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洪水からの恵み | オヤジのゾウ村ライフ

サワディカップ!
前回はゾウの村が洪水の被害に遭い、収穫前の稲が全滅してしまったという記事を書きましたが、今回はその洪水によってもたらされた「恵み」について話したいと思います。

ゾウの村の北側には大きな川があり、大雨によって川から溢れ出た水は近くにある水田へと流れ込みます!そして、川に住む魚たちも溢れ出た水と一緒に水田に流れ着きます!

元々、水田には生き物がたくさん住んでいました。例えばカエル、小エビ、沢ガニ、貝類、ナマズ、ウナギ、ネズミ等です。
そこに、川から流れ混んだ魚が加わったことで、水田はまさに漁場となりました!

ゾウの村の人達は、洪水によって湖のようになった水田ヘ、釣り竿や網やバケツを持って向かいました。小舟を運んでいる村人もいました。

水田が湖に!

魚取りに夢中な村人達は毎日、夕方に網を仕掛け、翌朝、網にかかった魚を持ち帰ります。仕掛けた網にはたくさんの小魚が入っていて、この豊漁に、村人達はみんな満面の笑顔でした!
網には魚の他に、小エビや沢ガニ、ヘビもかかっていました! 

取れた小魚。毎日、バケツにいっぱい。

ゾウの村の水田や近くの川には、海にしかいないと思っていたエビやカニも住んでいて、天然の恵みが豊富なことに驚きました。

オヤジも毎日、取れた魚や魚介類をお裾分けしてもらいました。
小魚は汚れをよく洗い流して、煮たり油であげて食べました。

なかでも一番の驚きと感動だったのは、大きな巻き貝(ジャンボタニシ)を食べたことです。殻の中身を取出し、よく洗って、串に刺してバーベキューにします。予想していた臭みもなくコリコリと歯ごたえがあって、とても美味しかったです。

水田で取れた魚介類の串焼き。小エビは蒸し焼き。

食べた後に調べたら、ジャンボタニシには寄生虫がいて、よく火を通さないと重篤な症状を引き起こす場合があるそうです!皆さんも、もし食べる機会があれば十分に注意して下さい。

ちなみに村人はヘビを食べる人もいます。オヤジは見ることも苦手なので、食べることは想像すらできません!今年の洪水被害で水田にも魚と一緒にたくさんのニシキヘビが流れ着いたそうです。コワイ!

ゾウの村人達は収穫できなくなった稲を諦めて、今度は水田に流れ着いた魚たちを取る作業に夢中になっていましたが、この様子はここだけでなく、洪水の影響を受けた他の地域でも見られました!

タイ人のたくましさ、生きる為の知恵を見た思いがしました。

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ゾウの村の住人
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