10万Vの威力
「最近のポケモンの10万ボルトの威力は90」
これって当たり前ですよね。
では現実の世界で
「10万Vはどれくらい威力で、人が受けたらどうなるのか」
と思ったことはありませんか?
私もそう思い、とりあえず人体の抵抗について調べて電流(A)と、致死量について計算したことがありました。
誤解が発生しそうなのであらかじめ「10万Vの威力」という話をすると、場合によっては感電死してしまうし、場合によってはノーダメージです。
一般的に人体の抵抗(Ω)は大体5000Ω程度だと言われているので
10万V÷5000Ω=200 A
ヒトは20 mAで呼吸困難、100 mAの場合は致命傷
で済みます。
よってざっくり2000人ほど死に至る計算になりますね!
これでも要因はショック死であり、丸焦げという訳ではないようです(焦げるには1万Aは必要だとか)。
ここまで強い10万Vですが、色々な記事にも書かれているとおり
「流れなければどうということは無い」
というのが結論でしょう。
ところで皆さんは生活をしていて感電したことはありますか?
私は一度だけお風呂上がりにドライヤーのコンセントで感電したことがあります。
ACアダプターを通していなかったので「ビリンッ! ビリンッ! ビリンッ!」と交流を感じることが出来ました(危険なので真似は厳禁)。
話を戻し、感電についてですが、結局のところスタートとゴールが存在する輪のような(繋がっている)状態にならないと電圧がどんなに高くとも流れにくい状況に変わりはないんですね。
ではここで1つクエスチョン。
次のうち無事に生存することができるのはどちらでしょうか?
なおすべての棒には10万Vの電圧が掛けられているものとし、その両端は電源と繋がっているものとします。
A 1本の棒の中央から均等に足を開いた人物
B 2本の棒の中央に足を付けている人物
素直に考えると10万Vもの電圧が掛かっている棒が2本に増えているのだから「B」の方が危険そうに見えます。
―――ですが正解は「B」です。
これは電圧が「電位差」によって生じるモノである為に起こる現象なのですね。
例として電源の+極側をスタート、マイナス極側をゴールとしたとき、スタートの電位が100 Vでゴールの電位が0 Vの場合、
100-0=100【V】
となりますが、スタートの電位が100 Vでゴールの電位が50 Vとなっていた場合の電圧は
100-50=50【V】
となります。
このことから、某ゲームにて『でんきタイプ』が『でんき技』を受けた時に効果が今一つになるのは
「自分が元々電位を持っており、相手との電位差が小さくなるから」
だと考えることが出来ますね!
ちょっと話がそれましたが、図を用いて説明を加えると
「左右の足でそれぞれ電位差があるとダメージを受ける!」
ということが分かりますね。
もしも皆さんが
「電気の流れている橋を渡れ」
と言われたら、
落ち着いてつま先の位置を平行に合わせ、両足跳びをしながら移動
こうすれば生き残ることが出来ますね!(なおバランスを崩すことは考慮しない模様)
以上「10万Vの威力」でした。電気は常に人間の身体中を駆け巡っている身近な存在ですので、用法容量を守って正しく生活していきましょうね!