ドイツの娯楽カードが何故素性を疑わしく思わせてしまうのか②その他の要因
カードにも存在する要因。古代エジプトの本から写し取ったのに、堂々と十字架や百合などキリスト教などの要素を感じるシンボルのカードがあるの謎・・・?そしてボードゲームとの関係性
しばらくカード作成に時間を費やしておりまして、こちらの更新が非常にゆっくりとなってしまっております。すいません。
そして「ドイツの娯楽コーヒーカードが何故素性を疑わしく思わせてしまうのか」①のA~Fの内のAしか進んでいないままですが、先に疑わしく思わせてしまう理由②その他の要因を書いていこうと思います。
ほぼ説明書側に疑問を感じる要素が多いように思うのですが、それ以外にも、ドイツの娯楽コーヒーカードの占いのシンボルにも疑問をいだかせる要因があるようです。
説明書には
「ドイツ旅行で寄った修道院で見つけたエジプトの象形文字の本から象徴的な物の模写をした」
とありましたが(★過去の掲載記事)、よーくシンボルを見てみると、そう言えばこの十字架は・・・!?あれ?百合?とか恐らく多くの人が「???」となるのではないでしょうか?
キリスト教的かと思いきやライオンがあったり、ハートがあったり色々な国や文化が混ざったようなシンボルの状態。歴史的な背景の説明も無くこの状態では占いカードを作る為に適当に作った設定ととらえられてしまいます。
人は極端なもので、1つ嘘があるとその全てが嘘だととらえがちですが、本当の事も混ざっていたり、そんな本質をもくろみのあるマスコミもそうですが、それを第3者どころか第4者、第5者を利用して噂などで印象操作をし、状況が整った所で、堂々とメディアに取り上げ誤解や洗脳させる・・・世間のマスコミに対する愚痴になってしまいましたすいません(汗)
もとい
しかし、このエジプトの象形文字の本と呼ばれている本が、以前の記事でもお伝えした(★過去の掲載記事)ギリシャ文化とエジプトの宗教が融合したプトレマイオス朝(紀元前305年~前30年)時代~エジプトのシンボルを残す形でキリスト教が浸透して行ったローマの支配下のローマン・エジプト時代(紀元前30年~西暦641年)のコプト語の時代のものだとすれば、ドイツの娯楽コーヒーカードの国や文化が入れ混じったようなシンボルは逆にピッタリと当てはまるものになるように感じます。断定でないのですがその方が自然に感じます。
実はキリスト教的なのは十字架と百合だけでは無いようです。「十字架」(受難や試練)や、「百合」(意味は純潔や貞節など)、「クローバー」(これも実はキリスト教にもシンボルが存在し、葉1枚目父<神>と葉2枚目子<キリスト>と葉3枚目聖霊で、それ以外にも3枚の葉は「希望」「信仰」「愛情」で、四枚目は「幸福」のシンボルとも言われているよう)、「鍵」(実はこれも重要なシンボルのようで、バチカン市の紋章はクロスした鍵が描かれ、聖ペトロの鍵や、その他救いへの道や神秘の知識を開くシンボルとしても解釈されるよう。神との深い繋がりを示す道具の象徴として。)、「錨」(これも重要なシンボルの一つで、特に希望や信仰の安定性を象徴)、「塔」(修道院や教会の塔などから天国への接触や霊的な守護を象徴)、その他、「星」と「太陽」もキリスト教にもあるシンボルのようです。他、ギリシャのシンボルやご神託でも重複されている、星、蛇、十字架、鍵などがあります。キリスト教とギリシャ、エジプトのシンボルに関しましては現在調べている途中なので、ある程度まとまった所で又記事にしたいと思います。
これだけバラエティに多国籍に宗教や文化がおり込まれたシンボルですが、中世~18世紀中頃まで「ドイツの娯楽カード」にある意味(こちらが例→★)やシビラやシンボルカードの意味に比べ、その後の19世紀前後のルノルマンやコーヒーカード、ティーリーフリーディングカードのシンボルカードのシンボルの意味の体質や文章がだいぶ変わって来るようです。ルーツは同じだけどまるで親子ではなく親戚の叔父さんと甥っ子のよう。
これは「鵞鳥のゲーム」などのボードゲームも含めですが、中世に戻れば戻るほどシビラやオラクルは日本で言う所の「おみくじ」や「お告げを受ける巫女」のような神様の元に下される宗教的な神託の意味が強くなるため、教育的だったり道徳的だったりことわざのような意味や文章になっいるようです。
18世紀後半ごろ以降には、教育的な意味の流行から、テーマ自体が世界の謎や錬金術や魔術、化学や機械的な乗り物などをおりまぜたエンターテイメント性の強い流行に以降して行き、現在の洗礼された意味に近いものになって行くようです。
これはタロットやルノルマンカードもそうですが、元がゲーム用のカードで、よりストーリー性やジェットコースターのような面白さを付けるためにイメージシンボルや宗教的なシンボルなどもボードの1コマ1コマに使われたために占いを少しかじった人間(私がそうです)には見た事があって気になるイラストが施されています。
そういったシンボルが織り込まれたボードなので、ボードのシンボルの奥にある神秘性を占いに用いるのは難しいものではなかったのではないでしょうか。カードとしては元がゲームですが、ゲームから占いカードを作る作り手によってシンボルをお国や宗教などカスタマイズ出来るので、その後多くのシビラや現在のオラクルカードにまで影響を与え続け、多様性ゆえに「シンボル」って何?ホロスコープのように占い的に神秘性とかあるの??などはっきりしない感じや占術者や時代によって流派と言う事になりますが、占い方や占い結果に大きく違いが出たり、占いを勉強する色々人を混乱させたり悩ませる原因になってしまっているのかもしれません。
でもイメージシンボルは国の文化や宗教の神託から派生したとても神秘性の高いもので、さらにそこにプラス現在のオラクルや飲み物の跡で占うものはその人の深層心理の方向から多角的に導かれる物など(オラクルカード作者の多くが心理学者だったりします)、占いと言う物がより深い意味を持ったオラクルカードが多く存在すると言えます。そんなシンボルカードは、古代エジプトからある夢占いのシンボルとも大きく関係している気がしています。それはまた、情報がまとまり次第記事にしたいと思います。
話しは戻りますが、紙に印刷して引く占いカードのはしりですが、実際、子供向けの1枚引き占いカードは、道徳的なご神託がテーマのボードゲームから作られたとナショジオの「アンティークボードゲーム」と言う本のP49に記載がありました。これは、紙に作られたのはゲームが先にしても、シンボルの意味的には古代由来だったりと、ゲームが先か神託シンボルや占いが先か卵と鶏のような感じです。
ご神託おみくじカードの誕生
そうとう適当な図をまじえて解説すると、こんな感じの様です。1.ボードゲームのコマを切り離し1枚1枚にする(もしくは切り離す目的でますの目に印刷)し 2.切り離す 3.丸めて袋などに入れる 4.袋に手を入れて1つ引く
まさにおみくじです。
紀元前30年~西暦641年の時代やボードゲームの歴史を知る事が出来なければ、本当にただただエジプトを知らずに作った占いカードにしか感じませんでした。
そして余談・・・
意外にエジプトのシンボルでもある「百合」
あんなエジプトの砂漠に百合が自生しているの!?!?と思いますが、現在エジプトで自然に自生する百合はほとんど無いそうですがエジプトユリというのは存在していて芸術や象徴にも頻繁に登場し、古代には栽培されていたのか、エキスが秘薬にされている壁画もあります★。では何故エジプトのシンボルでもあるのかと言うと、上記の理由も込でエジプトでは「ユリの花」というシンボルが古代文化で重要な役割を果たしていたようです。
百合の花は神聖で美しいものと見なされ、王族や神々に関連付けられていました。現在のシンボルカードとは意味は異なりますが、「生命や美、再生、死後の世界や再生」を意味するテーマを象徴し、シンボルとしても使用されていたようです。ただ、ドイツの娯楽コーヒーカードの百合の意味はキリスト教のシンボルの方に近いものがありますね。
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ドイツの娯楽カードの「百合」
カードの意味:
あなたは誠実な妻を望んでいますが、自分も同じように誠実であればその願いは叶うかもしれません。
説明書(コーヒー占い)の意味:
ユリがカップの底にあると、相談者は美しい配偶者がいるか、これから出会うことになるってことを意味します。もし上の方にクリアな状態であれば、ユリは長くて幸せな人生を示しているけど、雲がかかっていたり濁っていると、特に親戚からのトラブルや悩みが待っているかも。
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