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植木鉢たくさん置いてあるよ園芸店リターンズ

今日は一日ほぼ何もしなかった。休みだというのに何も書けなかった。今、それを取り戻すために何かを書こうとしているが、もう絶対に眠る時間なので絶対に手短にしなければならない。

日記を書いたことで何かを書いたということには(私の中では)ならないのだが、しかし、多少は何かをしたような気にはなるので、何もしなかった一日よりは何かをしたような気がする一日のほうがまだ救いがあるというわけ。

手短に話すと頭のちょうしが悪く、ここ昨今ずっとふせっている。
いつからこうしているのか自分にはわからん。わからんけれども、ともかく食っちゃ唸り唸っちゃ机の前に座り嘆き悲しみそもそも目がぱんぱんで何も考えられない。そんな日々を送っていた。

今日は晴れていたし、なんとなく元気な気がしたので朝も早く目を覚まし、ご飯を食べてお風呂に入ったら完全に具合が悪かった。

早送りして、母が抗がん剤治療のために入院にでかけたので、バス停まで荷物を持っていって、バス停でじっと荷物を両手で抱えて待って、バスが着たので荷物と母とバスを見送って、じっくりと家まで帰った。

家の庭の葉っぱなどを眺めていると、黄緑色の葉が元気だったり、あじさいの新芽がでていたり、いちじくの先に小さいいじちくみたいなものがついていたりして「夏が来るのだ!(春は嫌い!)」と思ってちょっと元気になったような気がしたけれどもそれは間違いで、完全に具合が悪かった。

こたつにささって、今日から一人暮らしなためご飯などの用意をしようと考えるだけで一時間が経過し、辛く唸って、作るのを諦めて冷蔵庫の残りものを片っ端から食べたらちょっと食べすぎて具合が悪く、またこたつに刺さって「買い物にいく」と言ったきり動かなかったそうな。

早送りしてなんとか買い物を済ませ、家に帰ってから当初それを買いにでかけたのでは!?というものを買い忘れたことに気づき、気づいたところで人間のたくさんいる場所に今更戻れるはずもなく、こたつにささってじっとしていた。

また早送りをして、ふと床に鯛が落ちているので拾ってみると、鯛にはおみくじがささっており、このような文字が目に入った。

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正しくないと災いがあり
           ます
なるほど。それはそうかもしれない、と思ってなぜこんなところに鯛(のはりぼて?張り子?みたいなやつ)が落ちているのか、とこたつにささったまま考えてみた。おそらく、戸棚にあるのを姪御が見つけて欲しがったのだろう。そして姪御は飽きて床に捨てたのだろう、そしてこれはあの夏の日に行った川越の氷川神社の鯛釣りおみくじではないか、ふぁんふぁんふぁんふぁ~ん、と回想シーンに入っていたらもう三時を過ぎていた。

私には実はまだやるべきことがあって、それというのも朝、庭を見ていたときにメダカが全滅してどろどろになっていた瓶の中に新たなメダカたちが投入されているのを発見して、そういえば母の友人がまた持ってきたとかいうことを言っていたな、と思ったのだが、あまりにもすっぽんぽんで存在しているためにかわいそうに思い「わたし、きょう、ホテイソウをかいにいくよ!」と天に向けて誓ったのだった。

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こたつにささりながら、しかし私にはまだ鶏ささみをどうにかこうにかして、タンパク質をたくさん撮れるようにしたりなどしなくてはならない、という任務もあったため、しばし逡巡してただ時間を無駄にした。

早送りをして、図書館に着いた。
はて? しかし案ずることはないのだった。なぜなら私が向かおうとしていたのは以前日記に書いた「植木鉢たくさん置いてあるよ園芸店」であって「植木鉢たくさん置いてあるよ園芸店」は図書館の近くにあるのだ。だから私は図書館に入ったのだろう。

以前の日記は以下を参照されたし。

早送りをして、今まで読んだことなかったので吉本ばななさんを借りてみた。読めるかどうかはわからない。あと近代文学人みんな自殺してるよね、みたいな論文みたいなやつもあったのでそれも借りた。芥川も太宰も牧野信一もみんないる。私のための本であるように思うよ。あとはメタボの本をたくさん借りた。レポート書きたくない。

早送りして、やっとのことで植木鉢たくさん置いてあるよ園芸店に行った。ほぼ二年ぶりである。え、本当か? そんなにときが経ったか? しかし園芸店はあの時とまったく変わらず、魔女の店だった。

私は以前の日記でこんなようなことを書いているのだが。

無量大数の植木鉢を物色したら、小学五年生が夏休みに大作に挑戦したみたいな出来の、大きな瓶に河童のような何者かが寄りかかっている植木鉢(そうは見えなかったが植木鉢たくさん置いてるよ園芸店にあったから植木鉢なのだろう)がすごく気に入って高いのかしら?と思って、下にはってある値札を確認しようと手に取ったけど、びくりとも動かなかった。

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そいつがまだいた。あの日から一ミリも動いていないように思える。こうなったら金持ちになってこいつを内にもらい受けるしかない。しかし私は車が運転できないタイプの免許保持者なので、その際には協力な荷台のようなものがある自転車か、さもなくば電動自転車が必要だろう。しかしそれは重たすぎて倒れる可能性があるので、金持ちなんだからタクシーに乗ろう、と思った。

お目当てのホテイソウが全然見つからず、かといって、ぜんぜん見つからないのです、と言えるお店の人は存在せず、広大な土地と鉢と軽石と植物群の中をただうろうろとすることしか私にはできなかった。写真を撮るのがはばかれたので、妙な隠し撮りみたいな写真ばかりである。

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まったく本質を捉えていない写真ばかりである。もっと素敵な場所なのにまったく素敵に映らないのはこれはもしかして魔法なのかもしれない。魔法によって魅力が下がることにより、選ばれた人間にしか入れない場所なのかもしれない私はすぐに選ばれた人間になりたがるな。私もレイアースのように武器に選ばれたいですずっと。あとジャニーさんにも選ばれたいですずっと。

早送りしまして、地面に目を向けたら地面にホテイソウがありましたので、パックをもちまして、しかし急に「ホテイソウは一個でいいから増えるから!」という母の声が脳内で再生されて、でもパック売りみたいだしと思ってそのままレジに持っていったら、魔女のおばさまが「うーん」ってなって、値段がわかんないやーってなってて「ちょっとまってね」と言うので「はい!待ちます!」と元気に答えてしまい、違うんだ今日はあまり人間と触れ合っていなかったから声量の調整ができていないだけで、やばい人間ではないんだ、と念を飛ばしていたら、おばあさんがおもむろにパックのホテイソウをひょいひょいとテーブルの上に放り出しはじめた。

ほうりだしながら「たぶん一株売りだと思うんだよね」と言うので「ひとかぶです、ひとかぶでよいのです」と答えたけれどおばあさんは答えてくれず、ちょうど横をさっと通った若い女性に「これは値段は、もしょもしょ」と言っており、こんなに近くにいるのに私には「もしょもしょ」のところが聞き取れず、しかし私よりだいぶ遠目にいる若い女性には聞こえるらしく「まだ!」とだけ不機嫌そうに答えていた。

以前来た時にもこの女性とこのおばあさまがいて、その時にも別に仲良くうふふ~たのしくやってまーす園芸店でーす、みたいな雰囲気ではなく、わりとこう、なんていうんですか、家族特有の冷たさで営業してます賃金はでません、みたいな雰囲気を感じておりましたので、私はそれを察知していないよ、という振りをするためにレジ横にある蜂のオフジェを見つめながら「(蜂と鉢をかけているのか、いやそんなことは絶対にない)」というようなことを考えていた。

早送りしたがまだホテイアオイの値段はわからないらしく、もう一度おばあさんが若い女性に聞いたのだが、すると若い女性は「わたしに聞かれてもわからないから!確認するから!」とさっきよりも明らかに怒っており、え、こわがっている私がここにいますけれども? と目線を泳がしてみたけれども、おばあさんはいつものことなのか「(あらあらまぁまぁ仕方がないわねーせちがらいわ人生は諦めることが肝心)」みたいな顔でこちらにふっと笑いかけてきたので、私もなんとか「あはは」と声に出してみたのであった。

若い女性は駐輪所の方へいって「ごねごね」「ごねごね!?」「ごーねごね!」みたいなやりとりを男性らしき人としていて、駐輪場で大きめの車で何か荷降ろしをしている男性をみたことを思い出した私は、ぴーん! とひらめきましたよね。この女性、娘じゃないのかもしれない! とね。

嫁なのかもしれない。

多くは語らず早送りをして、ホテイアオイは一株128円だかなんかて、おばあさんがどれを選ぶのか? と聞いてくるので、人生は選ぶことばかりで選ばれることはそうそうにないのだ、というようなことを思いながら迷いに迷って一つを指差すとおばあさんはうなずいてくれた。

「もうマスクが息苦しくなってきたねぇ」

とおばあさんが言うので、私は気安く話しかけてもらったことが嬉しく「そうですね!」とまたやや声量多めで答えた。するとレジ打ちをしながらおばあさんが「もーにょもにょ?」と聞いてきた。私にはその言葉が聞き取れなかったが、いや、ちょっとまて、もう一度再生すれば聞き取りが可能ではないか? と思いながら「いやぁ、はい」と口では答えており、おばあさんは「?」というような顔をしており、その顔をみた瞬間に巻き戻しが完了しておばあさんが「ポイントはあつめてる?」といったのだということを理解した。

ポイントカードをもらったので、また行きたいと思う。ポイントためたら年末のおたのしみ抽選会に参加出来るって書いてあった。選ばれた人間にしか使い方が分からない魔法道具があたるかもしれない。

このポイントカードである。あの時にかなり溜まっていたのだが、確か有効期限がもうすぐそこだから捨てた、ような気がしないでもないけれど一応財布を確認して、しかしレジ前で財布を確認する行為ほど人間を焦らすものはなく、あまり探さないままに「大丈夫です!」と元気に答えてしまっていた。おばあさんはそうかい?みたいな顔をしていた。そして笑顔で目に入ったから一緒に買ったワイルドストロベリーのパック?なんていうんでしたっけ苗が入ってるあの丸い、ポット?ポットでいいのかな? ともかくそのポットの中にホテイアオイを入れていいか? ということを聞くので「はい!」と答えると、思っていた以上にホテイアオイがぐいぐいとワイルドストロベリーに食い込まされていて、わーお、と思った。

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おしゃれだね。
駐輪場に行くと、そこにも大量に鉢、というかもっと大きい瓶が無造作においてあり、そこに狸がいたので「たぬきがいるじゃねえか、たぬきがいるじゃねえか!」と思って写真を撮った。

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すると背後から「ありがとうございましたー」と男性の声がして、振り返ると大きな車からまだ男性が荷降ろしをしており、トートには本が沢山詰まっているのでリュックに苗を押し込みながら「(あれが息子か……?)」と思いながら、へらへらして自転車に乗って帰った。

早送りをして、私はこたつにささったまま動けずにいるはずだったのだが「もう、うごけない」というセリフをはく前にピンポーンがなり、出ると隣の家の田中さん(仮)のおばあちゃんがなにやら恐ろしげな黒い塊を持って立っていた。早送りすると、それはわかめであり、さっきまで海にいたものであり、酢の物や乾かしてまた何度でも使える、というような正直半分話を聞いていなかったのだが、ともかくそれは昆布で、しかも生であり、とても生臭く、そしてとてもとても大量であったのである。

おばあさんは耳が遠いので私の相槌をほぼ聞き取ってくれないが、庭に咲いている黄色い花はうちに咲いているものとは違うようだ、というようなことをひとしきり話して、花盛りだ、と言いながら去っていった。

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そして大量のわかめがのこった。マジで海。海そのものである。台所から海の匂いしかしない。一体どうすれば、このようなものを一人で処理するすべはない。と思い、私はふたたびこたつに刺さった。

起きるともうほぼ夜であり、人間はなぜこのような無為な一日をすごしてもなお腹が減るのか、というような哲学的煩悶をしながら、ご飯でも作りますかね~~と思って台所にいくと大量のわかめがあった。

いったいなぜ、このように大量なわかめが、、、としばし呆然とし、まじで海、まじで海の匂いがするぜここは陸なのに、と思いながら現実を逃避しようとするとツイッターランドから有益なわかめ応援が届き、とりあえずわかめは茹でて小分けにして冷蔵なりするとよいということだったので、にわかに元気になり、やる、やるぞ! と思って作業をはじめた。

早送り、してもしてもわかめはなくならないのだった。茎をとって別々に茹でるべきというようなことが有益な情報に書いてあったので茎を取る作業をしたが、いっこうにわかめが減らない。なにこれ!?増えてんの!?と重いながらツイッターを開くと、担当の二人がコロナに感染したという情報が入ってきて、まじでむり、本当にむりなんでもするから二人を健康にしてくてお熱がでてるなんてなんてかわいそうなの!やだやだやだ!となってしまい推しの不健康はまじで心身に悪い、、、と祈りながら海臭い台所でひたすらにわかめの処理をした。

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茹でたわかめを小分けにするために切っている途中でまじで力が付き、もうやめようこれは今度にしよう、とほぼ海のボールを冷蔵庫に突っ込んで視界から消した。

早送りをして、ささみの下準備をしてから、カレー味の鍋みたいな無印のやつを作って食べたら、もう完全に夜であり、しかしまだ挽回は可能、ここから部屋に戻って作業をすることは可能、と思ったが洗濯物などを畳んでいるともう取り返しのつかない夜、ニアリーイコール深夜になっており、この日記をかくことで何かした気になろう、と思った次第である。

そんなこんなですぐに終わらせると言っていた日記を書くのにまるまる一時間以上を使ったため、心身もいい感じに泥になっており、もう一歩も動くことが出来ない。ただできることはお風呂で泥からヘドロになり、布団に挟まって悪夢を見ることだけ、といった現状であります。

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ホテイソウは一株だけってなんかいみあるんですか? 増えるらしいけど、増えるまでこんな感じなの? ほぼノーガードじゃない? と思ったけれど、今の私には考えることが出来ないので、宿題としまして、今日のところはネタを下げさせていただきます。おやすみー!

あるか分かりませんが、サポートがあったら私はお菓子を食べたいと思います!ラムネとブルボンが好きです! あと紅茶!