野党が政権を取らなくても、自民党は政策を変えた
1973年に自民党は高齢者医療を無償化することを決定したが、これを支持している自民党の政治家は殆どいなかった。どちらかと言えば社会党や共産党が支持していた政策であった。
だがこのときに自民党は選挙で敗北する可能性があった。
そのために、高齢者医療無償化政策を実現することを政策の一つとして取り上げた。
つまり、野党の政策を採用することで自民党の支持者を増やしたのだ。
ここから、野党が支持する政策を採用させるには、野党が政権を担当する必要はないとわかる。
自民党は敗北しそうになったら、勢いのある野党の政策を採用するかもしれないのだ。
社会保障費の削減を訴えている政党は日本維新の会と国民民主党だけど、彼らに投票しても政権は取れないから無意味だと考えるのは間違っている。
上記政党の支持が拡大すれば、自民党はその要素を政策に組み入れる可能性がある。