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「ドイツの娯楽コーヒーカードが何故素性を疑わしく思わせてしまうのか」①

友人から、チャットGBTで外国語で質問すると、外国の情報を教えてくれるので良いと思うと教えてもらえたので(日本語で聞くと日本内の情報しか拾わないそうで)、いまだに携帯はパカパカのガラ携を使っている私ですが、このサイトの為に文明の利器チャットGBTに登録してみました!完全な信ぴょう性は無いですが、かなりのヒントが集まるようです。

そしてとうとう本題に入って行こうと思います。

まずドイツの娯楽コーヒーカードをご存知ない方にご説明させて頂くと、昨今一般的になりました36枚で構成されているルノルマンカード(1846年頃~)よりも以前に存在していた、ルノルマンカードとシンボルが非常に類似していて32枚で構成されている占いのカードです。

古くは1794年ドイツで登場し、大英博物館に、カード面にはシンボルの意味と解説書には飲むコーヒー占いの意味が書かれた1796年の「ドイツの娯楽」が収蔵されています。ルノルマンカードの基となった「希望のゲーム」が登場したのが1799年なので、それよりも5年古くに登場した事になります。

説明書とカードの画像は大英博物館のホームページよりダウンロードが可能です。ただ著作権があるようですので、サイトでの全ページの掲載やカードの販売は法に触れる恐れがありますので、カードなどの販売をお考えの場合必ず、大英博物館に許諾を貰う必要が出てくると思われます。
↓こちら大英博物館のホームページ

https://www.britishmuseum.org/collection/object/P_1982-U-4637-1-32

大英博物館から画像をダウンロードすると、クッキーの許可を求められるので、セキュリティが気になる方は下記のページでも画像が見れて保存も出来ます。ただ、著作権対策なのか前頁や全カードは載っておらず、数枚歯抜けになっております。他のサイトから見たり保存するとコンプリートは可能です。↓

※現在、ブラウザーによっては上記サイトから画像が消えてしまって見れない方もいるようです。(うちがそうです;)


日本のサイトでもドイツの娯楽の英語文と翻訳を掲載して頂いているとても親切なページもあります。日本のサイトでご本人から掲載許可をとっていないのでここではリンクは避けますが、一度検索をしてみて下さい。

その他、下記のサイトでもカードの画像検索や情報があります。

その他に、海外のサイトではドイツの娯楽の復刻版が販売されております。サイトリンク↓

Coffee Cards 1796 Fortune Telling Oracle. Brand New. Self Published.

クレジットカードを使うのが心配な方には、クレジットカードのように使えるVISAギフトカードを販売しているコンビニがあります。日本のECサイトの楽天やメルカリ、アマゾンではクレジットカードを選択した後に、VISAギフトカードの番号を入れ、ギフトカード指定の名義名を入れると使えました。(ヤフオクとペイペイフリマはNGです。)海外サイトで絶対使えるかは確認していませんがですが、もしこちらを使えたらだいぶ安心だと思いました。(EtsyはNGでした。残念 TT)

前置きが長くなりましたが「何故素性を疑わしく思わせてしまうのか」ですが、ほぼ解説書にあるドイツの娯楽を作るまでの馴れ初めにありそうです。
画像よりテキストに自動変換を使っていますので、英語にスペルの間違いがありましたらすいません。ドイツの娯楽の解説書のおそらく7ページ目

多分ドイツの娯楽の同じ説明書なんだと思うのですが、白黒画像になってる?7ページ目

In my late travels to Germany* I visited the library of a convent in that country, where I found a book of Egyptian hieroglyphics, which was said to have been discovered by the Emperor Constantine the Great in Egypt, in the year 320 after the birth of Christ.A translation of it in the Latin language being also shewn to me, I begged leave to make an English version of it, and copied the emblematic figures, in hopes of its being likely to become an acceptable present to my countrymen.
This book, does not, properly speaking, teach the method of Fortune telling from the grounds of the coffee cup, because coffee was not in use at that time: but as sherbet is a very favourite liquor among the Egyptians and the people of the East in general; the art used to tell Fortunes from the dregs of that liquor, has been applied here to the grounds of coffee, which is drank in every country of Europe.※1793-

晩年のドイツ旅行(1793年)で、ドイツの修道院の図書館を訪れたところ、西暦320年にコンスタンティヌス大帝がエジプトで発見したと言われるエジプトの象形文字の本を見つけました。その時に、その本のラテン語での翻訳も見せてもらえたので、私はその本の英語版を作る事の承諾をもらい、それはイギリスで好評を博す贈り物になるであろう事を期待して象徴的な物の模写をしました。
この本は、当時のエジプトではコーヒーが使われていなかったため、厳密に言えば、コーヒーカップの滓の占いの方法を教えている物ではありません。
というのも、当時はコーヒーがまだ使用されていなかったからです。しかし、シャーベットのはエジプト人や東洋の人々にとって非常に愛飲されているお酒であり、その残りかす
(澱?)から運勢を占う技術が、ここではコーヒーの粉に応用されています。この技術はヨーロッパのあらゆる国で使われています。

多分ドイツの娯楽の同じ説明書なんだと思うのですが、白黒画像になってる?8ページ目

( 8 ) and the people of the Eaft in general; the art ufed to tell Fortunes from the dregs of that li- quor, has been applied here to the grounds of coffee, which is drank in every country of Eu- rope. With regard to the figures reprefented on the cards, it may easily be imagined, that they will not appear quite fo plainly in the coffee cup, fome degree of refemblance being fufficient, and a fertile imagination will eafily fupply the reft. Thirty-two figures have therefore been chofen, though the grounds in the cup may perchance reprefent more. THE EDITOR. DIREC. DIRECTIONS TO POUR OUT THE COFFEE-GROUNDS. POUR the grounds of coffee in a white cup, fhake them well about in it, fo that their particles may cover the furface of the whole cup; then reverse it into the faucer, that all the fuper- fluous parts may be drained, and the figures re- quired for Fortune-telling be formed. The per- fon that acts the Fortune-teller must always bend his thoughts upon him or her that wish to have their fortune told, and upon their rank and profeffion, in order to give plaufibility to their predictions. It is not to be expected upon taking up the that the figures will be as accurately reprefented as they are in the pack, and it is quite fufficient, if they bear fome refemblance to any of the 32 emblems; and the more fertile the fancy fhall be cup,

(8)
東洋の人々一般にとって、シャーベットの酒粕
(澱?)を使った占いの技術が存在しており、ここではそれをコーヒーの残りかすに応用しました。コーヒーはヨーロッパのあらゆる国で飲まれています。
カードに描かれている図像については、コーヒーカップの中ではそれほどはっきりと見えないことが想像できるでしょう。多少の類似性があれば十分であり、豊かな想像力が残りを補ってくれるでしょう。したがって、32の図像が選ばれましたが、カップの残りかすがさらに多くの図像を表すこともあるかもしれません。
編集者。ディレク。

コーヒー残りかすの注ぎ方
コーヒーの残りかすを白いカップに注ぎ、カップの中でよく振り動かし、カップ全体の表面に粒子が広がるようにします。その後、余分な部分がすべて流れ出るようにソーサーの上にカップを逆さにします。これで、占いに必要な図像が形成されます。占いをする人は、常に占いを希望する人のこと、その人の身分や職業に思いを馳せながら予言をもっともらしくする必要があります。カップを拾い上げた時、図像がパックの中のものと同じように正確に表されているとは期待できません。32の象徴のどれかに少しでも似ていれば十分であり、想像力が豊かであればあるほど、その図像に命を吹き込むことができるでしょう。

以前の私の記事の「ドイツの娯楽コーヒーカードに1つの可能性が・・・」にも書いたように、この文章の中で私は今の所、完全に誤情報だと判断しているのは下記のAだけです。
まずかいつまんで疑わしく思わせてしまう部分をザクッと箇条書きをしてみます。

A:西暦320年にコンスタンティヌス大帝がエジプトに行った記録がどこにも出てこない。
チャットGBTに質問してみると、本人が行った記録は無いが、家来などに本を持ってくるよう指示した可能性はありますと出て来ました。
紀元前 48 年~西暦 642 年の間に、アレクサンドリア図書館も破壊されているので、何かそのあたりに関係があるのか??

B:エジプトの占いの本が、占いに否定的なキリスト教のしかもドイツの修道院にある謎。
鍵は大昔のイエズス会??

C:ドイツの何処の何と言う修道院か書かれていないし、謎。
チャットGBTにドイツ語で、ドイツの娯楽コーヒーカードの出版社が訪れた修道院が何処でエジプトの何の本なのかをたずねるとバイエルンにあるのアンデクス修道院で「死者の書」と出て来ました・・・謎が深まりました。

D: ヒエログリフは、1799年にナポレオン・ボナパルトのエジプト戦役で発見されたロゼッタストーンを元に1822年シャンポリオンによって完全に解読がされた史実があるのに、1793年の時点で何故か見つけた象形文字のラテン語翻訳がある。
鍵はシャンポリオン以前にエジプト研究をしていたキルヒャーとコプト語にあるような気がしています。そしてキルヒャーゆかりの修道院は帝国都市シュパイアーにあるイエズス会の学院とあり、B:と関係がありそう??

E:象形文字の象徴的な物の模写をした割に、説明書にもカードにも象形文字は載って無く、カードの絵が西洋風でエジプトっぽくない。ライオンなんか正面を向いてしまっている。又、見つけた本がどんな本か具体的によく見えてこない。
気になって購入した大英美術館エジプト展の本にヒエラティック(筆記体)と挿絵のみのパピルスが収蔵されていました。挿絵の方をヒエログリフと勘違いした可能性もありそう?

F:シャーベットを使った占いを検索しても何処からも、どの国からも出てこない。アルコールとあるのでチャットGBTに質問すると、オスマン帝国などでは、「sherbet」は果物や花のエキスを使った甘い飲み物で、場合によってはアルコールを含むこともあり。と出て来たのに、それでもシャーベット酒占いも出てこない。
鍵はイギリスの大昔からのスラング(俗語)にありそうです。

日本の本やWEBサイトでは、ここで書いたシャーベットが「お酒」とは出てこないのですが、これは恐らく、占いを勉強している人や占ってもらった人がコーヒーなのかお酒なのかと混乱したり、誤解や疑念などを感じさせないためにあえて記していないのだと思います。

次回からは箇条書きにした内容を深掘りして行きたいと思います。



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