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ゾウの村に暮らして | ゾウの村 ランブル日記 by Tomoko

タイ東北部スリン県の「ゾウの村」の住人、Tomokoです。
私がこの地域に暮らす人々と知り合って早16年。高校生の時にスタディツアーでこの地域を訪問してから、人生の半分くらいの時間を彼らと過ごしてきたことになります。

現在、私はここでクアイの人々とゾウの関わりについて文化人類学の視座から研究を行っています。

スリンと言えば、タイ三大祭りの一つである象祭り(Surin Elephant Round-up)が行われることで知られています。
例年11月の第三週目に行われるこの象祭りでは、スリン県内のゾウがスリン市街地に集まり、パレードやエレファント・ショーを行います。

2021年の象祭りの様子

このゾウたちは、普段スリン市街地から約60キロ程離れたところにある、「ゾウの村」と呼ばれる地域で暮らしています。
この地域の人々は、クアイもしくはクーイというエスニック・グループの人々で、観光地のエレファント・キャンプなどとは異なり、家の敷地内でゾウと一緒に生活をしています。
このようなクアイのゾウ使いたちの多くは、ゾウのことを「家族の一員」だと語り、家族のように支え合いながら生きています。

現在、ここで暮らすゾウは約500頭。
コロナの影響で、2020年以降、プーケット、パタヤ、アユタヤといった観光地の観光施設が休業もしくは閉鎖となり、200頭から300頭のゾウがスリン県及びブリラム県のゾウの村に戻って来ました。こうしたゾウたちは「失業ゾウ」と呼ばれています。
今年に入ってから、タイでは観光施設が営業を再開し始め、失業ゾウたちの一部はコロナ前に働いていた観光施設へと戻っていきました。その一方で、いまも収入がなく苦しい生活を送っているゾウとゾウ使いたちも多くいます。

私はいま、自分の研究に関する調査を行うかたわらで、こうした失業ゾウたちの実態調査を現地のコミュニティと共同で行っています。
これまでに100頭以上の失業ゾウの所有者やゾウ使いに対して、聞き取り式のアンケート調査を実施しました。この調査からは、失業ゾウの多くがソーシャルメディア上での動画配信やライブ配信、果物販売、そして寄付金によりゾウの食費とゾウ使いの生活費を確保しようとしていることがわかりました。

そうしたゾウ使いたちの取り組みを支援するためにはnoteを使って失業ゾウたちの状況やYouTubeチャンネル、Facebookページなどを紹介していきたいと思っています。

これからこのnoteに記事をアップしていくので、動画視聴やライブ配信での投げ銭、またnoteのサポート機能などを通じて失業ゾウたちをご支援頂けましたら幸いです。
またnoteを通じたサポートが集まった段階で、失業ゾウの中でもソーシャルメディアを使えない高齢のゾウ使いと暮らすゾウなど、支援が届きにくく困難な状況にあるゾウとゾウ使いの支援を行う予定です。

それと同時に、このnoteでは、ゾウの村に日常や、ゾウたちについて、ご近所さんのオヤジと一緒に発信していきます。
オヤジと一緒に、このゾウの村がどんなところで、ここでの暮らしはどのようなものなのか、みなさんにお伝え出来たらと思っています!


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ゾウの村の住人
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