令和5年度上期 理論科目 問6 電験3種過去問
問題
考え方
この問題は、重ね合わせの理を用いて考える。定電流源は、開放状態として考える必要があることに注意する。また、重ね合わせる際は、電流の向きに注意する。
解答例
電圧源のみの回路は図1のようになる。定電流源は、開放して考える。
図1より、電流$${I_{1}}$$は、
$$
I_{1} = \frac{4}{3+5} = 0.5 \,{\rm{A}}\tag{1}
$$
と求まる。
次に定電流源のみの回路は、図2のようになる。
図2は、$${3\,{\rm{Ω}}}$$の抵抗と$${5\,{\rm{Ω}}}$$の抵抗が並列に接続された状態となるため、電流$${I_{2}}$$は、
$$
I_{2} = \frac{5}{3+5}\times 2 = 1.25 \,{\rm{A}}\tag{2}
$$
となる。
電流$${I_{1}}$$と電流$${I_{2}}$$は、向きが異なるので、$${3\,{\rm{Ω}}}$$の抵抗に流れる電流の大きさ$${I}$$は、
$$
I = I_{2}-I_{1} = 1.25-0.5= 0.75 \,{\rm{A}}\tag{3}
$$
と求まる。よって、答えは(5)となる。
サイト
https://sites.google.com/view/elemagscience/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
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