【面接対策】お茶の水女子大学附属小学校

秋が深まり、今年も国立小学校の受験は一部は終了し、まだこれからのところもあるようです。国立に通っている生徒はこれからテスト(小学校入試のため)休みにはいるはず。

今回は、お茶の水の面接対策について、自分の経験を踏まえてお伝えします。

抽選通過率の低さ

ご存じのようにお茶の水の一次抽選の通過率はとても低い。本当に低いですし、こんな抽選を通過すると思っている方はほぼ皆無だと思います。


因みに、女子の最終合格率に限ってみれば1%強で、旧司法試験3%弱よりも低くいので日本の試験のなかでは最も合格率が低い試験と言えます。

正直に言って、一次の抽選は、あまり期待せずに無心で臨むしかありません。


自分もお茶の水の抽選を通過するとは、全く思っていなかったし、他のご家庭も同じではないかと想像します。

なので、お茶の水の受験対策にどれほどの時間を投資するかというのは、悩ましいところではないかと思います。

うちは抽選通過するとは思っていませんでしたが、万が一に備えて、約1か月前から3日に1回15分程度、過去問5年分だけを子供と一緒に解いていました。子供向けの過去問と、過去の面接で質問された事項を。

お茶の水の試験後に筑波の試験もありますので、極力、お茶の水の受験対策に時間を割くのは避けたいところですが、全く受験対策をしないのは流石にお勧めしません。

一次抽選後に、抽選通過した塾仲間とお話したら、何もお茶の水の受験対策はしていないと話していましたが、残念な結果になっていました。

お茶の水附属小学校の面接対策

1.過去問5年分のみ

お茶の水の試験直後には筑波の検査あるので、お茶の水の受験対策にはそれほど時間をかけたくない方は多いと思います。

ですので、お茶の水の面接対策としては過去問5年分のみで十分だと思います。

面接で問われる事項は、過去の質問事項について、角度を変えて質問されたり、違った表現で質問されます。質問の形式は違うにせよ、学校側が問いたい本質は1つだと思いますので、過去問の趣旨を理解するように対策した方が良いと思います。

過去、面接で質問されている事項の本質を理解して、どのような角度から質問されても対応できるようにしておく。

2.自分の言葉で回答する

面接に臨む保護者の方は、それなりに豊富な社会経験があると思います。

社会に出て多くのことを経験してますので、例えば、会社という組織のなかで働くと、良いことも理不尽なことも経験してると思いますし、学歴が高くても社会に出て伸び悩んでいる人もいるし、それとは反対のタイプの人もいるという現実も目にしているはず。

一人で海外を旅して、海外の人とコミュニケーションをとって、いろんな価値観に触れると良い意味で刺激もありますし、自分の価値観にも影響があります。


地方の名家ご出身で信用の高そうな方からお仕事のご依頼を受けても、資金繰りに行き詰まると醜態を晒されて何をしでかすかわからず、債権を踏み倒されることもあります(自分はこのときに思いました。いくら名家ご出身でも、親の躾が足りなかったり、子供を甘やかしすぎると、大人になってから闘える領域には到達しない。親が自分の子供のことを可愛いのは当たり前。でも、子供を甘やかすことと、愛情を注ぐことは全く別のこと)。


また学生時代でも、いろんなタイプの友人が周りにいて、彼らをみて感じることはたくさんあったことだと思います。

社会の厳しさも十分に承知していることでしょう。

いずれにしても保護者の方はそれなりの経験をしているはず。

面接で最も大切だと思うのは、自分の経験や、普段自分の考えていること、感じていることに基づいて、「自分の言葉」で伝える・回答する。そして、自分の経験や、考えていること、感じたことを、どのように子供の教育や子育てに活かしているかを含めて学校側に伝えることが大切だと思います。出来れば具体例も含めて。


過去問には模範回答がついていますが、面接で模範回答のような受け答えをしても、回答として光るはずがなく、埋没するだけだと思います。

自分の経験や、普段自分の考えていること、感じていることに基づいて、自分の言葉で話すのは本当に大切だと思いますし、それをどうのようにして子育てに活かしてきかたを自分の言葉で話すことで回答に個性がでるし、「光る」可能性が高くなると思います。

模範回答みたいな回答だと、面接官に刺さらないし、容易に見透かされると思います。

面接では自分の経験や、普段自分の考えていること、感じていることに基づいて、自分の言葉で話して、「この親の子ならば、うちの学校で獲ってみたい」と学校側に思わせれば、親が原因で落ちることはないと思います。

面接で大切なことを端的にまとめると
「自分の経験、普段考えていること、感じていること」に基づいて
「自分の言葉」で話す
ことが最も大切だと考えます。


難しい言葉とか、専門的な言葉を使って話す必要は全くありませんし、取り繕った言葉はかえって見透かされそうに思います。

子供と経験を共有

お茶の水対策に限ったことではないと思いますが、子供と一緒にいろんなことを経験して、その経験を共有できれば面接では有利になると思います。

実際に面接では、こうした点が問われることが多いと思いますし、回答に「子供と一緒にどういうことをしてきたか」「子供との生活」「親子活動」について盛り込めば、印象はプラスになると思います。

子供は「学校」「社会」「家庭」が一体となって育てるものという考え方がお茶の水にはあるようなので、「家庭」ひいては「保護者」も選考対象になると考えて間違いありません。



さて、ここからはお茶の水の2次試験にいての補足説明です。

※ 以下でお伝えするのはコロナ禍前の状況です。

2次試験のときには、いったん子供と一緒に体育館みたいなところで受付をして、(くじをひいて)2次試験の受験番号が割当られます。

保護者はそのままその体育館みたいな会場に残り、会場の一画にパーティションで仕切られた場所がありますので、そこで面接します。

子供たちは教室に移動して約3時間ほどの試験(トイレ休憩はあったようです)。

保護者は会場にて待機&面接。面接は1人5分程度が目安だと思いますが、長い人は10分弱かかっていました。

私の場合は3分強で終了しました。あまりに早すぎたので、心の中で「はやっ」と呟いてしまいました。

面接場所が保護者待機場所とパーテーションで仕切られているだけなので、保護者の声が大きいと会場内に響き渡ります。

実際に自分が受けたときも、営業職みたいな声の大きい保護者の方がいて、その声が会場内に響き渡っていました。お茶の水は体育会系ではないので、面接の際の声が大きくてもマイナスにはならないけれど、プラスにもならないと思います。声の大きさでアピールするのはなくて、スマートさでアピールしたいところ。



お茶の水の抽選通過率は本当に低くて、抽選通過すると予想している人はほぼいないと思いますが、最低限の準備はしておくべきで、抽選通過後から受験対策するというのは、さすがに止めた方がいいと思います。

基本的に、しっかり受験対策している家庭は僅少だと予想されますので、ほんの少しでも(1か月前から3日に1回15分程度でも)過去問を解いていれば、アドバンテージは取りやすいと思います。

余った時間は筑波の受験対策のために活用したいところですね。

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