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107 白目が見える距離感で

『日常生活の中で子ども同士がお互いを認め、助け合う関係を築くため、1年生と6年生の教室を隣り合わせにしてはどうか』というアイディアについての話し合いで、「職員室で行うと職員会議の延長のような雰囲気になり、発言しやすい人が決まってしまいがちで意見が偏りやすい」という理由から視聴覚室で教職員全員が車座になって話し合ったというエピソードは、とても興味深い。

昨日、カズレーザーと学ぶ。で、

人間の目と猿とのちがいは白目で、人間は目の動きから相手の気持ちを読んでいます。人間はこれを重要なコミュニケーションの手段として使ってきました。
このほかに、臭覚、味覚、触覚を共有することでも、信頼関係を築けるそうです。(一緒に食事するなど。)

という話があった。視聴覚室で車座になったことで、より一層同じ時間、同じ空間、同じ目的を共有でき、職員室で会議をするよりも脳が同期したということなのかもしれないな、と思った。

白目の見える距離感で、というのがとても面白いな、と思う。教室で座席に座っている生徒に話すよりも、「分からない人は黒板前に来てね」と言って集まってきてもらった方が伝わりやすいことを、僕らは知っている。
職員会議で何か煮詰まったら、場所を変えて、距離感を変えて話をすればいいんじゃないかな。