トーングン | スリン・ブリラム県の失業ゾウ紹介
こんにちは、ゾウの村の住人です!
最近、元失業たちの家族に近況を聞く機会がありました。
元失業ゾウは、チョンブリー県に出稼ぎに戻ったゾウが多いのですが、コロナ前と比較して観光客が少なく、再び失業するのではないかと心配しているそうです。
観光のあり方が変わったのでしょうか?それともゾウへの関心が薄れたのでしょうか?
いずれにせよ、それぞれのゾウたちに寄り添うことで、少しでも彼らの脆弱な立ち位置を改善していけたら良いですね。
そんな思いを抱きながら、この記事ではトーングンについて紹介します。
トーングンは、41歳のメスのゾウです。
コロナ前まで、所有者でありゾウ使いのポーンさんとプーケットの観光施設で働いていました。
コロナ禍で、施設が一時閉鎖することになり、十分な収入とトーングンの食糧の確保が難しかったことから、スリン県のポーンさんの家に戻ることとなりました。
ゾウの村として知られるタクラーン村には、オヤジが以前紹介したエレファント・スタディ・センターの敷地内でエレファント・ワールドという観光事業が行われています。ここでは、ショーを鑑賞したり、博物館を見学することも出来ます。
ポーンさんのゾウ舎はこの敷地内にあります。
というのも、以前エレファント・スタディ・センターが敷地の拡張を計画した際に、ポーンさんが土地の一部を売って欲しいというセンター側の要請に応じたためです。
ポーンさんによれば「この土地がこの地域のゾウたちのなるためになるのであれば売っても良いと思った」とのことです。
そのため、いまもポーンさんの土地とセンターの敷地はつながっており、ポーンさんのゾウ舎はセンターの敷地内から行くことが出来ます。
トーングンはポーンさんのゾウ舎で、エレファント・キングダムのショーに出演するアイダーとともにコロナ禍を過ごしました。
コロナ禍では、ポーンさんはトーングンとアイダーの世話をしながら、ライブ配信やオンライン果物販売によって生計を立ててきました。
ファンからの支援もありましたが、生活は「カツカツだった」ということです。
そのため、聞き取りを行なった時点で、ポーンさんは再びトーングンと出稼ぎに出る予定だと言っていました。
ポーンさんは、本当はアイダーや家族と暮らしたいと思っているとも言い、それでも生活にはお金がかかるから出稼ぎに出るという選択をせざるを得ないと私たちに語りました。
以下、ポーンさんからのメッセージです。
その後、ポーンさんはトーングンとともに再び出稼ぎに出て行きました。
ポーンさんはコロナ禍でアイダーとずっと一緒にいたため、アイダーと離れることをとても寂しがっていました。
それでも、出稼ぎに出なければゾウたちと家族を養うことが出来ないとポーンさんは言っていました。
ぜひ、動画の視聴を通じて、コロナ禍のゾウたちの様子を覗いて頂ければと思います。そして、本当は家族一緒に暮らしたいと願うポーンさんと元失業ゾウのトーングンを応援して頂ければ嬉しいです。
<トーングンとアイダーのYouTubeチャンネル>
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