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4年間のデジタルノマドライフ。デジタルノマドと地域コミュニティの交差点

2019年秋に「デジタルノマド」としての生活を始めてからまもなくまる4年。1年前には考えられなかった「デジタルノマド」というラベルが、政府の提言に入れられるほどになって、その業界が作られている真っ只中の「0→1」に身を置いていてる今、ただただすごく面白い。

気づいたら、今の世界のデジタルノマド市場は約3,500万人規模で、10年後の2035年には10億人の市場になる予測がある。私がデジタルノマドという言葉を知った大学生(2010年頃?)の頃は、「旅をしながら働く」ことを発信しているのは、アフィリエイトとかブロガーくらいで、生活スタイルに興味はありつつも、やるならいわゆる "ちゃんとした仕事" で旅しながらの生活をやりたいと思っていた。(たぶん、インフルエンサーもそんなにメジャーじゃない時代。そう考えると、ほんとにいろいろ変わった。)

あれから10年。PCで仕事する職種も増えて、違和感もなくなり、世の中がこのようなスピードで変化してきているんだと、いまさらながら思う。10億人市場になるとされている10年後には、きっとまた今はまだない職業も増えていくだろう。

私が「リモートワークをしながら自由に国境にとらわれず自由に旅をする」、いわゆるデジタルノマドを始めた2019年から4年間、ヨーロッパから始まり、コロナ禍の3年間は日本の地域コミュニティをめぐって、地域に溶ける楽しみを知って、「おかえり」のある地域もできた。
そしてこの1年は海外のデジタルノマドコミュニティも見てみようと、2022年11月には南アフリカで行われた「Nomadbase」、2023年6月にはブルガリアのバンスコーで行われていた「BANSKO NOMAD FEST」に参加もしてみた。

BANSKO NOMAD FEST 2023に世界中から集まったアジアのみんな。去年の南アフリカは、アジア人が4人だったのが、今年は日本人だけで約20人!すごい!笑 なんか、未来明るそう!笑

大きな「イベント」という視点で見たとき、参加してみて "interesting" と思った点は「海外デジタルノマドとローカルコミュニティとが交わってる場所はあまりない」ということ。地域とイベントの関係性を見たときに、あくまで消費者と生産者・提供者の関係であり共創の要素はほとんどない、ということ。

地域に拠点を置いているBANSKO(ブルガリア・バンスコー)も、地域が一丸となって一緒に共創していこうよ!といういわゆる「地域活性」的な面はないと聞く。

海外デジタルノマドコミュニティは、デジタルノマドの集まりのコミュニティであり、有名どころはほとんどが創設者1人の力・魅力によって成り立っている。Nomads Baseしかり、BANSKOしかり。デジタルノマド島としても有名なマデイラ島も同様だ。

地域との強い繋がりがなく一人の強い影響力で行われる場合、少なくとも私が参加したどちらのイベントも「デジタルノマドの、デジタルノマドによる、デジタルノマドのためのイベント」であり、ちょっとだけ身内感があるものになる。地域のプレゼンスは、寄付で補っているかなという感じ。(ちなみに、イベント自体は、講演とか焚火とかプールパーティーとかサッカーとか普通に面白いので気になる方は1度は行ってみてほしい!)

反面、このイベントを人ベースの視点で見たとき、いろんな層の人が世界各国から来ていて、それはそれはごちゃ混ぜで面白い。
LAC(LivingAnywhere Commons)のコミュニティの良さを聞いたとき「多様な考え方・価値観・職種・年齢の人たちが集まってくるから好き」という声が多いとことに近い気もした。

LACのみんなで囲むご飯の日常が本当に好き笑

LACも、どこの拠点(土地)になじむかは人それぞれだし、どの深さで関わるか・楽しむかもそれぞれ。その寛容さがLACの良さでもある。

それを考えると、私がLACを通じて地域に溶け込む楽しさを教わったように、個々のデジタルノマドの人たちが、国籍問わず、国境問わず、それぞれ「好き」とか「帰ってくる場所」を見つけてくれたらいいなぁと思うし、日本に興味がある人であれば、それを何かしらでサポートできたらなとも思う。

私がこの生き方をしていて心底最高に楽しいと思うのは「地域プレイヤーの人の魅力や熱に触れたとき」であり、その次のステップとして「土地を好きになった仲間やその土地の人たちと熱をもって未来について話せるようになった時」があり、そして一番楽しいのは、それを「実行に移した時」。このワクワクがあるから、その土地に帰ってきたいと思うし、全部、人と地域の未来に紐づいているものがコアにある。

そして、そのスピードは、地域によってさまざま。早い地域もあれば、ゆっくりな地域もある。それぞれに地域の良さがある。

例えば、私がLACを使い始めるきっかけとなった伊豆下田では、初めて行ったときの地域の人たちの人柄や熱意、「また帰っておいでね~」という言葉に触れて「また来よう!」となったし、「おかえり」っていう言葉が嬉しくて、毎月少なくとも数日~1週間は帰ってくるようになった。そして更に1-2年通う中で「こういうことをやってみたい」というアイデアや会話が生まれ、3年目にしてみんなで商店街活性の補助金を取りに行ったりもした。(その補助金で謎解きイベントを本当に開催するから、こう書いてみるととっても感慨深い!)

2020年7月。LAC伊豆下田はここから始まった!といっても過言ではない with a tree。山本建築さん、たけおさんがいたからこそできた絆と今。

そして今、下田に部屋を借りて、この先5年10年関わっていくんだなと思うと、すごくわくわくする。

2023年7月。with a tree。梅ちゃん本当にすごい!

デジタルノマドの約70%は欧米人で英語を話すとはいえ、地域によって文化は違う。2019年に出ているリスボンのデジタルノマドについての論文でも、「言語を話せたとしてもローカルコミュニティに馴染むのは難しい」という記載もある。

デジタルノマドと地域の関係性において、今はまだ「海外デジタルノマドとローカルコミュニティとが交わってる場所はあまりない」かもしれない。でも、そんな場所が日本で創り出せたら最高に素敵だろうな、と思う。

反面、日本人ですら、地域に溶け込んで楽しむのには時間がかかる時もある中で、どうやったら、言語的なバリアがありながらみんながhappyな状況を作り出せるんだろう。とも思う。(でも、言語って、超えるときは超えるよね、とも思う笑)

だから、急がず、それぞれの地域のスピードで、いろんな人が来ることで地域にとっても来る人にとってもhappyな、そんな場所が少しでも日本で増えたらいいなという気持ちを込めて、このデジタルノマドの業界に関わっていきたいと思う。きっとそれは、国境を越えた絆につながるはずで、そのつながりが繋がって、少しでも平和でhappyな局面の選択につながればいい。

そして、いろんな人の力を借りて、この4年間の経験ができたこと、そして今、その足がかりを創る渦中にいることができていることに、ありがとうございます。

引き続き、楽しんでいくぞ!

改めて、感謝!


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Elena Tsukada
いつもありがとうございます。今日も素敵な1日が、明日も素敵な1日が…毎日の日々がかけがえのない1日になりますように☆