音楽百景 #1 RADIOHEAD Black Star
ラインを開くたび、大切な友人からの連絡に返答をしていないことをずっと責めてた。
本当に申し訳なくて情けなくて、今思えばなんてことない人間不信とか対人関係の悩みに殺されかけてた。
ベットが常に友達で、無気力にずっと天井を眺めて、なんでこんなに甲斐性がないんだろうか、そう思って自分を否定してた。
春だったと思う、なんだか気分が良いから少し電車に乗って、公園を散歩した。蓮の葉で埋め尽くされた池のほとりでRADIOHEADの『black star』を聴きながら。
美し過ぎて、なんとなく返信するなら"今かな"なんて思った。
空席のベンチに座り、一つ一つ丁寧に、相手の顔を思い浮かべ、文字を綴った。
楽曲通り、ほんとに全部、自分の不甲斐なさとか全部、星のせいにしてやろう、そんなこと考えながら。
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