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アーマ 毒素

Āmaとは

アーマはサンスクリット語で未消化、未熟などを意味します。
体内の消化の火アグニが弱すぎたり、強すぎたり、適切にアグニが働く条件が整わなかったりするとアグニがきちんと機能できなくなります。
そうなることで代謝できなかったものが体内に残ります。
これをアーユルヴェーダでは未消化物と言います。
ある程度少量の未消化物は消化のプロセスで除去されますが定期的に除去されずに未消化物が蓄積されていくと毒素としてのアーマができて増えていきます。
サンスクリット語でアーマヤとはアーマから生まれたものを意味します。
アーユルヴェーダでは蓄積されたアーマ(毒素)は全ての病気の根本的な原因であると言います。

アーマの兆候と症状

アーマは体のいたるところでその兆候や症状が見られます。
舌の上が白くねばねばした未消化物で覆われている、腐敗したような体臭、倦怠感、重さ、だるさ、うっ血、体力の低下、鈍い目、食欲不振、皮膚の傷、発熱、過剰な体重、循環不良、むくみ、腫れ、こわばりや、毛根の痛み、または全身の痛み。
ヴァータの異常な流れ。例として胸焼けを引き起こす過剰な上向きのudana vata,下痢を引き起こす過剰な下向きのapana vata。
味覚不良、食欲不振、消化不良、吸収不良、ビタミンとミネラルの欠乏、膨満、ガス、便秘、下痢、粘着性の便、肛門のかゆみ、悪臭を放つ呼吸、性的衰弱、精神的および感情的レベルでのアーマの兆候はエネルギーや熱意の欠落、自尊心の欠如、不安、心配、鬱病、未知への恐れ、不明瞭な思考。

アグニが最適な状態にないと食べ物を消化して分解することができません。

全身の痛みや感染症の影響を受けやすくなります。
アーマは粘着性があり重く、体を循環してさまざまな流れを止めて定着し病気を引き起こす可能性があります。
アーマがまだ消化管の中にある時は取り除くのはそれほど難しくはありませんが、それがより深い組織に広がると取り除くのがはるかに難しくなります。
アーマは体内に蓄積するため必然的に体の経路を詰まらせます。
srotamasiの組織の栄例えばアーマがが関節に定着すると関節炎を引き起こしたり、 動脈の経路を詰まらせると動脈硬化などの病気の原因になることがあります。
アーマがより深い組織に侵入すると個々の細胞膜を覆って詰まらせ、細胞の相互伝達を阻害し免疫を弱め、自己免疫疾患や癌などのはるかに深刻な病気を引き起こす可能性があり感染症の影響を受けやすくなります。

消化の火アグニを弱らせてしまう10のこと

1.一回の食事の量が多すぎる、または少なすぎる。
2.食事と食事の間に何度も食べる。
3.食事を抜くこと。
4.質の悪い食べ物を食べること。
5.食べ物の悪い組み合わせ。
例として、ヨーグルトと果物やスープとサラダを一緒に食べること。
6.冷たい水や氷水を食事中に一緒に飲むこと。
7.運動不足。
8.食べてすぐ寝ること。
9.抑圧された感情。
10.ストレス過多

アーマの蓄積結果である現代の病気

動脈硬化症、カンジダ、高血糖、血尿、遅発性糖尿病、痛風、うつ病、胆石、リウマチ、腎臓結石、ピロリ菌、緑内障、白血球の増加、赤血球の増加、細菌感染症、腫瘍

3つのドーシャのアーマ

ヴァータアーマ

下腹部と結腸に蓄積する傾向があり、アーマがヴァータと混ざると下腹部や骨盤腔に蓄積し腸や関節に問題をおこしやすくなります。
また口の中が乾燥したり渋い味を感じたりします。
アグニが乱れると便秘、乾燥肌、うっ血、腹部膨満、全身の痛みなどの症状がみられ、最終的には憩室炎、関節炎、坐骨神経痛などのより深刻な疾患につながる可能性があります。

ピッタアーマ

アーマがピッタドーシャに影響を与えると中央腹部に蓄積する傾向があり、小腸、肝臓、胆嚢に停滞を引き起こします。
ピッタアーマは血中を循環する傾向があります。
生臭い、酸味のある不快な臭いを発生させ、口の中に苦味や酸味を感じます。
尿、便、舌の上の未消化物の色は濃い黄色または緑がかった色になる傾向があります。
ピッタアーマは健康的なピッタよりも重く停滞し、厚く冷たいです。
消化の火アグニを弱め、食欲が減り胸焼け、吐き気、下痢、発熱、発疹、皮膚病、広範囲の炎症を引き起こす可能性があります。
治療せずに放置するとピッタアーマは粘液の内層に潰瘍を引き起こし、肝臓にさらに深刻な障害を引き起こし血液の感染症を引き起こす可能性があります。

カッファアーマ

カッファアーマは、胃、胸、肺、副鼻腔に蓄積する傾向があります。
厚く、べたついた、濁った、糸を引く、悪臭などの症状があり、簡単には去痰できず、口の中で塩辛い味や甘い味がすることがあります。
げっぷをしたいという衝動を感じることもあります。
カッファアーマはアグニと食欲の両方を抑制してしまうので、多くの場合、大量の粘液、風邪、咳、副鼻腔のうっ血、リンパのうっ血を引き起こす可能性があります。


3つのドーシャに応じたアーマパーチャナのハーブ


カッファアーマのためのハーブ
辛味、苦味、収斂性の性質のラサであるハーブとして
生姜、黒胡椒、ピパリ、クミン、マスタード、ヒング、トリカトゥ、チトラ、ニンニク

ヴァータアーマのためのハーブ
辛味と酸味の性質のラサであるハーブ

生姜、チトラック、レモン、ヒンバシュタカ、トリカトゥ、カルダモン、トゥルシー、マスタードシード、アジワン

ピッタアーマのためのハーブ

•Pittaāma–このフォームは、次のように燃え尽きたāmaです。

木炭。 これは通常、小腸、肝臓、および

胆嚢、および血液中を循環します。

苦い、酸っぱい、収斂性の性質のラサであるハーブ
ニーム、グドゥチ、コリアンダー、生の生姜、ライム、フェンネル、アロエ

ピッタが増えている時は炎症がある場合があります。(例えば、潰瘍など)
アーユルヴェーダでは燃え尽きた、燃えカスなどと表現します。
アーマを消化させるハーブは熱い性質があるため上記のようなピッタが増えている状況では注意をする必要があります。
アーユルヴェーダの医師に相談をしましょう。

アーマを排除して消化をサポートするセルフケア


発汗

体を温め発汗を誘発するとアマが薄くなり緩んできます。
アーマは消化管に向かって移動し排泄されやすくなります。
スチームバス、サウナ、適度な運動での発汗がアーマ排泄に役立ちます。
ただしピッタが増えている場合は注意が必要です。
熱や発汗が多すぎるとピッタが悪化し、さらに消化の火アグニがアンバランスになる可能性があります。

日光浴

肌が直射日光にどのくらいさらされるかについて注意する必要がありますが適切な量の日光はアグニをサポートするのに役立ちます。
朝または夕方の日光を10分だけで浴びるだけで十分ですが40分くらいまでが許容範囲です。
色白のピッタタイプは二日光を浴びすぎないように注意を払う必要があります。
これは、日光の量が最も少ない色白のピッタタイプでは特に重要です。

このタイプの人は月光浴をすることが勧められます。

プラナを受け取る

プラーナは生命力に必要な微細な生命の本質です。
それはプラーナは呼吸することにより体全体にすべての細胞や組織に入ります。
プラーナを身体に取り入れることは、アーマを消化して排除するのに非常に役立ちます。
最も簡単な方法は自然の中で時間を過ごし、お腹から深いリラックスした呼吸を行うことです。
リラックスした楽しいハイキングに出かけることでも自然にプラーナを吸収できます。
簡単にできることとして、プラーナヤーマを普段の生活に取り入れること、またウジャイ呼吸、ナディショーダナは5つのサブドーシャを調和させます。

ヨガ

ヨガは、体全体のプラーナを目覚めさせ、体を温め、通常は穏やかな発汗を誘発し、蓄積されたアーマを蓄えている可能性のある組織を伸ばしたり絞り出すのを助け、心を落ち着かせます。
1日あたりわずか10〜20分のヨガを実践することが提案されます。

それぞれのドーシャに応じた食事内容

それぞれのドーシャに適した食生活はアーマを排除する上で強力な味方になります。

※参照

食事の後に少し散歩したり、昼食後数分間左側に横になったりすることも、アグニを効果的に燃やしアーマを消化するのに役立ちます。

断食

断食はアーマを排除するのに非常に役立ちますが、いくつかのルール必ず守って行う必要があります。
ドーシャを非常に刺激し不調和になる可能性もあるので注意が必要です。


ヴァータタイプ
少し栄養を摂る必要があるため液体のスープを含む短い断食です。
ピッタタイプ
通常、特に春と夏の間ジュースの断食が許容されます。
カッファタイプ
断食に抵抗する傾向がありますが、通常は短期間水のみでも断食に耐えられるドーシャです。

いずれにせよお湯やスパイスティー(黒コショウ、シナモン、カルダモンなど)を飲むと、胃の空腹感を和らげながら毒素を取り除くのに役立ちます。3つのドーシャタイプはすべてクレンジングの期間中、食事としてキチャリが勧められます。

クレンジングセラピー

アーユルヴェーダでは訓練を受けた開業医の指導の下でのみ行われる、深部組織からアーマを引き出すためのパンチャカルマ療法があります。
アーマ、毒素、過剰なヴァータ、ピッタ、カパを体の深部組織から緩め、消化管に移動させ排除することでドーシャを調和させる治療法です。
アーユルヴェーダの医師が診察をしてパンチャカルマの日数を決定します。

メンタル・アーマを蓄積させないためのマインドサポート

心と体は一つであるため、アーマはマインドの質にも影響し増加します。
私たちの心はサッットヴァ、ラジャス、タマスの質を持っています。

Sattvaサットヴァとは光、明晰さ、平衡、そして知恵の原則です。

Rajasラジャスは情熱、行動、そして動きの原則です。

Tamasタマスは、暗闇、慣性、重さ、そして衰退の原則です。

アーマはラジャス、タマスの質が増えることでアーマも蓄積されていきます。
消化されなかった感情はメンタルにアーマとして広がります。
この蓄積されたアーマを取り除くための次の方法があります。

自虐的な思考パターンと自己嫌悪はマインドに悪影響を与える可能性がありますが、自分自身に対する深い敬意と感謝を育むことはサットヴァを増やします。

ラジャスには思いやりと忍耐を実践することで調和ができていきます。

タマスには利己的な私利私欲をなくすことや惜しみない寛大な心をもつことで立ち向かうことができます。

サットヴァは上記の実践をすることで無条件の愛、満足、平和を育むことを増やしていきます。

アグニはアーマと密接な関係があります。
アグニについての解説を読み、知識を深めていただけると嬉しいです。




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