
『イマーシブシアターガイド2024』はこんな同人誌です
コミックマーケット105(2024年12月29~30日)に合わせて制作しているイマーシブシアターについての同人誌『イマーシブシアターガイド2024』
最近、日本でも一気に盛り上がっている「演者と観客の隔たりがない演劇」イマーシブシアターについての(おそらく日本初の)総合紹介同人誌です。
各ライターさんのおかげもあって多岐にわたる記事となり、これを読むだけでイマーシブシアターの現状と広がりを感じていただけるのではないかと思います。ここではその各記事を簡単に紹介したいと思います。
コミックマーケット105に行けない方も、以後いろいろな方法で頒布しますので、ぜひ手にとってみてください。
最初に入手方法(2025/01/31更新)
とにかくすぐ手に入れたいという方に最初に入手方法を書いておきます(笑)
A5版 136ページ(本文モノクロ)
印刷版はPDF版の無料ダウンロード権が添付しています
◎印刷版
■BEEP
秋葉原店での店頭販売も行われています。
■メロンブックス
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2704772
一部の店舗で店頭販売も行われているようです。
リンク先から「店舗在庫はこちらをご確認お願いいたします」を選んで販売店をご確認ください。
◎PDF版
PDF版は今のところBOOTHでのみ取り扱っています。
https://booth.pm/ja/items/6404151
◎それ以外の入手方法
それ以外の入手方法やコミケ後の即売会参加予定などは以下のnote記事で更新していきますのでご確認ください。
この同人誌を制作した理由
※「はじめに」より転載
イマーシブシアターをテーマにした同人誌、ようやく実現しました。
私がイマーシブシアターに参加し始めたのが2019年、その時点ではようやく日本でイマーシブシアターと名のつくイベントが目立ち始めた時期でしたが、まだまだ数が限られていて参加しようと思えば(距離を別としたら)すべて参加可能な状況でした。
それから5年あまり。国内のイマーシブシアターも年々増え続け、2023年には前年の倍近い100もの作品が登場しました。そして2024年春にはイマーシブシアターのテーマパークとも言える施設「イマーシブ・フォート東京」も開業し、イマーシブシアターという言葉が一気に認知されるようになりました。
『ARGガイド2024』を作ったときにも書きましたが、体験型エンターテイメントは一過性のものが多く、あとから振り返ろうとしても資料等が残ってないことが多々あります。イマーシブシアターというジャンルを、その時代性も含めて記録していくことは重要だと思ってこの同人誌を作りました。
とはいえ、各ライターの原稿はそんな重苦しいものではありません。そもそもどのライターもイマーシブシアター大好きなので、その情熱は原稿に溢れています。参加したことのある作品についてはライターならではの視点を、参加したことのない作品についてはイマーシブシアターの広がりを感じてもらえればと思います。
イマーシブシアターの楽しさってなに?
~もしくは楽をしたがっている石川の脳
文:石川淳一
なぜ石川がこんなにイマーシブシアターにハマっているのか、から始まるイマーシブシアターのおもしろさの考察。その結論である「脳が楽なのに体験が濃厚」ということについてがちゃがちゃと書いております。

イマーシブシアターの歴史
文:Rinka(ダンサー)
なんと大学の卒論がイマーシブシアターの表現方法だったというダンサーのRinkaさん。
内外のイマーシブシアターの歴史をコンパクトにまとめていただきました。

日本の黎明期イマーシブシアター
文:大浜由佳(イマーシブプランナー)
日本で初めてイマーシブシアターの名をつけて公演をしたのはDAZZLEですが、その前後にもイマーシブシアター的なイベントがいくつも開催されていました。そういった作品に参加してきた大浜さんの原稿です。石川も知らなかったイベントがたくさん!


イマーシブシアター団体としてのDAZZLE
文:中島咲紀(声優・マーダーミステリーGM)
今回の編集も手伝っていただいた中島さんには日本のイマーシブシアターの草分けであるDAZZLEについてたっぷり語っていただきました。


石川が好きすぎるイマーシブシアター団体「ego:pression」
文:石川淳一
石川が最初に夢中になり、いまでも大好きな 団体「ego:pression」について、その魅力を語ったnote記事を同人誌用に再構成。
原稿を書いた時は「MISSION8 -REVIVAL-」参加前でしたが、ますます夢中になっていますw


イマーシブシアターを楽しむ
文:minori(観劇が好きな一般人)
参加したイベントの素敵なイラストをたくさんTwitter(X)に投稿されているminoriさん。今回はDAZZLE、ego:pression、ムケイチョウコク作品への愛あふれるイラストエッセイを描いていただきました。


名前をつけてやれ
~イマーシブシアターと「役名」の進化
文:NOVAK(ゲームデザイナー)
参加者の「役名」という視点から「ムケイチョウコク」と「泊まれる演劇」の作品を分析した原稿。視点のユニークさと鋭い分析はさすがNOVAKさんです。


『Sleep No More』で体験した日本のイマーシブシアターとの違い
文:石川淳一
2024年1月に石川がようやく体験したニューヨークの『Sleep No More』が、日本のイマーシブシアターと根本的に違うとびっくりして書いたnote記事が元になっています。


“Sleep No More”の終焉とその後
New York イマーシブシアター事情
文:あこさん(演劇ヲタ)
海外情報なら、あこさんしかいない!ということでイマーシブシアターの中心地であるニューヨークの最近の動向を書いていただきました。話題の新作『Life and Trust』の感想も!


必見!イマーシブ・フォートに絶対行くべきワケ
文:久保よしや(きつね)(体験型エンタメプロデューサー)
イマーシブ・フォートに何度も通っているきつねさんが、すべてのアトラクションについて楽しみポイントを解説。特に「ザ・シャーロック」と「江戸花魁奇譚」はディープな切り口も。


おわりに
最初にも書きましたがイマーシブシアターを総合的に扱った同人誌はおそらく初めてだと思います。
イマーシブシアターの魅力をさまざまな角度から取り上げていますので、ぜひお求めください。