サーオノーイ&ダイモン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介 [002]
ゾウの村の住人です!今日は失業ゾウのサーオノーイとダイモンを紹介します。
サーオノーイはチョンブリー生まれの50歳のおばあさんゾウ、ダイモンはチェンマイ生まれの10歳の女の子のゾウです。
ゾウ使いはスリンに暮らす64歳のナットさん。普段は稲作、多年草の収穫、ゾウの世話をして生活しています。ただ、もう高齢なので、同居する三人の息子さんからお小遣いをもらっているそうです。また、サーオノーイとダイモンの世話は、奥さんと息子さんたちも手伝ってくれるそうです。
サーオノーイとダイモンは元々チョンブリーの観光施設でナットさんと一緒に働いていました。ですが、コロナで施設が一時閉鎖となり、収入がなくなったのでナットさんの故郷であるスリンに戻って来ました。
二頭はずっと一緒に働いて来たので、とても仲良しなのだそうです。
サーオノーイが眠るダイモンを見守る様子は、まさに祖母と孫のようですね!
ナットさんとその家族は、スリンに戻って来たサーオノーイとダイモンのために新しいゾウ舎を建ててあげました。
また、サーオノーイとダイモンはホースから水を飲んだり、水浴びをすることに慣れていないため、水を入れるタンクを購入したいと考えているそうです。
ダイモンは水浴びが大好きです。なので、大きなプールのようなものがあったら大喜びしそうです!
観光施設にいたとき、二頭は観光客からバナナをもらったり、パイナップルの葉といったおやつも食べていましたが、いまはほとんど食べる機会がありません。そのせいで栄養が偏ってしまっているのか、体調も良くない日もあります。ナットさんはなんとかしたいと思っているものの、十分な収入がないためどうしたら良いのかわからないと言います。
また、YouTubeで動画の配信などもしてみましたが、なかなかうまくいかず、これまでに支援はほとんど受けることが出来ませんでした。ナットさん自身の生活も息子たちの収入に頼っている状態で、ナットさんは困り果てているとのことです。
現時点では施設が営業を再開する見通しはまだ立っておらず、ナットさんはまずはサーオノーイとダイモンの食糧を確保するために多年草を植えることに力を入れています。
施設が再開しなかった場合は、これからも家の近くで家族やゾウと一緒に暮らしたいと考えており、スリン県内のプロジェクトへの応募も検討しているそうです。
ナットさんからのメッセージです↓↓
「とにかく今はゾウたちの食糧を確保するのに苦労しています。特に主食の多年草を全て自給することは難しいので、多年草やおやつの購入を支援してもらえたら有り難いです。また多年草を収穫する際に草刈機に使うガソリン代も高額になっているので、補助があると嬉しいです」
まずは動画の視聴でサーオノーイとダイモンの応援をよろしくお願いいたします!
なお、noteのサポート機能を通じて失業ゾウへの支援金も受け付けています。ソーシャルメディアにアクセスがなく、支援が届きにくい困難な状況にある失業ゾウの支援を行いますのでご協力頂けましたら幸いです。
「失業ゾウ」については、以下の記事で紹介しています。
次回の失業ゾウは、タローを紹介します!
※本記事の内容は、学術研究・調査の一環として行なった聞き取り式のアンケートのデータに基づくものです。無断での内容の転載やデータの使用は盗用と見なされますのでお控えください。