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フリーランスになるって特別なことじゃない。ベルリン生活1年目、等身大の海外ノマド生活。

フリーランスになりたいけど、まだ独立できるレベルじゃ…

1年前のこの時期、私はこんなことを考えながら東京で転職活動をしていた。

当時、PR代理店で働いていた私は、終電で帰ることもしばしば。終電過ぎても仕事をすることもたまにあり、副業をやっている余裕はなかった。

「このままだと将来が不安…」

とりあえず定時で帰れる仕事、もしくはリモートOKな会社で仕事しつつ、副業である程度稼ぐ。副業が安定してきたら独立に向けて動こう。

それが転職活動をしようと思ったきっかけの1つだ。

副業をする、独立する、という目標は、その不安を解決する手段だった。


その5か月後、私が実際に選んだ道が、フリーランスをやりながら海外に住むこと。

そして今、ドイツ・ベルリンに住んで5ヶ月になる。

決め手は、ワーホリ(ワーキングホリデービザ)なら簡単に海外生活ができる。ということだった。ワーホリは31歳の誕生日まで申請ができる限定のチャンス。申請が通った国で、1年間生活ができる万能ビザだ。

ワーホリについて「カフェでバイトでしょー」としか思っていなかった私が、フリーランスやりながらできるとでは?と思いついたときは、自分天才かもしれないと思ったものだ。

幸いなことに、「副業を始める」と公言したことで、仕事をいくつかいただくことができた。

さらにラッキーなことに、転職活動の面接でも「海外に住もうと思っている」「リモートワークで仕事をしたい」と伝えている中で、それでもOKと言ってくれる企業も現れた。

最終的に<当面は自分の年収をキープできる>という試算ができ、本格的に退職・海外ノマドへの一歩を踏み出した。


もちろん不安もあった。

フリーランス経験はない。それも、住み慣れた日本ではなく、海外で初めて自分のお金で生活する。お金は?税金は?住むところは?国は?都市は?…

それでも、やってみたかった。PCさえあれば自由に仕事ができる。自由にいろんなところに行ける。そういう「自由な」生活を送ってみたかった。

フリーランスになる、ワーホリで海外に住むと決めてから3か月、私はドイツ・ベルリンに旅立った。


今でも、フリーランスという安定性のない恐怖、将来への不安はある。でも、やってみたかったことをやっていることへの充実感・達成感、人生のNext Stepの一歩として、後悔のない道を選べたことは、大きな一歩だと思う。


フリーランスのスキルセット(私の場合)

フリーランスになるにあたって最も不安なものの1つが、スキルセットだろう。

私は、広告代理店1年、PR代理店3年の経験後、フリーランスになった。

就活当初から「PCだけで仕事がしたい!」という希望があった。その中で、デジタルマーケという選択をし、広告運用からキャリアをスタートした。今はデジタルコミュニケーション全般を行っている。

現状持っているスキルは、具体的には以下のようなものだ(まだまだ向上したいし足りないけれども…)。

・サーチ広告 / ディスプレイ広告 / SNS広告(広告運用)

・デジタルコミュニケーションプランの作成、実行

・ソーシャルアカウントの運用(テキスト作成 / 画像選定 / コンテンツネタ作りなど)

・ソーシャルキャンペーンの企画、実行

・海外サイト / Blogのローカライズ


私の場合、海外企業の日本向けPRの1つとしてデジタル(ソーシャルメディア・たまに広告)を担当することが多い。

これは、私がもともと外資PR代理店にいたことにも由来している。あとから感じたことだが、広告・PRどちらも経験しているということは、重宝されることも多い。手札がたくさんあることはその分掛け合わせも増える、チャンスを得る可能性が増える、ということがわかったのは、良い学びだった。


現在の生活について(5か月現在)

2019年10月にベルリンに引っ越してから5か月。現在、日本の他に数か国と仕事をしつつ、ベルリンで生活している(円とドルを稼いでいるのだが、まだユーロで稼げてないのが悩み)。

収入は、会社員当時の月収をキープしてたりしてなかったり。ドルと円なので、ユーロに両替するのにレートを気にしたり…

会社員並みの安定した生活!とは言い難いものの、月1-2で旅行をしつつ仕事しつつ遊んでいる環境だ。日本では作らなかった料理も始めた。

会社員時代よりも圧倒的に時間ができたことが、一番の収穫だろう。将来のことを考えたり、次に進む準備をする余裕があることは、精神的に安定する。

今は、来年の大学院の進学に向け、IELTSの勉強をしたり、ピアノを習ったり。合間にヨーロッパを旅行している。

訪れた都市は、5か月で16都市。

仕事をしながらなので、1-2日のショートトリップで行くこともあれば、10日間ほど同じ都市に滞在したり。状況に応じて使いわけている。

旅行先では、午前に仕事や勉強をした後、午後は観光へ。観光に疲れたらカフェで仕事。など。

旅行は、新しいものを吸収するだけでなく、自分を飽きさせないようにための手段だったりもする。


ここで、ベルリンでの1日を紹介する。

<ベルリンでのある1日>

8:30   起床←絶対着替える!

9:00   仕事のメールチェック

9:30  勉強 / 仕事

12:00 ランチ(料理&食事&Netflix)

13:30 仕事 / 勉強 / 記事書いたり

18:00  夕食(作ったり、友達と食べに行ったり)←疲れてるとき以外は極力外に出る用事を作る!笑

20:00  飲み / 仕事 / 趣味

24:00  就寝


時間に制約がない分、時間を使い方は自分次第。だらだらする時間も大好きだが、なるべく充実した時間になるように自助努力をする…

のが、課題である笑


ベルリンで暮らすということ

ベルリンで暮らすにあたり心配なこと。

・言語

・ビザ

・治安

どれをとっても、ベルリンはおすすめ!と胸を張って言える。


まず言語。ドイツ語しか通じないのでは!?

と心配な人もいるかもしれない。

ベルリンは、英語が第二言語の国の中では、圧倒的に英語が通じる都市だろう(田舎はドイツ語しか通じないけども)。

また、ドイツ自体がヨーロッパの経済の中心でもある。EUの中では圧倒的に経済が良い。ドイツ語ができるようになれば、現地の仕事は見つかりやすいし、英語だけしかできなくても生活の上では問題ない。

スタートアップ(共通語は英語)も多いので、英語圏で働くことのチャンスが多いのもベルリンの良さの1つだ。仕事で英語が使えるレベルであれば、ベルリンのスタートアップで就職をする、ということも夢ではない。

英語もできない!という人も、案外住めるのがベルリンの良さ。ベルリンにはフリーランスやアーティストの日本人が比較的多く住んでいるが、皆が英語・ドイツ語どちらかをできるわけではない。むしろ、どちらかができる方が珍しいかもしれない。

ちなみに、ドイツ語を学ぶだけでなく、英語を学ぶ、という意味でも、ベルリンは意外とおすすめである。

ヨーロッパ中から人が集まっているので、若者の共通語は英語という場面も多い。ベルリン在住のドイツ人の英語力も総じて高いので、英語学校のレベルもわりと高く、割安だ(日本に比べて)。


そしてビザ。

ワーホリビザは、おそらくドイツが一番取りやすい国であろう。人数制限はないし、基本的に書類を集めればほとんど通る。ワーホリビザ以外にも、フリーランスビザやアーティストビザがあることも魅力の1つだ。フリーランスビザ等を使って、子どもの教育のために家族で移住しいてるケースもよく聞く。

ドイツは、学費が無料(大学・大学院も)なうえに、ベルリンは学生の交通費がタダになるので、子育てがしやすい。しかも、ドイツ語も英語もできるようになるので、子どもの将来を考える上ではとてもプラスになるだろう。

フリーランスビザ・アーティストビザについては、今後どんどん厳しくなる可能性も高いが、こうしたチャンスがあるだけでも、検討の余地がある。


女性が特に気になるのが治安。

ヨーロッパの大都市の中では圧倒的に良いと言える。ベルリンの欠点として、灯りが少ないので夜が暗い、ということがあるが、基本的に悪いことはあまり聞かない。すりも、気を付けていれば問題ない。差別なども、現状まだ受けたことがない。


今後の展望・半年後の目標

半年後、私のベルリン生活は2年目に入る。ワーホリビザは1年まで。その後、他国のワーホリビザに申請するか、ベルリンでフリーランスビザを申請するか、はたまた企業で働いているか。まだまだわからない。

フリーランスでいることは、時間に自由がある分、会社員時代のように仲間と一緒にがっつり働くことが希薄になる。なので、たまにさみしくなったりもする。仕事の能力的な面で伸びるのは、会社員でいる方が伸び率は大きいだろうなぁとも思ったりする(現状、仕事だけに重きをおいているわけではないからかもしれないけど)。

ヨーロッパに来てよかったことは、仕事をするだけが人生ではない、ということが実感できたこと。30代で大学院に行ってる人もたくさんいる。仕事も大事だけど人生楽しもうぜ!という心意気を感じるところが、ヨーロッパの好きなところだ。

自分の興味を大事にしたいし、そこを追求したい。その結果、仕事にも繋がればハッピー。

そのために、来年大学院で戦争学や好きなミュージカルの勉強したい、というのが個人的な次の目標だ。どちらも好きなもの。どちらかに絞ろうと思ったけれど「どっちもやってみれば?」という友人のひと押しに心が揺れている笑 今、せっかくの機会なので、どちらもチャレンジできたら良いな。

まずはIELTS。

ベルリンでIELTSの勉強をするのは少し変かもしれないが、留学には必須の試験。

このスコアを取って、やっと人生のNext stepのスタート地点に立てるのかなーと思っている。

特に勉強ができるわけでも、天才なわけでも、秀才なわけでもなかった私。学校の英語で60点以上取った記憶もない笑 にも関わらず、ずっと海外に行きたかった。海外で生活がしたかった。高校卒業してから11年、よくやってるな~と、我ながら思う。思いつつ、まだまだ人生長い!と、叱咤激励を繰り返す日々である。

いつもありがとうございます。今日も素敵な1日が、明日も素敵な1日が…毎日の日々がかけがえのない1日になりますように☆