クムルワン | スリン・ブリラムの失業ゾウ紹介
こんにちは、ゾウの村の住人です。
三月に入り、しばらくは涼しかったスリンでも「暑い」と感じる日が増えてきました。村では出家、婚約、結婚、新築祝いなど様々な行事が行われ、日々賑やかな音楽がきこえてきます。
村のゾウたちも、様々な行事に呼ばれ、トラックに乗って県を跨いで仕事に出かけています。仏教関連の行事の多いこの季節は彼らにとって稼ぎどきでもあります!
さて、今回はスリン県の失業ゾウ、推定76歳のクムルワンを紹介します!
クムルワンはコロナ前までクラビー県の観光施設で働いていました。
この施設がコロナで閉業することとなり、収入と住む場所がなくなったため、所有者であるミアンさんの暮らすスリン県に戻ってくることとなりました。
現在は、ミアンさんと同居する奥さんと二人の娘さんが協力しながら、クムルワンの世話を行っています。
いまクムルアンとミアンさん一家は、ライブ配信とオンラインでの果物販売から収入を得ています。
クムルアンは高齢なため、彼の家族は、今後、他県へ仕事に行くのは難しいのではないかと考えています。そのため、コロナが落ち着いてきてはいますが、まだ今後についての見通しは全く立っていないそうです。
なお、ミアンさんは多年草や果物を植えるための土地がないので、クムルアンの食糧はほぼ全て外部からの購入に頼っているそうです。
多年草と果物を購入する費用にほとんどの収入を費やしてしまうため、水道光熱費の支払いが難しい状況にあるそうです。
聞き取りをした当時、ミアンさんはクムルアンの健康のためにもゾウ舎を建てたいと言っていました。その後、クムルアンのライブ配信を見たファンの方々が、クムルアンのゾウ舎を建てるための寄付金を送ってくれたそうです。ミアンさん家族はこうしたファンの方々にとても感謝していました。
以下、ミアンさんからのメッセージです↓
YouTubeの動画も少なく、Facebookもなかなか更新出来ていないようですが、どうかクムルアンを出来る形でご支援頂けたらと思います。
クムルアンのFacebookページ
クムルアンのYouTubeチャンネル
スリン県・ブリラム県の失業ゾウ実態調査・支援チームでは、noteのサポート機能(下の方に表示されています)を通じた失業ゾウへの支援金も受け付けております。ソーシャルメディアや支援へのアクセスがなく、困難な状況にある失業ゾウたちの支援を行っておりますので、ご協力いただけましたら幸いです!
「失業ゾウ」については以下の記事で紹介しています。
次回の失業ゾウは、ナムチョークを紹介します。