2024年9月に入社されたプロジェクトマネージャー・佐々木さんに、プロマネのお仕事や佐々木さんのバックグラウンドなどをお聞きしていきます。


65歳目前でのベンチャー転職!

ー まずは自己紹介をお願いします。

佐々木
佐々木繁久といいます。前職・前々職では自動車の部品メーカーに勤めておりました。
そこでは設計から経営企画、それから品質保証、営業技術-その時は海外赴任ですけれども、いろんな部署を経験させていただきました。
今、65歳直前なんですが、リタイア前に、またちょっと新しい仕事をしてみたいなということで、ElevationSpaceに入社しました。

アメリカに赴任していた時に、現地スタッフから「ショーン」と呼ばれていたので、ElevationSpaceでも「ショーン」というニックネームで通しています。

- ではここからは、ショーンさんとお呼びしていきたいと思います!
密度の濃い自己紹介だったのですが、まず、60歳過ぎていらっしゃるようには全然見えません!そのことは後でお聞きするとして…
ショーンさんがElevationSpaceで担当されているお仕事について教えてください。

佐々木 もとい ショーン
私は現在、R100(愛称「あおば」)というプロジェクトで、全体の進行・推進を行っています。

私が前にいた自動車部品の業界では、プロジェクト単位で「リーダー」という役割の人がいて、製品を立ち上げたり、海外拠点を作ったり、ということをしていました。

私自身、製品を立ち上げる際のリーダーをやったり、今から20年前にはインドの拠点立ち上げなども行いまして、今でいう「プロジェクトマネージャー」に近いような仕事を過去にやったことがあるということで、ElevationSpaceでもプロマネとして採用されました。


ー そもそも「プロジェクトマネージャー」というのはどういうお仕事なんでしょうか?

ショーン
「プロジェクトマネージャー」というのは、国際的にきちんとした定義がありまして、期限の決まった推進すべきプロジェクト・仕事をリードして、うまくまとめるというのがプロジェクトマネージャーの仕事です。

プロジェクトの推進者っていうと、メンバーに対して上からあれやれ、これやれ、という形で指示を出す人というイメージがあるかもしれませんが、本当のプロジェクトマネージャーというのは、そのプロジェクトのメンバーが仕事をしやすいように、「環境を整える」「障害を取り除く」というのがメインの仕事で、そういうプロマネを養成する教育もあるんです。

その教育を私も受けたことがあって、プロマネの仕事というのは、業界が変わっても会社が変わっても、比較的持ち回り可能なスキルだと思います。


転職の背景に、”奥様からのオーダー”

ー それにしても、まもなく定年退職というようなタイミングで転職したというのは、どういう理由だったんでしょうか?

ショーン
実はですね。
家内から、私が年金生活に早々に入って、家の中でゴロゴロしてるのはたまらない。ボランティアでも何でもいいから外に行ってくれ、という要望がありまして…(笑)

私も働けるうちは働きたいなっていう思いもありました。
前職の会社では、やはり60歳を過ぎ、再雇用という立場になると、あんまり面白い仕事が与えられないんですね。
で、このまま年金生活に入っていいのかな?と考えた時に、いや、まだ自分にはできることがあるんじゃないかな、と。

そんなわけで、転職活動は3年ほど前からやっていまして、転職エージェントからElevationSpaceの話がきた時、元々学生時代に航空宇宙をやりたかったということもあって、いいチャンスだなと思って転職しました。


ー 60歳・65歳というタイミングで、その後の生き方をどうしていくかという問題って、日本社会にとっても重要なテーマなのではと思います…
ショーンさんのようなチャレンジをする・できる方が増えたら素敵だなと思います!(奥様、ありがとうございます。


持ち回り可能なスキルとはいえ…

ー プロマネは比較的汎用性の高いスキルというお話がありましたが、それでも、自動車と宇宙では違う部分も多いと思います。未経験・宇宙業界に転職することに対する心のバリアはありませんでしたか?

ショーン
正直に言うと、恐怖心はありました。
ただ、エンジニアとしてものづくりをするという立場だったらとても無理だと思ったんですが、みんなが仕事をやりやすいように環境を整えるというプロマネの立場であれば、自分でもできるかなと思ったんです。

入社してからは、宇宙業界特有の用語がたくさんあって、それを覚えるのが大変というのはあるものの、どうにかやっていけてるかなという感じです。


ー 入社して4か月、ElevationSpaceに対するイメージに変化はありましたか?

ショーン
私がElevationSpaceに期待していたことは、「活力があって、スピード感のある職場」ということでした。
で、入社してみての感想ですが、まさにその通りでしたね。

自動車部品業界では、自分もわりとスピード感があるほうだと思っていたんですが、それを上回るスピードがあります。

ElevationSpaceは、組織のレイヤーが少なくて、各人に任せられている裁量が大きいので、担当エンジニア自身がいろいろと決められる。その分スピード感も速いということだと思います。
このスピード感に適応するのには1か月~2か月ぐらいかかりました。


ー そもそも、転職にあたって「スピード感」を重視したのはなぜでしょうか?

ショーン
自分としては、70歳までが働ける年齢かなと思っているんです。
そう考えたときに、残り5年で何らかの成果を出そうと思ったら、大企業で、なかなか物事が決まらない会社だと、成果は出せないのかなと思ったのが理由です


社内で宇宙を感じる瞬間は?

ー 自動車から宇宙への転職ということで、似ている部分・異なる部分があると思います。

ショーン
プロマネという立場から、衛星の組み付けや試験に関して、実際現地に見に行って、各担当者がどういうことをやっているのかを自分の目で確認するようにしています。

つい最近、真空状態を作って、そこに熱を与える「熱真空試験」を見ましたが、これは車にはないことですよね。これこそ宇宙の実験だ、と思いました。

試験自体も非常に大掛かりで、防護服を着てセッティングするような風景も、自動車業界では見られない独特で面白いものでした。


ー 自動車業界と似ているところはありますか?

ショーン
私はまだこのプログラムの品質上の確認をするというステージまで来ていないので、その点で自動車との比較はできないんですが、ものづくりという意味においては、工程の節目節目でチェックをかけながら進めていく仕事のやり方は同じだなと思います。


埼玉~仙台の遠距離通勤

ー 65歳目前で転職ということもすごいなと思いますが、埼玉~仙台に新幹線通勤しているとお聞きしました。

ショーン
ここにも家内が出てくるんですが…(笑)

私が仙台の大学を出て、家内も宮城出身なので、一時は宮城へ引っ越そうかという話もあったのですが、家内としては、子供たちのことなどを考えると首都圏から動きたくないと…「新幹線通勤すればいいじゃない💡」というわけで…
会社にも認めていただけてラッキーでした。

ただ、前職では自分で車を運転して1時間半かけて通勤していたんです。同じ1時間半でも、今は自分で運転しなくていいので、全然楽です。


不完全燃焼な思いを持つシニア世代の人におすすめしたい

ー 50代・60代で、ベンチャーで第二の人生を考えているという方はこれから増えてくると思いますが、どういう方にElevationSpaceへおすすめでしょうか。

ショーン
私のように、シニア世代の人で、まだちょっと不完全燃焼に感じる部分がある方、もう1回自分を試してみたい・自分を完全燃焼させたい、という気持ちのある人ならば向いていると思います。

逆に、もうやりきった感があって、「もういいや」と思っている人には、ちょっと辛いかもしれません。
エンジニアとしてでも、プロマネのような幅広い仕事をやる人間も同じですが、自分として、「まだできることがあるんじゃないか」と考えている方にはぜひおすすめしたいと思います。

あとは、一度会社を退職されて、少しインターバルがあいて、再就職でこういう業界、というのは、人によってはもしかすると辛いかもしれません。

働くことってスポーツと同じで、間が空いてしまうと、元の自分のパフォーマンスに戻るのに時間がかかる、ということがあると思います。
できれば仕事をしている間に転職活動をして、間をあけないのが良いのではないかと思います。


ElevationSpaceのプロマネはどういう人におすすめ?

ー ElevationSpaceでは、エンジニアの各ポジションに加えて、ショーンさんと同じ「プロジェクトマネージャー」のポジションも募集中です。

ショーン
私がR100という初号機、実証のための衛星を飛ばすプロジェクトの担当で、その次の2号機、商用化または商用化一歩手前の衛星を担当するプロマネを募集しています。

ー ショーンさんがそうであったように、プロマネに関しては宇宙業界の経験が必須ではないのですが、どういう業界だと親和性がある・どういう経験はあったほうがいいと思われますか?

ショーン
やはり基本は製造業の経験がある方が適していると思います。
ソフトではなく、ハードのものづくりなので、どういうところで、担当のエンジニアが苦労してるかというようなことが、製造業経験者だと理解できると思うんです。
プロマネがそういうことを理解できないと、不安要素とか障害を取り除くことができないので、製造業経験者におすすめしたいですね。

また、スキルとしては、管理者・管理職としての業務をやったことがあって、管理者として何が一番必要かを自覚しているということが重要だと思います。

私はいつも管理職になりたての人に言うんですけど、管理職というのは7割・8割が我慢するのが仕事なんです。
部下が、自分の思った通りに仕事ができないのを我慢して、待ち続けて、失敗した時に失敗したのを怒るんじゃなくて、二度とやるなよと言う、褒めるときは褒める、モチベーションを保つ、ということが管理者の仕事なんですよね。

プロマネの仕事は、僕は「サーバント(召使い)マネジメント」と言っているんですが、召使いとして各担当者に奉仕して、皆さんが大変なとき、少し耐えながら見続けて、それで手を差し伸べるというのが仕事なので、そういう意味で管理職の経験・スキルが生きるのではと思っています。


ー ショーンさん、本日はありがとうございました!


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