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剪定がまだまだ、終わりそうにありません
こんにちは、うっちーです。
待ちに待った金曜日がやってきました☺
それではELEMUS発、今週のウルシ情報をお伝えします。
私は今7/25にお伝えした、枝の剪定の真っ最中です。
どんな風に漆の樹液が出てくるの?と思い、せっかくなので写真を撮ってみました!
ピントがブレてしまい見えにくいのですが、下図のような断面が撮れました。
乳白色の液体が、じわじわと出てきています。
![](https://assets.st-note.com/img/1659075095920-BIKnqcx0V8.jpg?width=1200)
完全に枯れてしまっていた茎の断面とは、こんなにも違いが出てきました!
枯れてしまった茎は、樹皮との間に大きな隙間があり、もしかしたらここにも漆が流れていたのかな、と想像しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1659075142769-XwhrqHrTP1.jpg?width=1200)
そもそも、このウルシの樹液は何処からきているのでしょうか。
気になって調べてみました。
ウルシには水分が流れる導管と養分が流れる篩管(シカン)の他に、乳管と呼ばれる管があり、この乳管の中に漆液が含まれています。
乳管は種子だけでなく、根から葉に至るまで樹皮内のあちこちに存在しています。
ウルシの木はこの乳管によって、傷ついた際に樹液を排出し、傷口の修復をしています。
この樹液は漆の木全体にあり、漆の木を守ることの出来る液体なのだとわかりました😊
私たちヒトの場合では、血小板のようなものでしょうか。
苗ポットと苗ポットの隙間は居心地が良いのか、ナメクジが大量に発生しています。
この間は6匹も潜んでおり、驚きました。ナメクジが苦手なので…
剪定を初めて一週間、全体の漆の3割にようやく届きそうです。
まだまだ先が長いので、ゆっくり進めていきます。
大事な漆の木がもっと成長できるよう、頑張ってまいります。
参考:掻き傷刺激によるウルシ乳管の増加 Increase of Traumatic Latex Tubes by a Cutting Stimulus in Toxicodendron vernicifluum(Stokes) F.A.Barkley Bark 鈴木三男・小林和貴
国立歴史民俗博物館研究報告 第 225 集 2021 年 3 月