一期一会のガイド術:事前準備と当日の柔軟さで心に残る旅を
こんにちは、皆さん!
ツアーガイドのFujikoです。
今日は私が普段行っているガイドの準備方法について、少しお話ししたいと思います。
ガイドの仕事は単に観光地を案内するだけではなく、お客様に特別な体験と心に残る思い出を届けることが目的です。
そのために、事前準備と当日の柔軟な対応がとても大切です。
今日は、その準備の流れを紹介させていただきます。
事前準備の重要性
ガイドの成功の鍵は、しっかりとした事前準備にあります。
日本には「段取り八分」という言葉がありますが、ガイドの仕事もまさにその通りです。
特に私は海外からのお客様を相手にしていますので、遠いところから来ていただいたお客様に、日本や京都で素晴らしい時間を過ごしていただけるよう、準備は欠かせません。
事前準備の5つのポイント
企画の立案
まず最初に、訪れる場所を決めます。
お寺や神社、話題のスポット、ショッピングエリアなど、お客様の興味に合わせてプランを考えます。現地確認
実際に企画した場所に足を運び、自分の目で確認します。
説明できるポイントがあるか、写真スポットはどこか、移動手段はスムーズかなどをチェックします。
また、特に歩く距離を最小限にするため、降りる電車の号車やエスカレーターの位置まで細かく確認します。スクリプトの作成
ガイドの説明はシンプルでわかりやすいことが重要です。
私の場合、なるべく中学生や小学生でも理解できる英語を使うよう心がけています。
スクリプト作成には多くの時間を割き、どのガイドさんも言うように「9割は準備」といった感じです。ビジュアルエイドの準備
パワーポイントを使ったビジュアルエイドの作成も重要ですが、私はこの作業は他の方にお任せしています。
その時間をスクリプトの練り直しに使いたいからです。
最終的にはビジュアルエイドなしでも説明できる状態を目指しています。再確認のロケハン
スクリプトやビジュアルエイドを準備した後、再度現地を訪れて確認します。
実際に説明しながら回り、必要な修正や調整を行います。
当日の柔軟な対応
準備はしっかり整えますが、当日のお客様のニーズに柔軟に対応することもガイドの重要な役割です。
お客様とお会いしてから、その日の気分や興味に合わせてプランを調整することがよくあります。
例えば、買い物が好きな方にはショッピングエリアを多めに、お寺や神社が好きな方にはそのルートを中心に案内します。
また、体力に自信のない方には移動手段をタクシーに切り替えたり、ルートを調整したりしています。
到着した場所ではまず写真を撮っていただき、日陰でゆっくりと説明をします。
例えば金閣寺では、建物の歴史やその背景にある物語をお話ししますが、一方的な説明ではなく、お客様との対話を大切にしています。
質問を投げかけることで、お客様自身も考えながら楽しんでいただけるよう心がけています。
このようにして、ガイドの仕事はただの観光案内ではなく、個々のお客様に合わせた「特別な体験」を提供することができるのです。
皆さんにとっても、素晴らしい思い出となるガイドを目指して、これからも精進していきたいと思います!
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