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ソムチャイ | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介

こんにちは、ゾウの村の住人です。
オヤジの日記がそろそろ動き出しそう?な予感です。どんな日記がアップされるのか、前回の日記の続きはどうなったのか、気になることがたくさんですね!

さて、そんなオヤジの日記を心待ちにしつつ、今日は失業ゾウのソムチャイを紹介します。

ソムチャイは51歳のおばあさんゾウです。

コロナ前までソムチャイは所有者のポーンさんと一緒にチョンブリー県の観光施設で働いていました。ですが、施設が観光客の減少を理由に一時閉鎖することとなったため、ポーンさんの家に戻ってくることとなりました。

ポーンさんは奥さんと協力しながら、ソムチャイのYouTubeチャンネルを立ち上げ、ライブ配信やオンライン果物販売をして生計を立てています。

【ソムチャイのYouTubeチャンネル】

なお、チョンブリー県の観光施設は現在、営業を再開していますが、ポーンさんはこれから施設に戻るかどうかまだ決めかねているとのことでした。
ひとまずは、スリン県内のプロジェクトへの参加募集が出たら応募しつつ、ライブ配信やオンライン果物販売を続けようと思っているということです。

出稼ぎに戻った多くのゾウたちとゾウ使いたちの多くも、ポーンさんと同じように出稼ぎに戻るかどうかを迷っていました。
選択肢があるのであれば、ゾウたちと家族と一緒に家で暮らしたいというのが多くのゾウ使いや所有者たちの願いです。
コロナで家に戻らざるを得ず、その中でソーシャルメディアなどを通じた支援を得ることで、一時的にその願いは叶えられました。ですが、それは持続的、継続的なものにはならなかったというのが今見えている結果です。

私は、この地域に長く関わってきた一人としても、研究者としても、出稼ぎ以外の選択肢の可能性や、別様の社会のあり方の可能性を探っています。ぜひ、みなさんも一緒に考えていただけたらなぁと思っています。

以下、ポーンさんからのメッセージです。

「ゾウを飼育する上で何よりも大変なのは食糧の確保です。収入がなければ食糧を購入することも出来ません。スリンでは、ゾウを故郷(スリン)に帰すことを目的としたプロジェクトが行われていますが、そもそもここには十分な食糧がありません。こうしたプロジェクトで全てのゾウがスリンに戻り、食糧の心配なく安心して暮らせるように、ゾウを愛する一人一人の人に出来る支援をお願いしたいです」

みなさんの愛がYouTubeチャンネルでの動画視聴、ライブ配信での投げ銭、オンラインでの果物購入を通じて支援としてソムチャイに届きますように!

なお、現地の失業ゾウ調査・支援チームでは、引き続き失業ゾウたちの支援を行っています。もし支援にご協力いただけるようであれば、noteのサポート機能からお願いいたします。
現在行っている支援や、「元失業ゾウ」についてはこちら↓をご覧ください。

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