あれも毒、これも毒、全部毒……? 結局毒ってなんなの!?
注意:本記事の内容は分かり易くするため、筆者の解釈・言い換えが含まれております。
おはこんばんにちは、エレメントクリエイターズのまったりミクロです。
本記事はざっくりと「毒」のお話です。
よく耳にする言葉とは思いますが、結局のところ毒とは一体何なのか、というのが分かりにくいという声がありましたので個人的な解釈も踏まえ、さくさくっと解説していきます。
・結論、毒とは……
少量でヒトを死に至らしめる、あるいは体調不良を起こすもののこと
毒(性)がある、と言われているものはこの考え方で概ね理解できると思います。
このように述べたのは、あらゆるものは毒性を持つからで、
「過ぎたるは及ばざるが如し」
なのです。
過剰に摂取をすれば大体なんでも毒になり得ます。
このように述べている理由は記事の内容にて、です。
・毒ってなんだろう?
スズメバチはヒトを死に至らしめる毒を持っている!
――これって当たり前ですよね?
一般に毒と言われて皆さんが真っ先に思い浮かぶのはこういった「ヘビやハチの毒」だと思います。
こういった動物による毒を「動物性自然毒」だなんて言ったりします(この辺りは厚生労働省の出している「自然毒のリスクプロファイル」をご確認ください)。
また、一般に毒の定義は「生命活動に芳しくない影響を与える物質の総称」と言われています。
このように言われると区分が少し難しく
「副作用のある薬は毒なのか」
「お酒やたばこは毒なのか」
という話にもなりますし、何より栄養素と言われているカルシウム、ビタミンなんかも摂取しすぎれば生命活動に芳しくない影響を与えます。
さらには呼吸によって取り入れている酸素も、毒として生み出されたはずのものでした。
酸素が毒について詳しくは『共生説』についてを検索していただければある程度ご理解いただけると思いますが、こちらではかみ砕いてお話風にまとめてみます(ご興味が無ければ「~~」で囲われた部分を読み飛ばしてください)。
~昔々あるところに、酸素のまだない地球がありました。
当然どの生物も酸素なんて見たことも、聴いたこともありません。
そこに突然シアノバクテリア(のちの葉緑体)が現れ、地球に酸素をばらまきました。
まだ酸素のことを知らない生物たちは大層驚き、また恐れました。
ある若者が試しにこの酸素というものを吸ってみたところ、たちまち老けて、そのまま老衰してしまいました。
そのころの生物たちにとって、酸素は有害だったのですね。
しかしその酸素を吸っても大丈夫な生物が現れました。
名を好気性細菌(のちのミトコンドリア)と言います。
彼らは特殊な呼吸法をして酸素からエネルギーを生み出すことに成功したのです。
そんな彼らの能力を羨んだ他の生物はこのように考えました。
「そうだ、食べてしまおう。食べてしまえば自分たちもその呼吸法ができるかもしれない」
こうして生物の体内に取り込まれた好気性細菌はミトコンドリアとして今もなお存在し、共に生きている様子から『共生説』として語り継がれているのだとか(ちゃんちゃん)~
・毒薬変じて薬となる
毒と薬は表裏一体です。
薬には主作用と副作用がある、と言うのはご存じかと思われます。
例えば花粉症の薬なら、
主作用はアレルギー反応を抑え、くしゃみなどを出にくくする
副作用は眠くなる、です。
ですがこれとは別に主作用そのものも毒となる場合があるのです。
分かり易い例を出しましょう。
高血圧の患者さんにアドレナリン分泌(血圧上昇)を促す薬を投与したとします。
ただでさえ高い血圧がさらに高くなる。
どのようになるかはもうお分かり頂けると思います。
この逆もありますよ。
ヘビ毒にはかまれた部位の血が止まらなくなる、というものがあります。
通常であれば咬まれた箇所から出血が止まらず、吐き気や眩暈、腎不全など様々な症状を起こす毒です。
ですがこの作用を利用して血栓(血の塊)が出来た患者さんの血栓を溶かすことができる
という例もあるのです。
毒も薬も適材適所で扱えば良いのです。
先ほど言った栄養もそうです。
バランスの良い摂取を心がければ、悪影響などあんまりないです!
今回はここまでです。
毒についての内容はこれ以降も記事にさせて頂くと思います。
なるべくかみ砕いた説明にするつもりですので今後ともよろしくお願いいたします。