過去に予測した未来が異なっていたら、今変えるしかない
茂木健一郎氏が主張するところの、厚生労働省の官僚が精密に計算した予測を一つ提示する。
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2012/data/ko120530a1.pdf
こちらの日本銀行のスライドでもよい。
わかるのは、今後の合計特殊出生率を
1987年、1992年、1997年、2002年、2012年、2017年に予測したものがすべて、現実より高い合計特殊出生率を予測しており、2007年の予測だけが現実より悲観的だった。
様々な制度設計は、この予測を前提として作られたはずで、過去の予測間違いこそが現在に影響を与えているはずだ。
つまり、1997年までの楽観的な人口予測に基づいて現在の社会保障制度が設計されてきていた可能性が高い。
過去の未来予測が間違っていたのだから、それに気づいた今からでも、現実に合わせた制度に変えなきゃいけないのだ。
過去に戻ることはできないのだから。