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一人で何もかもやることが

一人で何もかもやることが
自立した人間であることだと思っていたし、
しっかりした大人になることなんだ、
と思っていた。

だけど、一人で何もかもやろうとすると、
面白いほど思ったようにならない。
うまくいかない。
一見うまくいっているように見えても、
自分のことを疎かにし、無理してたりする。
自分のことが大切に出来ないのだから、当然
他者も疎かにし、無理を強いていたりする。

一人でやろうとすることは
『自立』ではなくて『独立』状態らしい。
孤独に立っている状態。
必死で頑張っている風なんだけど、
実は成果は乏しい。

家族、同僚、友人...
周りにこんなに人がいるのに
独立した意識で生きている時、
『ちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなきゃ』と
ずっと気を張って、イライラしていた。
そしてうまくいかなかった結果を、
人のせいにしたり、自分を責めたりしていたな。
ホントは『助けて!』って、言いたかった。

人にはそれぞれ美点が有り、欠点が有る。
わたし一人で欠点を必死に隠したり、
欠点をダメだと戒め、
補おうとするのではなくて、
美点を活かし、
誰かと協力し合う道を見つけよう。

だってさ、
わたしの欠点と、
あの人の美点がドッキングしたら、
どんなに素敵なことが起こるだろうか。
同じように、わたしの美点も、
誰かの欠点によって活かされるってことだ。

互いにコミュニケーションを取りながら、
自分を知り続ける、相手を知り続ける。
何度でもやり直す機会を
自分にも他者にも与える。
それが協力し合うってことだ。
遠慮し合って気を遣い合うこととは、
真逆のことだ。

協力し合って生きる。
それは随分と、
肩の力が抜けてリラックスした生き方だろう。

まずはわたし自身のありのままの、
湧き出る感情を知ろう。
自分が世界をどう捉えているのかを知ろう。
美点や欠点をよく知ることに注力しよう。
自分をありのまま愛することに真剣になろう。

その先に、自己犠牲ではない、
依存でもない、
自分の内からこんこんと溢れる
他者へ向けられる愛が、
わたしの中にも豊かに花開くだろう。

そんな愛を感じる瞬間を、
昨日よりも今日、
毎日1秒ずつでも増やして生きていきたいのよ。

直方に移住し、人から関わりを受けながら
リノベのまち門前の活動に関わる内に、
そんな風に切実な想いを抱くようになった。


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