見出し画像

ワイン農家の冬支度「わらまき」【農日記】

ブドウのための冬支度

ブドウにワラを巻いた様子

ここは標高1000mの八ヶ岳の山麓の村。

この村は冬の気温がマイナス15℃にいくくらい寒いみたい。
僕らがダウンジャケットを着るように、ブドウの苗木にわらを巻いてあげて冬支度をしてあげる。

村の中で収穫した米のイネを、その村の中のブドウに役立てる。
なんか粋だなって思う。

米農家さんからワラを

ワラを満載した軽トラ

ワラの調達先は、知り合いの米農家さんから譲り受けた。
(ちなみにこの米農家さんとは、僕の先祖の代からのこちらの農地を貸しているそうで、家もとても近くにある
亡き祖父や曽祖父たちには感謝しないと。)

僕らのブドウ畑からワラのある乾いた田んぼまでは、車で3分ほど。
周りにはワラをたてて乾かす「はざかけ」という田舎特有の風景が広かっている。

軽トラの荷台にいっぱいになるまでワラを積む。
ワラはちょうどいい束で縛ってある。
4束か5束くらいは同時に運べる。

乾いた田んぼの中を初めて歩いたけどかなり固まっていて、不思議な体験だ。
かなり広い田んぼだ。
なんとなく途方もない作業な気もするけど、東側に見える八ヶ岳が励みになる。

いよいよ、わらまきを

ブドウ畑の景色も様変わり

ブドウ畑に運んだワラは、作業しやすいようにいい間隔で配っていく。
雨が降った時に腐りにくいように、ワイヤーに立てかけておいておく。

いよいよ「わらまき」の作業だ。
ワラを1束を半分くらいにして、支柱ごと苗木を包むようにする。
包んだワラを上から結束バンドでとめる。
これで1本が完成。

1回1回は簡単な作業だけど、これが約4000本もあるとかなり大変だ。
今日は天気がよかったので作業しやすかったけど、畑に吹きつける風が冷たい日は手がかじかんで一層大変になりそうだ。

11月はこのワラまきがメインの畑の仕事になりそうだ。
この作業のために父の友人たちがこの畑に来てくれて、一緒に作業する予定だ。

農日記

今回から「農日記」ということで、農作業の記録をnoteに執筆していこうと思います。
2022年春から、標高1000mでワイン用ブドウ作りをしています。
3年後のブドウの結実を目指していきます!

作業日:2022年10月23日
執筆日:2022年10月24日