KPIで見るジョージアの試住結果
人生の後半になると色んな岐路に立たされ選択をすることになります。
私の場合、7年間の母の介護を終え、12年間続けた異文化交流の仕事を今後も続けるのか模索していました。
また、一般的に体力のピークは55歳と聞いていたので、その前にセミリタイヤをして日本以外の国に居住しようと10年前から計画をしていました。
それを実行する時が今だ!と思い、母が他界した2年後の 2024年1月末に退職。
その直後ジョージアへ旅立ち、1ヶ月間滞在をしました。
■KPIでみるジョージア
10年前から移住を計画していたので数字で比較ができるようにエクセルで管理シートを作っています。各国を比較するため31のチェック項目があります。
今回は一部をご紹介します。
長期滞在ビザ
治安
保険衛生システム
インフラ整備
GDP
親日的
国民性
物価
月の生活費
食文化
日本食材アクセス
日本人コミュニティ(友人・知人)
Expats
項目1から10の配点をし、ジョージアは合計201点。ちなみにトップのカナダは222点です。
トップのカナダと比べるとジョージアの方が勝っている点を述べたいと思います。
■ 観光ビザで1年間滞在可能!
ジョージア滞在が熱い点はやはり長期滞在ビザ
これは世界中探してもジョージア以外はないのではないでしょうか?!(2024年4月29日現在)
海外に外国人として住む場合やはりビザが一番のネックになります。
それをクリアにするにはいくつか方法がありますが、観光ビザで入出国ができるのが一番楽ではあります。
■試住のためジョージアへ
10年前から 多拠点生活を模索していた私は、「ノマドニア」*1という言葉に遭遇しました。「ノマドニア」は1ヶ月 ジョージアに試しに住む「試住」をしながら、 Web 系の10職種を体験するワークショップを定期的に開催していました。
*1「ノマドニア」=遊牧民「ノマド」+子供がいろんな職業を体験するテーマパーク「キッザニア」の「ニア」を合わせた造語
ノマドニアという言葉をよりリサーチしていくと ジョージアという国と遭遇することに。この国は多拠点化をする候補国としては ノーマークでした。
調べていくと以下のキーワードが出てきました
月5万円で住める
観光ビザで1年間滞在可能
日本との時差が5時間
IT化が進んでいる
WIFI環境が良い
観光客でも銀行口座が開設できる
一つ一つの検証はここで避けますが、月5万円で住めるというのは2022年以前ではないかと思います。私は2024年2月から1ヶ月滞在して19万円かかりました。
それには、1日1食の外食を含めた食費、滞在費(シェアハウス)、現地交通費やお小遣い全てを含めた合計です。
円安であること(2022年前は1 ラリ=30円台前半、3月22日現在1ラリ= 55円)、 インフレ 11.9%(2022年)*2を加味すると日本の2/3 程度 の生活費といえるでしょう。
私がこの中で最も感動的だったのが観光客でも銀行口座を開設できることです。
ジョージアでの支払いは、日本のクレジットカードやノマドワーカーの必須アイテムWISEカードがあれば十分と考えていましたが、Bank of GeorgiaのVisaデビットが付帯されている銀行カードはかなり便利でした。
銀行口座開設には、パスポートとジョージアで使える携帯番号、入金する現金の3点を持参。開設は30分程度で完了。
その後に銀行のアプリを iPhoneに ダウンロード、
そして Walletに銀行カードを追加しました。これで準備完了です。
カード本体を持ち歩かず、iphoneだけで決済ができるのはかなり便利でした。
地下鉄やバスは通常のクレジットカードでタッチ&ゴーで1.5ラリで乗車できますが、このカードだと1ラリに割引されます。
また、小さなお店でもこのカードが使えます。 口座管理費月額10ラリがかかりますが、日本にはないシステムなので、ジョージアへ出向く際は是非お試しください。
■初めての国は不安がたくさん
旅に慣れていても初めての国はやはり ドキドキするものです。食事、言葉、物価、治安などなど。
私の場合、小麦と乳製品のフードアレルギーがあるので、これらを主食とするジョージアではどのような食生活が送れるのかドキドキでした。
でも一番に解決したい 不安は医療について。日本で定期的に通院しており、国が違えども継続したかったので、これができるか否かは、ジョージアを拠点の候補地にするには必須な条件と言えました。
そんななか、ご縁があり日本人が経営されるシェアハウスにお世話になることに。3週間の滞在でオーナーからは様々なアドバイスを頂戴しました。特に医療制度について私の不安を払拭していただきました。
オーナーに相談した翌日には医学生を紹介してくださり、 ジョージアの医療制度や私が希望する受診について より深く話を聞く機会を設けてくださいました。
そしてそして、医学生を通じて医師をご紹介いただき、日本の医師から処方されている薬や処方箋をもとにSNSで直接連絡をとることができました。
私としては これが一番安心材料であり、 ありがたい ご縁になりました。
■ジョージアの印象
今回の滞在は ワークショップに参加して試住を模索するのがメインであったため、現地の人たちと交流を持つ機会は少なかったです。
しかし、少ない中の交流で感じたのが、ジョージア人は派手ではないし、積極的ではありませんが、いったん仲良くなると親しみを込めて付き合ってくれるということです。
また、EU加盟候補国であるので、経済的にも文化的にも今後も拍車がかかっていく可能性がある国と言えるでしょう。
ジョージアは目が離せない国ともいえます。
■ジョージアと今後どのように付き合うのか?
1ヶ月滞在している間、この言葉を毎日自分に問いかけてきました。
私の結論としては「ジョージアに滞在するのはあり」と判断しました。
理由としては、
医療のパイプを確保できたこと
滞在費が日本より安いこと
ヨーロッパやアフリカへのアクセスが断然に良いこと
ヨーロッパと日本の時差がそれぞれ 6時間程度であること= 両地域と仕事がしやすい
ただし、私はフードアレルギーがあり海産物が好きなので 1年のうち 3ヶ月-6ヶ月程度と考えています。
■セミリタイアした今後は
1年のうち 3ヶ月=日本、残り 9ヶ月= EU 圏、南米、アフリカ、アジアのいずれかを拠点に住み分けていきたいと思います。
「案内人×異文化×コミュニティ」の組み合わせで、マルチポテンシャライト*3として今後は活動をしていきたいと考えています。
*3 「マルチポテンシャライト」=「さまざまなことに興味をもち、多くのことをクリエイティブに探究する人」
これまでは 異文化交流事業 やヨガのインストラクターとして活動をしてきました。それを続けながら「案内人×異文化×コミュニティ」の組み合わせで新たな活動をしていきたいと模索中です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?