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2023年スリン象祭り | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

サワディカー、tomokoです!
この記事では、今年(2023年)のスリン象祭りの情報を書いていきたいと思います。※2023年11月17日更新

私は今年も象祭りの運営に関わるプロジェクトでの調査を続けているので、裏方でスタッフやゾウ、ゾウ使いたちと過ごす予定です。
昨年も象祭りの記事をアップしているので、ぜひそちらもご覧ください。

ぜひ象祭りのこと、スリン県のゾウたちのことを知っていただけたら嬉しいです!

1. スリン象祭りとは

スリン象祭りは、タイ東北部スリン県で毎年11月の第三週目の週末に行われるイベントです。
スリン県内のゾウたちが市街地に集まります!

エレファント・ショー昼の部の様子

スリン県にはクアイもしくはクーイというエスニック・グループの人々が暮らしており、その中でもクアイ・アジアンと呼ばれる人たちがゾウを飼育しています。

普段、クアイのゾウ使いとゾウたちは、市街地から60〜80キロ程離れたブリラムとの県境地域で暮らしています。
この地域にはタクラーン村とガポー村という昔から「ゾウの村」と呼ばれている村々があります。この二つの村を中心としたクアイの人々の家の敷地内で、ゾウたちは飼育されています。

象祭りで待機中のゾウとクアイのゾウ使い

象祭りの際には、ゾウたちがこの地域からスリン市街地まで移動し、野宿しながらパレードやショーといったイベントに参加します。

(そのため、象祭り期間前後、「ゾウの村」地域にはゾウたちはあまりいません。この地域の観光施設も休業となりますので、「象祭り」と「ゾウの村観光」は一緒には楽しむことが出来ないことにご注意ください。)

象祭りに参加するゾウの数は、年によって50頭程度だったり、200頭だったり、スリン県やタイ国政府観光庁の予算によって異なります。

今年は、現時点で200頭の枠が用意される予定です。象祭りに参加するゾウは、スリン県内で行われている二つの観光プロジェクトに参加しているゾウと、コロナ禍で失業してスリン県に戻ってきているゾウたちです。

なお、失業ゾウについては、以下の記事をご覧ください。象祭りでは失業ゾウたちのことも応援して頂ければ嬉しいです!

2. 今年の象祭りの日程と内容

こちらのポスターが、今年度のスリン象祭りのポスターです。

象祭りは2023年11月16日(水)から27日(月)の期間となっています。
この期間中、エレファント・フェアと呼ばれるスリン県各地の民芸品を集めた物産展が行われます。

昨年度の物産展での、私の調査先のプロジェクトのブースの様子

物産展ではOTOP(一村一品運動)のシルク製品、銀製品、象牙製品などの他に、地産地消の食べ物を使った料理やお菓子を販売するブースもあります。
お土産探しにも良いと思うので、ぜひ物産展にも足を運んでみてください!

今のところこの期間中は、200頭のゾウが市街地に滞在する予定です(普段よりゾウの市街地滞在期間が長く設定されているため、ゾウの健康等への配慮のため変更となる可能性もあります)。

メインのイベントは以下の通りです。

2023年11月16日(木)←new
供物などの儀礼 9:00〜
ゾウのためのブッフェ

2023年11月17日(金)
ゾウのパレード 7:00〜
ゾウを迎えるためのビュッフェ 〜12:00

2023年11月18日(土)
エレファント・ショー昼の部 9:00〜12:00
エレファント・ショー夜の部 19:00〜

2023年11月19日(日)
エレファント・ショー昼の部 9:00〜12:00
エレファント・ショー夜の部 19:00〜

3. プレイベント(ビュッフェやパレード)について

例年、プレイベントはエレファント・ショーの前日に行われますが、今年は新しい取り組みでショーの二日前から二日間にかけて行われることになりました。

11月16日(木)には、儀礼とゾウのためのビュッフェが行われます。

<儀礼>
朝9時頃、プラヤー・スリン・パックディー・シーナロン・チャーンワーンの記念碑のあるロータリーにてブアン・スワンという供物などの儀礼を行います。
<ゾウのためのビュッフェ>
儀礼の後、プラヤー・スリン・パックディー・シーナロン・チャーンワーンの記念碑のあるロータリー付近で400メートルに渡るゾウのための食卓が用意され、ゾウへの果物などが振る舞われます。

11月17日(金)には、ゾウのパレードと、地域の文化芸術の披露、ゾウのためのビュッフェが行われます。

<ゾウのパレード>
朝7時頃、ゾウとゾウ使いたちがスリン駅に集合します。その後、プラヤー・スリン・パックディー・シーナロン・チャーンワーンの記念碑のあるロータリーまでパレードを行います。

パレードの様子。2022年はムエタイ選手のブアカーオも参加した。

<地域の文化芸術披露>
パレードでゾウたちがロータリーに到着すると、スリンの文化芸術を披露するショーが行われます。

<ゾウのためのビュッフェ>
文化芸術のショーの後、ゾウたちのためのビュッフェが執り行われます。
ゾウたちはネピアグラス、スイカ、きゅうり、パイナップルなどを食べることが出来ます。
ビュッフェの後、歩いているゾウに乗せてもらうことも可能(要チップ)なので、ゾウ使いに声をかけてみるのもありです!

4. エレファント・ショーについて

メインのエレファント・ショーは2023年11月18日(土)および19日(日)に行われます。
ショーは昼の部(9:00〜)と夜の部(19:00〜)の一日二回となっています。

<昼の部>
約200頭のゾウと多くのキャストが参加し、見応え抜群のパワフルなショーが行われます。
クアイの人々がかつて行なっていた野生ゾウの捕獲と儀礼を模したショーは、昔ながらの衣装を纏ったゾウ使いたちと、ゾウたちが全速力で走る姿を見ることが出来ます。これは、スリン県でしか見ることが出来ないショーなので、ぜひ注目して頂ければと思います。
他にも、他にもゾウたちの能力を披露したり、かつてのビルマとの戦を模したショーも行われるので、約三時間ドキドキワクワクしながらご覧頂けるかと思います。

<夜の部>
夜はライトを使った演出のショーになります。
幻想的な雰囲気の中、少数精鋭のゾウとキャストによって昼間とは違う演目が行われます。
夜の部はまだはじまって数年しか経っておらず、毎年様々な試行錯誤が行われており、行ってみないとどのようなショーの内容かがわからないところも、サプライズ的で良いですね。

5. エレファント・ショーのチケット購入方法

11月18日(土)、19日(日)に行われる象祭りのメインイベントであるエレファント・ショーのチケットは、既に予約の受付が始まっています。

チケットは二種類あります。
①プレミアム席・食事・お土産のついた250バーツのチケット
②席のみの無料チケット

席については、以下の座席マップをご覧ください。
A〜Lのプレミアム席は無料の席よりもショーを楽しめる位置となっています。

席の予約は、上記の画像にあるQRコードからゾウ祭りのLINE公式アカウントを通じて行うことが出来ます。

タイではコロナも落ち着き、観光客も戻ってきているので、事前に席を予約しておくことがオススメです。
例年、場外で当日券の販売も行われています。

6. ゾウ祭り期間中のイベント

期間中には、会場でコンサートが行われます。

ゾウ祭りに合わせて、スリン県内にあるシーコラプーム遺跡でのイベントも開催される予定です。

シーコラプーム遺跡というスリン県内でも有名なクメール遺跡では、この地域の文化や踊りなどを披露するショーなどが行われます。

入場料は100バーツで、QRコードからの購入も可能ということです。
ゾウと暮らしてきたクアイの人々とはまた異なるクメールの人々の文化もぜひ覗いてみてください。

スケジュールは以下の通りです。

シーコラプーム遺跡のライトを用いた美しい夜のショーは、スリン県の名物の一つにもなっています。
市街地からは少し距離がありますが、足を伸ばす価値はあると思います。

おわりに

一年に一回、スリンの市街地にスリン県内の多くのゾウとクアイのゾウ使いたちが集まる象祭り!ぜひ一度足を運んでみてください。

2022年のパレードには若手俳優たちも参加した。

なお、毎年運営サイド側にいる日本人として、二つだけ気をつけて欲しいことがあります。

①ゾウと触れ合う際は、ゾウ使いの指示に従って、ゾウたちの嫌がらない範囲で行動していただけるようお願いします。ゾウたちは、普段とは違う環境で緊張している場合もあります。写真撮影などの際にも、まずはゾウ使いたちに合図をしてから近寄るようにしてください。
エレファント・ショーの舞台袖は立ち入り禁止です。ショーの舞台袖は、ゾウとスタッフたちが控える場となっており、ゾウと普段生活していない人にとってはとても危険なので、立ち入りが禁止されています。昨年、何人かの日本人YouTuberと写真家が無断で立ち入り、撮影を行う様子が確認されているとのことです。今年はそのようなことのないようお願いいたします。

スリン象祭り期間中の宿泊について、スリン市街地のホテルは早いうちから予約が埋まってしまいます。滞在日程が決まり次第、ホテルを押さえることをおすすめします。

スリン市街地への移動手段としては、車、バス、もしくは列車を利用するのがおすすめです。
車でしたらバンコクから約6時間程度で来ることが出来ます。
バスでしたら、ナコンチャイエアーやソムバットツアーがバンコク-スリン便やラヨン-スリン便を運行しています。ゾウ祭り期間は満席の場合が多いので、事前予約必須です。

寝台列車は寝ながら移動できるので、個人的にはおすすめです!

では、象祭りでお会いしましょう!


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